第32節 熊本×富山 マッチレポート■逆転昇格の夢消ゆ
- 2020/12/11
- 18:35
【第32節 熊本1―0富山 ▽得点者:後半15分・谷口(熊)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
アウェイの地で熊本に惜敗。同時刻に開始されたゲームで2位・長野、3位・相模原が勝って4位以下が確定し、2試合を残してJ2昇格の可能性が消えた。
同様に勝った熊本も今節で望みがついえた。J2復帰が使命として課されている両クラブにとって昇格以外は負けを意味する。悔しくても現実を受け入れなければならないその日が奇しくも重なることになった。ただ、2位との勝点差が6に開いていた熊本は試合前からすでに覚悟していたのか大木武監督も選手たちも淡々とゲームを振り返っていた。
一方のカターレは昇格をあきらめていなかった。黒星がほぼ終戦を意味することを分かってプレーしていただけにショックは大きかったようだ。MF椎名伸志は「まだ気持ちの整理がついていない。僕自身に得点のチャンスが何度かあったのでそこで決め切れなかったことがすべてだと思っている」、DF柳下大樹は「どうしても勝ちたいゲームだった。きょうで可能性がなくなったのは残念」と語った。
残り2試合で昇格可能性が消えるのは昨季と同じ。対熊本は今季2敗で通算2勝5分10敗。さかのぼればJ2参入初年の2009年に2勝してから勝っていない。乗り越えるだけの力強さを示せなかった。
前半はカターレのペースで試合が進み、シュート10本を放った。開始2分に右から椎名が持ち込み、FW武颯を経由して中央からFW平松宗がワンタッチシュートを放つが上に外れた。
熊本が高い位置からプレッシャーをかけてきたが、冷静に状況を判断して味方にボールを付けてシュートまで持ち込む。守りではコンパクトに[5-4-1]のブロックを形成して対応し、相手は後ろでボールを保持するが出し所がなかなか見つからずにロングボールでの攻めが多かった。
16分に速攻から武が右から狙うが相手GKがセーブする。直後に2本のCKがあり、こぼれ球からDF馬渡隼暉が放ったグラウンダーのミドルシュートがゴール近くを際どく通過した。
勝負を分けたのが後半の立ち上がり。ギアをシフトアップしたかのように熊本の選手たちの動きが活発になりカターレを押し込んだ。ボールを回してシュートチャンスをつくり出し、同6分にはMF河原創がドリブルから左ポスト直撃のミドルシュートを放ってゴールを脅かす。この流れのまま同15分に先制点が挙がった。右サイドでボールホルダーを内側から追い越したサイドバック黒木晃平がえぐって浮き球のクロスを送り、FW谷口海斗が中央から頭で決めた。リーグ得点ランキング首位に立つ谷口はこれが今季17点目。クロスを得点源としている熊本にとっては十八番のかたちだったようで、谷口は「黒木選手が持ち込んだ時点であそこにボールが来るのは分かっていた」と振り返った。
この1点が7戦勝ちなしだった熊本を元気づけたようだ。前線からのプレッシャーが強まって、カターレはなかなか反撃態勢に移れない。同16分にFW大野耀平、同32分にFW大谷駿斗を投入。フォーメーションも[4-4-2]に変更して前線のパワーとスピードを生かし、馬渡のロングスローも交えてゴールを目指した。しかし、アディショナルタイムにペナルティーエリア内から椎名が放ったボレーシュートも熊本GK内山圭に弾き出されて6試合ぶりに無得点に終わった。
※ハイライト映像(J公式サイト)
アウェイの地で熊本に惜敗。同時刻に開始されたゲームで2位・長野、3位・相模原が勝って4位以下が確定し、2試合を残してJ2昇格の可能性が消えた。
同様に勝った熊本も今節で望みがついえた。J2復帰が使命として課されている両クラブにとって昇格以外は負けを意味する。悔しくても現実を受け入れなければならないその日が奇しくも重なることになった。ただ、2位との勝点差が6に開いていた熊本は試合前からすでに覚悟していたのか大木武監督も選手たちも淡々とゲームを振り返っていた。
一方のカターレは昇格をあきらめていなかった。黒星がほぼ終戦を意味することを分かってプレーしていただけにショックは大きかったようだ。MF椎名伸志は「まだ気持ちの整理がついていない。僕自身に得点のチャンスが何度かあったのでそこで決め切れなかったことがすべてだと思っている」、DF柳下大樹は「どうしても勝ちたいゲームだった。きょうで可能性がなくなったのは残念」と語った。
残り2試合で昇格可能性が消えるのは昨季と同じ。対熊本は今季2敗で通算2勝5分10敗。さかのぼればJ2参入初年の2009年に2勝してから勝っていない。乗り越えるだけの力強さを示せなかった。
前半はカターレのペースで試合が進み、シュート10本を放った。開始2分に右から椎名が持ち込み、FW武颯を経由して中央からFW平松宗がワンタッチシュートを放つが上に外れた。
熊本が高い位置からプレッシャーをかけてきたが、冷静に状況を判断して味方にボールを付けてシュートまで持ち込む。守りではコンパクトに[5-4-1]のブロックを形成して対応し、相手は後ろでボールを保持するが出し所がなかなか見つからずにロングボールでの攻めが多かった。
16分に速攻から武が右から狙うが相手GKがセーブする。直後に2本のCKがあり、こぼれ球からDF馬渡隼暉が放ったグラウンダーのミドルシュートがゴール近くを際どく通過した。
勝負を分けたのが後半の立ち上がり。ギアをシフトアップしたかのように熊本の選手たちの動きが活発になりカターレを押し込んだ。ボールを回してシュートチャンスをつくり出し、同6分にはMF河原創がドリブルから左ポスト直撃のミドルシュートを放ってゴールを脅かす。この流れのまま同15分に先制点が挙がった。右サイドでボールホルダーを内側から追い越したサイドバック黒木晃平がえぐって浮き球のクロスを送り、FW谷口海斗が中央から頭で決めた。リーグ得点ランキング首位に立つ谷口はこれが今季17点目。クロスを得点源としている熊本にとっては十八番のかたちだったようで、谷口は「黒木選手が持ち込んだ時点であそこにボールが来るのは分かっていた」と振り返った。
この1点が7戦勝ちなしだった熊本を元気づけたようだ。前線からのプレッシャーが強まって、カターレはなかなか反撃態勢に移れない。同16分にFW大野耀平、同32分にFW大谷駿斗を投入。フォーメーションも[4-4-2]に変更して前線のパワーとスピードを生かし、馬渡のロングスローも交えてゴールを目指した。しかし、アディショナルタイムにペナルティーエリア内から椎名が放ったボレーシュートも熊本GK内山圭に弾き出されて6試合ぶりに無得点に終わった。
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