第17節 富山×YS横浜 マッチレポート■待望の白星。追加点奪い、無失点で飾る
- 2019/07/20
- 18:18
【第17節 富山2―0YS横浜 ▽得点者:後半1分・才藤(富)、同37分・才藤(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
課題だった追加点を奪って2-0でYS横浜を下し5試合ぶりに勝利を収めた。3連敗中だったホームでは5月18日の第9節・G大阪U-23戦以来約2カ月ぶりの白星。さらに無失点は10試合ぶりだった。立ち直りのきっかけをつかみ、後半戦最初の次節で2位の北九州に挑戦する。
カターレはリーグ戦3試合連続して[3-4-2-1]のフォーメーションでスタート。スリートップは才藤龍治、伊藤優汰、白石智之が構成し、チームで唯一開幕から全試合に先発してきたMF佐々木陽次がベンチスタートとなった。
互いに後ろからボールをつなぎ、スペースでボールを受けながら攻める。守備になっても双方しっかり守備ブロックをつくり集中力を高めて対応し、前半は一進一退の攻防が続いた。
カターレは今週、下位ながら攻撃力のあるYS横浜を警戒し、安達亮監督がポイントを絞って対策を浸透させていて守備意識が高かった。いつもより慎重な立ち上がりに見えたのはこのせいだ。監督はさらに、球際などサッカーのベースとなる競り合いの部分でのもの足りなさを選手に伝えていた。最後尾から守備を統率したGK太田岳志は、これに呼応した選手たちの発奮を感じたという。「球際など戦いのところへの意識が高く、試合中にもみなで声を変え合いながらやれていた」と振り返っている。
YS横浜は中盤でのつなぎをカターレに制限され、裏を狙ったDFラインからロングパスや、サイドから早めに前線に入れる展開が中心となり、ゴールに迫るシーンは少なかった。一方のカターレはMF花井聖と伊藤のパスで攻撃にスイッチが入るシーンが多く、11分には伊藤のスルーパスで右から裏に抜けた才藤がGKと1対1になりシュートを放ったが正面でセーブされた。
スコアが動いたのは後半開始40秒。花井のスルーパスで伊藤が右サイドを突破してそのまま深くえぐりにかかる。伊藤と並行してスプリントして中央に走り込んだ才藤にマイナスのクロスが合って、カターレが先取点を挙げた。
未勝利の最近4試合で奪えていなかった2点目を狙いここからさらにギアを上げ、相手のパスミスを誘って何度もチャンスをつくった。だが、やはり決め切れない。後半15分になると追うYS横浜も攻め込むシーンをつくるようになった。安達監督はチームの柱である花井と碓井鉄平のダブルボランチの疲れを見てとり、後半22分にそろって稲葉修土と脇本晃成のコンビに入れ替える。中央の守りが再び強化されると、カウンター気味に追加点をうかがうチャンスが増えた。
そして同37分、敵陣でボールを奪ったウイングバック柳下大樹が右からえぐってラストパスを送り、再び才藤が押し込み待望の追加点が挙がった。先制点も、この2点目も、ゴール近くまで進入してクロスを入れ、相手守備陣の死角から勢いよく走り込んできた選手が合わせる教科書通りのパターンで決まった。個々のシュート技術はもちろん高いに越したことはないが、巧さに依存しなくてもゴールをこじ開ける術はある。才藤は「自分の得意なかたちだし、対戦相手にとっても防ぎにくい。あのようなかたちをもっと増やしていきたい」と話した。
2点目に貢献したもう1人の選手として、1つ前のシーンで右からドリブルでゴールに向かって仕掛けた白石を挙げておきたい。ぺナルティーエリアでボールを失ったが、すぐに守りに転じ、パスを受けて展開しようとしていた相手選手に猛然と襲い掛かって柳下のボール奪取につなげた。彼をはじめ全員が惜しみなく力を出し切って、絶対に勝ちたかった前半最後のゲームをものにした。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
課題だった追加点を奪って2-0でYS横浜を下し5試合ぶりに勝利を収めた。3連敗中だったホームでは5月18日の第9節・G大阪U-23戦以来約2カ月ぶりの白星。さらに無失点は10試合ぶりだった。立ち直りのきっかけをつかみ、後半戦最初の次節で2位の北九州に挑戦する。
カターレはリーグ戦3試合連続して[3-4-2-1]のフォーメーションでスタート。スリートップは才藤龍治、伊藤優汰、白石智之が構成し、チームで唯一開幕から全試合に先発してきたMF佐々木陽次がベンチスタートとなった。
互いに後ろからボールをつなぎ、スペースでボールを受けながら攻める。守備になっても双方しっかり守備ブロックをつくり集中力を高めて対応し、前半は一進一退の攻防が続いた。
カターレは今週、下位ながら攻撃力のあるYS横浜を警戒し、安達亮監督がポイントを絞って対策を浸透させていて守備意識が高かった。いつもより慎重な立ち上がりに見えたのはこのせいだ。監督はさらに、球際などサッカーのベースとなる競り合いの部分でのもの足りなさを選手に伝えていた。最後尾から守備を統率したGK太田岳志は、これに呼応した選手たちの発奮を感じたという。「球際など戦いのところへの意識が高く、試合中にもみなで声を変え合いながらやれていた」と振り返っている。
YS横浜は中盤でのつなぎをカターレに制限され、裏を狙ったDFラインからロングパスや、サイドから早めに前線に入れる展開が中心となり、ゴールに迫るシーンは少なかった。一方のカターレはMF花井聖と伊藤のパスで攻撃にスイッチが入るシーンが多く、11分には伊藤のスルーパスで右から裏に抜けた才藤がGKと1対1になりシュートを放ったが正面でセーブされた。
スコアが動いたのは後半開始40秒。花井のスルーパスで伊藤が右サイドを突破してそのまま深くえぐりにかかる。伊藤と並行してスプリントして中央に走り込んだ才藤にマイナスのクロスが合って、カターレが先取点を挙げた。
未勝利の最近4試合で奪えていなかった2点目を狙いここからさらにギアを上げ、相手のパスミスを誘って何度もチャンスをつくった。だが、やはり決め切れない。後半15分になると追うYS横浜も攻め込むシーンをつくるようになった。安達監督はチームの柱である花井と碓井鉄平のダブルボランチの疲れを見てとり、後半22分にそろって稲葉修土と脇本晃成のコンビに入れ替える。中央の守りが再び強化されると、カウンター気味に追加点をうかがうチャンスが増えた。
そして同37分、敵陣でボールを奪ったウイングバック柳下大樹が右からえぐってラストパスを送り、再び才藤が押し込み待望の追加点が挙がった。先制点も、この2点目も、ゴール近くまで進入してクロスを入れ、相手守備陣の死角から勢いよく走り込んできた選手が合わせる教科書通りのパターンで決まった。個々のシュート技術はもちろん高いに越したことはないが、巧さに依存しなくてもゴールをこじ開ける術はある。才藤は「自分の得意なかたちだし、対戦相手にとっても防ぎにくい。あのようなかたちをもっと増やしていきたい」と話した。
2点目に貢献したもう1人の選手として、1つ前のシーンで右からドリブルでゴールに向かって仕掛けた白石を挙げておきたい。ぺナルティーエリアでボールを失ったが、すぐに守りに転じ、パスを受けて展開しようとしていた相手選手に猛然と襲い掛かって柳下のボール奪取につなげた。彼をはじめ全員が惜しみなく力を出し切って、絶対に勝ちたかった前半最後のゲームをものにした。
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