第3節 富山×群馬 マッチレポート■勝利求め攻守完遂
- 2019/03/25
- 12:21
【第3節 富山1―0群馬 ▽得点者:前半40分・高橋(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
強敵の群馬から今季初勝利を挙げた。スコアは1-0だったがゲーム内容で圧倒し、現時点での力の差を示した。自信を深めて次の戦いに駒を進める。
未勝利に終止符を打つため、安達亮監督は周到に備えていたようだ。攻撃面では「真っ向勝負」を強調して士気を高めつつ、ポイントを絞って対群馬の狙いどころを伝えていた。そのひとつが相手の裏を突くロングボールの使用だった。相手が前線から強くプレスをかけてくるのを想定。自陣でのパス回しに固執せず、時には少しアバウトなボールになっても交えるように指示していたという。前半8分にMF花井聖からのロングフィード1本でFW才藤龍治がGKと1対1になり、最初の決定機を創出した。
相手を引き込んでからの速攻はロングボールを使ったものだけではない。同13分にはGK太田岳志からパスを6本つないでMF白石智之が左サイドを抜け、クロスにMF佐々木陽次が飛び飛び込んだ。ボールの保持にこだわってトレーニングを積んでいるが、押し込んでの遅攻だけでなく、今回のように相手の出方を見て柔軟に対応できる。「ゴールを奪うためのポゼッション」という大前提がしっかり浸透しているからだろう。
群馬の布啓一郎監督は「きょうの富山はしっかり対戦相手を見て、うちが前に(比重を)かけたら背後を突くセオリー通りのサッカーを展開した。うちはそういうことがうまくできなかった」と振り返った。
次々にチャンスをつくりながら、前節・福島戦と同様になかなか得点が生まれない。しかし今回は前半40分に均衡を破った。相手のクリアをDF谷奥健四郎がセンターライン付近まで出てヘディングで落とし、花井がワンタッチで前へ。才藤がフリックする動きをしながら流し、裏に抜けたFW高橋駿太がGKを交わして蹴り込んだ。
後半は20分過ぎまでカターレが2度の決定機をつくったが追加点を奪えない。その後は追う群馬が出足を強めて相手陣でプレーするようになったが、効果的な攻めを繰り出せずゴールに迫ったシーンはわずかだった。
守りでは前節の3失点を反省し、基本的な「やるべきこと」から再確認していたという。安達監督は「狙い通り。怖がらずにラインを高く保ち、相手のFWへのロングボールを手前ではね返した」と高く評価する。群馬は青木翔大と辻正男のツートップにボールが渡る機会自体が少なかった。
次のテーマは2点目、3点目を奪うことか。今回もチャンスは数多くあったが決め切れなかった。だが、それも「このチームの“伸びしろ”」と安達監督は言う。可能性はすでに示しており、勝って気をよくして臨む次節・鳥取戦のパフォーマンスに期待がふくらむ。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
強敵の群馬から今季初勝利を挙げた。スコアは1-0だったがゲーム内容で圧倒し、現時点での力の差を示した。自信を深めて次の戦いに駒を進める。
未勝利に終止符を打つため、安達亮監督は周到に備えていたようだ。攻撃面では「真っ向勝負」を強調して士気を高めつつ、ポイントを絞って対群馬の狙いどころを伝えていた。そのひとつが相手の裏を突くロングボールの使用だった。相手が前線から強くプレスをかけてくるのを想定。自陣でのパス回しに固執せず、時には少しアバウトなボールになっても交えるように指示していたという。前半8分にMF花井聖からのロングフィード1本でFW才藤龍治がGKと1対1になり、最初の決定機を創出した。
相手を引き込んでからの速攻はロングボールを使ったものだけではない。同13分にはGK太田岳志からパスを6本つないでMF白石智之が左サイドを抜け、クロスにMF佐々木陽次が飛び飛び込んだ。ボールの保持にこだわってトレーニングを積んでいるが、押し込んでの遅攻だけでなく、今回のように相手の出方を見て柔軟に対応できる。「ゴールを奪うためのポゼッション」という大前提がしっかり浸透しているからだろう。
群馬の布啓一郎監督は「きょうの富山はしっかり対戦相手を見て、うちが前に(比重を)かけたら背後を突くセオリー通りのサッカーを展開した。うちはそういうことがうまくできなかった」と振り返った。
次々にチャンスをつくりながら、前節・福島戦と同様になかなか得点が生まれない。しかし今回は前半40分に均衡を破った。相手のクリアをDF谷奥健四郎がセンターライン付近まで出てヘディングで落とし、花井がワンタッチで前へ。才藤がフリックする動きをしながら流し、裏に抜けたFW高橋駿太がGKを交わして蹴り込んだ。
後半は20分過ぎまでカターレが2度の決定機をつくったが追加点を奪えない。その後は追う群馬が出足を強めて相手陣でプレーするようになったが、効果的な攻めを繰り出せずゴールに迫ったシーンはわずかだった。
守りでは前節の3失点を反省し、基本的な「やるべきこと」から再確認していたという。安達監督は「狙い通り。怖がらずにラインを高く保ち、相手のFWへのロングボールを手前ではね返した」と高く評価する。群馬は青木翔大と辻正男のツートップにボールが渡る機会自体が少なかった。
次のテーマは2点目、3点目を奪うことか。今回もチャンスは数多くあったが決め切れなかった。だが、それも「このチームの“伸びしろ”」と安達監督は言う。可能性はすでに示しており、勝って気をよくして臨む次節・鳥取戦のパフォーマンスに期待がふくらむ。
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