第29節 相模原×富山 マッチレポート■雨中の健闘及ばす
- 2017/10/30
- 10:10
【第29節 相模原3―2富山 ▽得点者:前半8分・辻尾(相)、同33分・木本(富)、同38分・佐々木一(富)、後半17分・辻尾(相)、同35分・ガブリエル(相)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
「今シーズンでベストなパフォーマンス」(安永聡太郎監督)をみせた相模原に屈した。DF陣に出場停止やけがが重なり、急きょ今季初めて[3-4-2-1]のフォーメーションで臨んだが、付け焼刃で勝てるほど甘くはなかった。冷たい雨が強く降り続く中、先制点を許しながらも一時は逆転し、大型選手がそろう相手に対して懸命に体張って守ろうとした。善戦したと言うべきなのかもしれない。
スリーバックには、けがから6試合ぶりに復帰の脇本晃成を中央に据え、右に山形辰徳、左に國吉貴博を配した。大学時代までセンターバックが本職だった脇本を、普段はサイドバック(SB)を務める経験豊富なベテランが支えるかたちだ。ツーシャドーの一角には今季初先発のMF木本敬介が起用された。
MF佐々木陽次がゲームの流れを引き寄せようと、序盤から積極的にシュートを放った。前半6分にはミドルシュートがクロスバーをたたいた。
しかし相模原の身長193㎝のFWジョン・ガブリエルの高さとパワーに押されて守勢にまわるシーンが多く、なかなかリズムをつかめない。同8分、こぼれ球をひろったガブリエルにキープされ、逆サイドから走り込んできたMF辻尾真二にスルーパスを通されて先制点を許した。
その後もピンチが続いたが、苦しい時間をしのぎながら徐々に適応して反撃に転じる。同33分に左から右へ展開してウイングバックの佐々木一輝がクロス、裏に抜けたFW苔口卓也が頭でコースを変えてファーポストに詰めた木本が同点ゴールを決めた。
同38分にはMF衛藤裕がFKを素早くリスタートしMF窪田良から左の苔口へ。味方の上がりを待つかたちでゴール方向に仕掛けてから中央へ送り、逆サイドから走り込んだ佐々木一が決めて一気に逆転に成功した。
この流れで後半の立ち上がりもチャンスをつくる。しかしシュートで終わることができない。途中でボールを失ってカウンターを浴びるシーンが繰り返され、同17分に失点して追い付かれた。
相模原は左SBの保﨑淳が逆サイドから走り込んだ辻尾にスルーパスを合わせ、再び辻尾が落ち着いてゴールに沈めた。安永監督は今節、左SBの保﨑を攻撃の起点にする戦い方を選び、これまで右SBで使ってきた辻尾を2列目に起用していた。加えて、守備時に[5-4-1]になるカターレの様子を観察しながら、(右で)辻尾がフリーになるシーンが多いと気づいていたという。左でつくって右で仕留める、狙い通りのかたちだった。
勝点3がほしいカターレはリスクを負ってでも攻めざるを得ず、ゲームは互いが勝ち越し点を目指して攻守が目まぐるしく入れ替わる激闘になった。しかし決勝点はあっけないかたちで相模原へ。後半35分、相模原の左からのFKは一旦大きくクリアされたが、自陣右で拾った保﨑がタッチライン際からゴール前にロングボールを蹴り込むと、カターレの最終ラインがかぶったかたちになり逆サイドから裏に走っていたガブリエルに渡って決められた。脇本は「フリーズしたような感じになってしまった」と振り返る。ピンチをしのぎ安堵した瞬間に遠くから二次攻撃を仕掛けられ、隙を狙っていたFWにしてやられた。
残り試合が4に減り、2位の沼津との勝点差は7に広がった。次節にも昇格の可能性が消える恐れがある。次節の秋田戦は意地をみせたい。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
「今シーズンでベストなパフォーマンス」(安永聡太郎監督)をみせた相模原に屈した。DF陣に出場停止やけがが重なり、急きょ今季初めて[3-4-2-1]のフォーメーションで臨んだが、付け焼刃で勝てるほど甘くはなかった。冷たい雨が強く降り続く中、先制点を許しながらも一時は逆転し、大型選手がそろう相手に対して懸命に体張って守ろうとした。善戦したと言うべきなのかもしれない。
スリーバックには、けがから6試合ぶりに復帰の脇本晃成を中央に据え、右に山形辰徳、左に國吉貴博を配した。大学時代までセンターバックが本職だった脇本を、普段はサイドバック(SB)を務める経験豊富なベテランが支えるかたちだ。ツーシャドーの一角には今季初先発のMF木本敬介が起用された。
MF佐々木陽次がゲームの流れを引き寄せようと、序盤から積極的にシュートを放った。前半6分にはミドルシュートがクロスバーをたたいた。
しかし相模原の身長193㎝のFWジョン・ガブリエルの高さとパワーに押されて守勢にまわるシーンが多く、なかなかリズムをつかめない。同8分、こぼれ球をひろったガブリエルにキープされ、逆サイドから走り込んできたMF辻尾真二にスルーパスを通されて先制点を許した。
その後もピンチが続いたが、苦しい時間をしのぎながら徐々に適応して反撃に転じる。同33分に左から右へ展開してウイングバックの佐々木一輝がクロス、裏に抜けたFW苔口卓也が頭でコースを変えてファーポストに詰めた木本が同点ゴールを決めた。
同38分にはMF衛藤裕がFKを素早くリスタートしMF窪田良から左の苔口へ。味方の上がりを待つかたちでゴール方向に仕掛けてから中央へ送り、逆サイドから走り込んだ佐々木一が決めて一気に逆転に成功した。
この流れで後半の立ち上がりもチャンスをつくる。しかしシュートで終わることができない。途中でボールを失ってカウンターを浴びるシーンが繰り返され、同17分に失点して追い付かれた。
相模原は左SBの保﨑淳が逆サイドから走り込んだ辻尾にスルーパスを合わせ、再び辻尾が落ち着いてゴールに沈めた。安永監督は今節、左SBの保﨑を攻撃の起点にする戦い方を選び、これまで右SBで使ってきた辻尾を2列目に起用していた。加えて、守備時に[5-4-1]になるカターレの様子を観察しながら、(右で)辻尾がフリーになるシーンが多いと気づいていたという。左でつくって右で仕留める、狙い通りのかたちだった。
勝点3がほしいカターレはリスクを負ってでも攻めざるを得ず、ゲームは互いが勝ち越し点を目指して攻守が目まぐるしく入れ替わる激闘になった。しかし決勝点はあっけないかたちで相模原へ。後半35分、相模原の左からのFKは一旦大きくクリアされたが、自陣右で拾った保﨑がタッチライン際からゴール前にロングボールを蹴り込むと、カターレの最終ラインがかぶったかたちになり逆サイドから裏に走っていたガブリエルに渡って決められた。脇本は「フリーズしたような感じになってしまった」と振り返る。ピンチをしのぎ安堵した瞬間に遠くから二次攻撃を仕掛けられ、隙を狙っていたFWにしてやられた。
残り試合が4に減り、2位の沼津との勝点差は7に広がった。次節にも昇格の可能性が消える恐れがある。次節の秋田戦は意地をみせたい。
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