【第13節vs熊本プレビュー】攻撃サッカー対決。強敵撃破なるか
- 2020/09/01
- 19:37
2位の熊本をホームに迎える。ともに攻撃的なサッカーを志向しており、勝敗を度外視しても楽しめそうな好カードだ。
安達亮監督は「熊本はチーム力も、選手個々の質も高い。我々はチャレンジャーであり、彼らを相手にどれだけ戦えるかは今後の指標にもなるだろう」と話す。考えは率直に述べる指揮官がこのようにリスペクトするのが今の熊本だ。ボールを長く保持してゲームを支配し、1試合平均2.0得点をたたき出している。目指している「圧倒的な強さ」に自分たちよりも一歩近づいている存在とみているようだ。
しかし昇格を果たすためには倒さなければならない。彼らの攻撃に対抗するべく、中止になった前節後の3日間は守備のチェックに多くの時間を割いてきた。
熊本のフォーメーションは[4-3-3]。3トップとインサイドハーフ、中央にも進出してくるサイドバックが流動的に絡んでゴールに迫ってくる。奇しくも前節に対戦するはずだった八戸も[4-3-3]を採用しており、ポイントになる両ウイングに対する守り方などは約1週間前からトレーニングを始めていた。試合が開催できていれば今節の予行演習にもなっていただろう。「試合があって勝って熊本戦に臨むのが理想的だった」(安達監督)。
ただ、中止になったことで疲労がなく、詰めの練習ができたことはプラスに捉えられる。MF池髙暢希は「相手は強いが焦れずに守らなければいけない。ポジショニングに気を付け、サイドバックを助けながらプレーしたいと思っている。そうすれば必ず自分たちの時間がつくれるはず」と話している。
「ボール回しの上手さは現時点では相手のほうが上。ボールを握られるかもしれない」と安達監督。「だが、自分たちもボールを持つ時間をつくって、その割合はできるだけ小さくしたい。あとは、どちらがチャンスを得点に結び付けられるかどうかの勝負になる」と考えている。第9節の相模原戦からMF花井聖がツートップの一角でプレーするようになり、ボール保持は安定しつつある。「前線から下がってボールを受けると相手もマークしづらい。下がって攻撃をつくる時と、ゴール前に入っていく時を考え、運動量を意識しながらプレーしている」と言う。
1試合平均得点は熊本がリーグトップの2.0点でカターレが同3位の1.91点ならば、一方の1試合平均失点も熊本がリーグ4位タイの1.08点でカターレが同5位の1.09点と似通っている。熊本もこちらの攻撃力を十分に警戒しているはず。守りで粘り強さを発揮しつつ、持ち味の攻撃でどれだけ相手を攪乱できるか注目したい。
熊本を今季から指揮するのが大木武監督。かつて率いた甲府や京都、岐阜と同様にパスをテンポ良くつなぐ攻撃的なスタイルを早くも確立している。昨季の主力を残しつつ選手層の若返りに成功したのも大きい。センターFWの高橋利樹とアンカーの河原創は大卒ルーキーだ。
岩手在籍の2年間で24得点を挙げたFW谷口海斗が加入し、リーグ得点ランキング1位タイの8得点を決めている。両ウイングは右利きの谷口が左サイド、左利きの中原輝が右サイドに入り、カットインからシュートを狙う。本来はボランチの石川啓人が左サイドバックで起用されており、中央に入り込んだり、ラストパスを配球したりと攻撃サッカーのキーマンになっている。守りも高い位置からプレスをかける積極型。序盤からパワー全開で入り、開始から15分までに5点、16~30分までに4点を決めているのも特徴的だ(総得点24)。
熊本は先月30日の前節・沼津戦を谷口の2得点などにより3-0で快勝し、開幕4連勝以来となる2連勝を飾った。今節は中2日でのアウェイ連戦となる。これまで第3~5節、第6~8節の3連戦はいずれも同じ先発メンバーで戦い抜いた。タフなゲームを乗り越えて結果を残してきたメンバーの調和が強みでもあるはずだ。カターレと比較して条件は厳しいが、逆境をバネに立ち向かってくるだろう。J3きってのハイレベルでエキサイティングなゲームを期待しよう。
安達亮監督は「熊本はチーム力も、選手個々の質も高い。我々はチャレンジャーであり、彼らを相手にどれだけ戦えるかは今後の指標にもなるだろう」と話す。考えは率直に述べる指揮官がこのようにリスペクトするのが今の熊本だ。ボールを長く保持してゲームを支配し、1試合平均2.0得点をたたき出している。目指している「圧倒的な強さ」に自分たちよりも一歩近づいている存在とみているようだ。
しかし昇格を果たすためには倒さなければならない。彼らの攻撃に対抗するべく、中止になった前節後の3日間は守備のチェックに多くの時間を割いてきた。
熊本のフォーメーションは[4-3-3]。3トップとインサイドハーフ、中央にも進出してくるサイドバックが流動的に絡んでゴールに迫ってくる。奇しくも前節に対戦するはずだった八戸も[4-3-3]を採用しており、ポイントになる両ウイングに対する守り方などは約1週間前からトレーニングを始めていた。試合が開催できていれば今節の予行演習にもなっていただろう。「試合があって勝って熊本戦に臨むのが理想的だった」(安達監督)。
ただ、中止になったことで疲労がなく、詰めの練習ができたことはプラスに捉えられる。MF池髙暢希は「相手は強いが焦れずに守らなければいけない。ポジショニングに気を付け、サイドバックを助けながらプレーしたいと思っている。そうすれば必ず自分たちの時間がつくれるはず」と話している。
「ボール回しの上手さは現時点では相手のほうが上。ボールを握られるかもしれない」と安達監督。「だが、自分たちもボールを持つ時間をつくって、その割合はできるだけ小さくしたい。あとは、どちらがチャンスを得点に結び付けられるかどうかの勝負になる」と考えている。第9節の相模原戦からMF花井聖がツートップの一角でプレーするようになり、ボール保持は安定しつつある。「前線から下がってボールを受けると相手もマークしづらい。下がって攻撃をつくる時と、ゴール前に入っていく時を考え、運動量を意識しながらプレーしている」と言う。
1試合平均得点は熊本がリーグトップの2.0点でカターレが同3位の1.91点ならば、一方の1試合平均失点も熊本がリーグ4位タイの1.08点でカターレが同5位の1.09点と似通っている。熊本もこちらの攻撃力を十分に警戒しているはず。守りで粘り強さを発揮しつつ、持ち味の攻撃でどれだけ相手を攪乱できるか注目したい。
熊本を今季から指揮するのが大木武監督。かつて率いた甲府や京都、岐阜と同様にパスをテンポ良くつなぐ攻撃的なスタイルを早くも確立している。昨季の主力を残しつつ選手層の若返りに成功したのも大きい。センターFWの高橋利樹とアンカーの河原創は大卒ルーキーだ。
岩手在籍の2年間で24得点を挙げたFW谷口海斗が加入し、リーグ得点ランキング1位タイの8得点を決めている。両ウイングは右利きの谷口が左サイド、左利きの中原輝が右サイドに入り、カットインからシュートを狙う。本来はボランチの石川啓人が左サイドバックで起用されており、中央に入り込んだり、ラストパスを配球したりと攻撃サッカーのキーマンになっている。守りも高い位置からプレスをかける積極型。序盤からパワー全開で入り、開始から15分までに5点、16~30分までに4点を決めているのも特徴的だ(総得点24)。
熊本は先月30日の前節・沼津戦を谷口の2得点などにより3-0で快勝し、開幕4連勝以来となる2連勝を飾った。今節は中2日でのアウェイ連戦となる。これまで第3~5節、第6~8節の3連戦はいずれも同じ先発メンバーで戦い抜いた。タフなゲームを乗り越えて結果を残してきたメンバーの調和が強みでもあるはずだ。カターレと比較して条件は厳しいが、逆境をバネに立ち向かってくるだろう。J3きってのハイレベルでエキサイティングなゲームを期待しよう。
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