■胸に「黒部からのおくりもの」/8月10日から
- 2020/07/30
- 16:43
カターレ富山2020年シーズンのユニフォーム胸スポンサーに株式会社IAC(本社・東京、工場・黒部市)が決まった。同社が生産するミネラルウォーターの商品名である「黒部からのおくりもの」がプリントされたユニフォームが8月10日の第10節・相模原戦から使用される。2008年の創設時からYKKが胸スポンサーとして協賛してきたが、2018年からYKKと北陸電力が襟元に並び胸が空くかたちが続いていた。
7月28日にオンライン会議システムで行われた記者会見の模様を以下に伝える。
●カターレ富山・山田彰弘社長あいさつ
株式会社IACに胸スポンサーとして入っていただくことになった。同社には今年からオフィシャルパートナーになっていただき、選手らに天然水を提供してもらい、永森記念グラウンドにも横断幕を掲出していただいている。過去2シーズンにわたりユニフォームの胸スポンサーがなく、選手にもサポーターにも御心配をおかけしたが、今回発表することができうれしい。J3優勝、J2昇格の力強い原動力になってくれると思う。
●株式会社IAC・茶山良彦社長
このたびユニフォームスポーンサーをさせていただくことになった株式会社IACの茶山です。当社はミネラルウォーター、コスメ、サプリメントを販売しており、昨秋から黒部市でミネラルウォーターの製造工場を営んでいる。
わたしの子どもが6年前、FC.OXALAというサッカースクールでサッカーを始めた。そこでコーチを務めた吉川健太さんがカターレでプレーしていたと聞いたのが、カターレとの初めての出会い。広島県広島市出身だが、祖父の祖父が氷見市出身。富山はゆかりのある地です。
新型コロナウイルスの影響で人と会うことができなくなるなど生活が激変した。個人の力ではどうすることもできないと痛感した。人々の心を楽しませ、感動を与えられるスポーツの力を感じ、地元で愛されているカターレ富山に少しでも役に立つことで、富山が元気にできるのではないかと考えた。どうぞよろしくお願いいたします。
Q:胸に入る「黒部からのおくりもの」について。
●茶山: IACで商標を取得しているミネラルウォーターの商品名を入れさせてもらった。会社名を入れることも考えたが、御縁をいただいた「黒部」の地名を入れたかった。選手に着てもらい、チームが強くなることで、黒部、富山県が世界的にも有名になればうれしい。
併せて表記されるロゴマークは会社を設立した際にI、A、Cを山をモチーフにデザインしたもの。
Q:ファン・サポーターへ
●茶山:すばらしい機会をいただき大変光栄に思っている。サポーターのみなさんと一緒にJ2昇格に向けて精いっぱい応援させていただきたい。富山に工場を作ったばかりの新参者ではあるが、カターレ富山とともに御縁のあった富山県を元気にしていきたいと思っておりますので宜しくお願いします。
●山田:茶山社長は御自身もシニアのチームでサッカーをされている。スポーツに対する愛情がある方だ。待望の胸スポンサーであり、サポーターのみなさんも大変喜んでおられることと思う。パワーをいただいた。心ひとつに頑張っていきたい。今後ともご支援のほど宜しくお願いします。
◇以下は報道陣との質疑応答
Q:ミネラルウォーターの提供からさらに進めて胸スポンサーになった経緯は。
●茶山:昨年10月に工場を稼働し、選手にもミネラルウォーターを飲んでいただきたいと思ってキャンプなどに提供した。
そうするうちに新型コロナウイルスの影響が大きくなり、それに対して、何か取り組みができないかと考え、開発を計画していたアミノ酸入り飲料(アミノチャン)を子どもたちと一緒につくれないかと思った。わたしの子どももそうだが、コロナで学校に行けなくなり、遊んだりもできなくなった。家から出られなくなってしまった子どもたちと商品をつくれないかなと思った。そこでカターレU-12とFC.OXALAの子供たちでキャラクターをデザインした。それが4、5月のこと。試飲してもらって中味の開発にも協力してもらった。
ただ、Jリーグもプロ野球も開催できない中で、商品をつくるだけでよいのかとも思った。人々の気持ちを支えるものを応援できないかと。スポーツにはその力がある。選手が一生懸命に走る。応援するチームがある。そういう自分たちが明日に向かって頑張っているんだというものがなければ、コロナに打ち勝ってはいけないと思った。
カターレに何かできませんかと相談した時に、胸のスポンサーが空いていると。工場をつくった以上は、富山自体が、地域が元気にならないと会社も続いていかない。うちのような小さな企業がやることじゃないのかもしれないが、富山を元気にするために、名乗りをあげさせてもらった。交渉を進める中で協力体制も構築できたのでやらせてもらうことにした。
Q:胸スポンサーが付いたことの意味について。
●山田:我々は2年半、胸スポンサーがなかった。これはJリーグでも数少ない。今回のことを選手に伝えると喜んでくれて士気が上がった。彼ら自身が普段から飲んでいる水で愛着もある。大きな支えをいただいた。水という身近なものをつくっておられて、今後、さまざまなコラボも考えられる。二人三脚でやらせていただけたらと思う。
Q:柔らかな書体が印象的だ。
●茶山:かわいらしくて、ユニフォームの胸に入れるならこの書体じゃないほうがよいとの意見もあったが、親しみのわくものであってほしいし、ひらがなが入っているのもよいと思う。いろんなことを考えて入れることにした。わたし自身この書体を気に入っているので、良い仕上がりになっていると思う。
●山田:立山黒部は富山のシンボルで、商品には黒部川扇状地の伏流水が使用されている。富山県全体のイメージアップにもつながるし、県民のみなさんのおらがチームという意識がより高まるのではないかと期待している。
Q:富山との縁の深さについて。
●茶山:中学、高校ぐらいの時に氷見へルーツを見に行ったことがある。確かな場所は覚えていないが、お墓はほとんど茶山姓だった。さらに偶然ではあるが、ルーツのある富山で工場をつくらせてもらった。
ずっと1人でやってきた設立5年目の会社で、インターネットで検索して調べようとしても情報が見つからないと思う。(会社が大きくなりスポンサーになるというのが通常の流れなのだろうが)それ以前にカターレと先に出会った。サッカーが好きなこともあり御縁を感じてやらせてもらっている。
Q:カターレに対する今後の期待。
●茶山:富山を元気にしていくというカターレの理念を共有させていただく。選手に頑張ってもらい、強くなるという点ではJ2昇格が目標になるが、ファンに愛されるチームになっていただくのが一番の願い。スタジアムに足を運んで応援したいと思ってもらえるチームであることが、ロゴを入れさせてもらうこちらのやりがいにもなる。
我々も若い会社なので、これからカターレ、そして富山と一緒に成長していきたい。カターレに力を貸していただきながら発展していきたいと思っている。

7月28日にオンライン会議システムで行われた記者会見の模様を以下に伝える。
●カターレ富山・山田彰弘社長あいさつ
株式会社IACに胸スポンサーとして入っていただくことになった。同社には今年からオフィシャルパートナーになっていただき、選手らに天然水を提供してもらい、永森記念グラウンドにも横断幕を掲出していただいている。過去2シーズンにわたりユニフォームの胸スポンサーがなく、選手にもサポーターにも御心配をおかけしたが、今回発表することができうれしい。J3優勝、J2昇格の力強い原動力になってくれると思う。
●株式会社IAC・茶山良彦社長
このたびユニフォームスポーンサーをさせていただくことになった株式会社IACの茶山です。当社はミネラルウォーター、コスメ、サプリメントを販売しており、昨秋から黒部市でミネラルウォーターの製造工場を営んでいる。
わたしの子どもが6年前、FC.OXALAというサッカースクールでサッカーを始めた。そこでコーチを務めた吉川健太さんがカターレでプレーしていたと聞いたのが、カターレとの初めての出会い。広島県広島市出身だが、祖父の祖父が氷見市出身。富山はゆかりのある地です。
新型コロナウイルスの影響で人と会うことができなくなるなど生活が激変した。個人の力ではどうすることもできないと痛感した。人々の心を楽しませ、感動を与えられるスポーツの力を感じ、地元で愛されているカターレ富山に少しでも役に立つことで、富山が元気にできるのではないかと考えた。どうぞよろしくお願いいたします。
Q:胸に入る「黒部からのおくりもの」について。
●茶山: IACで商標を取得しているミネラルウォーターの商品名を入れさせてもらった。会社名を入れることも考えたが、御縁をいただいた「黒部」の地名を入れたかった。選手に着てもらい、チームが強くなることで、黒部、富山県が世界的にも有名になればうれしい。
併せて表記されるロゴマークは会社を設立した際にI、A、Cを山をモチーフにデザインしたもの。
Q:ファン・サポーターへ
●茶山:すばらしい機会をいただき大変光栄に思っている。サポーターのみなさんと一緒にJ2昇格に向けて精いっぱい応援させていただきたい。富山に工場を作ったばかりの新参者ではあるが、カターレ富山とともに御縁のあった富山県を元気にしていきたいと思っておりますので宜しくお願いします。
●山田:茶山社長は御自身もシニアのチームでサッカーをされている。スポーツに対する愛情がある方だ。待望の胸スポンサーであり、サポーターのみなさんも大変喜んでおられることと思う。パワーをいただいた。心ひとつに頑張っていきたい。今後ともご支援のほど宜しくお願いします。
◇以下は報道陣との質疑応答
Q:ミネラルウォーターの提供からさらに進めて胸スポンサーになった経緯は。
●茶山:昨年10月に工場を稼働し、選手にもミネラルウォーターを飲んでいただきたいと思ってキャンプなどに提供した。
そうするうちに新型コロナウイルスの影響が大きくなり、それに対して、何か取り組みができないかと考え、開発を計画していたアミノ酸入り飲料(アミノチャン)を子どもたちと一緒につくれないかと思った。わたしの子どももそうだが、コロナで学校に行けなくなり、遊んだりもできなくなった。家から出られなくなってしまった子どもたちと商品をつくれないかなと思った。そこでカターレU-12とFC.OXALAの子供たちでキャラクターをデザインした。それが4、5月のこと。試飲してもらって中味の開発にも協力してもらった。
ただ、Jリーグもプロ野球も開催できない中で、商品をつくるだけでよいのかとも思った。人々の気持ちを支えるものを応援できないかと。スポーツにはその力がある。選手が一生懸命に走る。応援するチームがある。そういう自分たちが明日に向かって頑張っているんだというものがなければ、コロナに打ち勝ってはいけないと思った。
カターレに何かできませんかと相談した時に、胸のスポンサーが空いていると。工場をつくった以上は、富山自体が、地域が元気にならないと会社も続いていかない。うちのような小さな企業がやることじゃないのかもしれないが、富山を元気にするために、名乗りをあげさせてもらった。交渉を進める中で協力体制も構築できたのでやらせてもらうことにした。
Q:胸スポンサーが付いたことの意味について。
●山田:我々は2年半、胸スポンサーがなかった。これはJリーグでも数少ない。今回のことを選手に伝えると喜んでくれて士気が上がった。彼ら自身が普段から飲んでいる水で愛着もある。大きな支えをいただいた。水という身近なものをつくっておられて、今後、さまざまなコラボも考えられる。二人三脚でやらせていただけたらと思う。
Q:柔らかな書体が印象的だ。
●茶山:かわいらしくて、ユニフォームの胸に入れるならこの書体じゃないほうがよいとの意見もあったが、親しみのわくものであってほしいし、ひらがなが入っているのもよいと思う。いろんなことを考えて入れることにした。わたし自身この書体を気に入っているので、良い仕上がりになっていると思う。
●山田:立山黒部は富山のシンボルで、商品には黒部川扇状地の伏流水が使用されている。富山県全体のイメージアップにもつながるし、県民のみなさんのおらがチームという意識がより高まるのではないかと期待している。
Q:富山との縁の深さについて。
●茶山:中学、高校ぐらいの時に氷見へルーツを見に行ったことがある。確かな場所は覚えていないが、お墓はほとんど茶山姓だった。さらに偶然ではあるが、ルーツのある富山で工場をつくらせてもらった。
ずっと1人でやってきた設立5年目の会社で、インターネットで検索して調べようとしても情報が見つからないと思う。(会社が大きくなりスポンサーになるというのが通常の流れなのだろうが)それ以前にカターレと先に出会った。サッカーが好きなこともあり御縁を感じてやらせてもらっている。
Q:カターレに対する今後の期待。
●茶山:富山を元気にしていくというカターレの理念を共有させていただく。選手に頑張ってもらい、強くなるという点ではJ2昇格が目標になるが、ファンに愛されるチームになっていただくのが一番の願い。スタジアムに足を運んで応援したいと思ってもらえるチームであることが、ロゴを入れさせてもらうこちらのやりがいにもなる。
我々も若い会社なので、これからカターレ、そして富山と一緒に成長していきたい。カターレに力を貸していただきながら発展していきたいと思っている。

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