第7節 富山×藤枝 マッチレポート■後半怒涛の8分間。3発で一気に勝負決める
- 2020/07/30
- 13:16
【第7節 富山3―0藤枝 ▽得点者:後半8分・椎名、同12分・柳下、同16分・佐々木一(いずれも富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
開幕戦の前半16分にMF椎名伸志が先制点を決めてからホームでは約3試合分の270分以上も無得点が続いていた。後半8分、再びゴールをこじ開けたのは椎名。これをきっかけに同12分にDF柳下大樹、同16分にDF佐々木一輝が決めてあっという間に3点を奪取。それまでの出来はけっして良くはなかったが、一気に形勢を覆す爆発力をみせた。
前節から先発7人を入れ替え、19歳FW宮城天が左サイドハーフでJリーグ初先発を果たした。11人の平均年齢は今季これまでで最も若い25.36歳(前節27.82歳)。ベンチ入りメンバーも含めた18人だと24.61歳だった。
序盤はペースをつかめず藤枝に押された。3分に中央でつながれ、5分にはカウンターからシュートチャンスをつくられた。12分には右サイド深くからのクロスをFW大石治寿にニアで合わせられたがクロスバーに当たって救われた。いずれもシュートが枠内に飛んでいたら危なかったかもしれない。
フォーメーションの違いから生じるミスマッチによって藤枝のツーシャドウとアンカーの中盤3人をつかまえづらかったのと、大石がツートップの位置から引いてボールを受けて速攻の起点になる攻撃に手こずったため守りが後手にまわったという。それでも「ここをしのげばきょうは無失点で抑えられる」(DF戸根一誓)と思いで声を掛け合い、粘り強く対応した。
20分前後からカターレも敵陣に入るようになったが、いつもよりパスミスが多くて攻撃に鋭さを欠いた。ボールロストからカウンターを食らいそうになる場面も散見され、ため息や悲鳴が多く聞こえた前半だった。36分、カウンターから宮城、椎名、FW大野耀平とつないで左からの強いシュートでゴールを脅かしたのが最大のチャンスだった。
ハーフタイムをはさみ後半の立ち上がりから大野や宮城が前線での運動量を上げてゴールに向かうシーンをつくる。前節も先発した選手が8人を占める藤枝に対し、「走り負けるわけがないという気持ちでやっていた」(椎名)という。活きの良さが次第に発揮されるようになり、怒涛の8分間が到来した。
後半8分、右へのサイドチェンジからDF柳下大樹がクロスを入れ、ニアから椎名が頭で流し込んで1点目。同12分の柳下が決めた2点目は宮城の左CKから生まれた。宮城は練習でもプレースキックを任されることが多く、実戦でも本領を発揮した。柳下は「ボールにスピードがあるので自分は当てるだけだった。これからも彼のキックはうちの武器になる」と話した。3点目は右CKのこぼれ球を左で拾って中央に持ち出したDF佐々木一がペナルティーアーク付近から叩き込んだ。
その後はボールを回しながら危なげなく3-0で押し切り、今季ホーム初勝利を今季初めての完封で飾った。試合ごとに大きくメンバーを入れ替えて連戦を乗り切る作戦が今回は結果にもつながった。今節はスタンドから見守った選手もおおいに刺激を受けただろう。中3日で迎えるアウェイでの次節・鳥取戦も総力戦で勝ち取りたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
開幕戦の前半16分にMF椎名伸志が先制点を決めてからホームでは約3試合分の270分以上も無得点が続いていた。後半8分、再びゴールをこじ開けたのは椎名。これをきっかけに同12分にDF柳下大樹、同16分にDF佐々木一輝が決めてあっという間に3点を奪取。それまでの出来はけっして良くはなかったが、一気に形勢を覆す爆発力をみせた。
前節から先発7人を入れ替え、19歳FW宮城天が左サイドハーフでJリーグ初先発を果たした。11人の平均年齢は今季これまでで最も若い25.36歳(前節27.82歳)。ベンチ入りメンバーも含めた18人だと24.61歳だった。
序盤はペースをつかめず藤枝に押された。3分に中央でつながれ、5分にはカウンターからシュートチャンスをつくられた。12分には右サイド深くからのクロスをFW大石治寿にニアで合わせられたがクロスバーに当たって救われた。いずれもシュートが枠内に飛んでいたら危なかったかもしれない。
フォーメーションの違いから生じるミスマッチによって藤枝のツーシャドウとアンカーの中盤3人をつかまえづらかったのと、大石がツートップの位置から引いてボールを受けて速攻の起点になる攻撃に手こずったため守りが後手にまわったという。それでも「ここをしのげばきょうは無失点で抑えられる」(DF戸根一誓)と思いで声を掛け合い、粘り強く対応した。
20分前後からカターレも敵陣に入るようになったが、いつもよりパスミスが多くて攻撃に鋭さを欠いた。ボールロストからカウンターを食らいそうになる場面も散見され、ため息や悲鳴が多く聞こえた前半だった。36分、カウンターから宮城、椎名、FW大野耀平とつないで左からの強いシュートでゴールを脅かしたのが最大のチャンスだった。
ハーフタイムをはさみ後半の立ち上がりから大野や宮城が前線での運動量を上げてゴールに向かうシーンをつくる。前節も先発した選手が8人を占める藤枝に対し、「走り負けるわけがないという気持ちでやっていた」(椎名)という。活きの良さが次第に発揮されるようになり、怒涛の8分間が到来した。
後半8分、右へのサイドチェンジからDF柳下大樹がクロスを入れ、ニアから椎名が頭で流し込んで1点目。同12分の柳下が決めた2点目は宮城の左CKから生まれた。宮城は練習でもプレースキックを任されることが多く、実戦でも本領を発揮した。柳下は「ボールにスピードがあるので自分は当てるだけだった。これからも彼のキックはうちの武器になる」と話した。3点目は右CKのこぼれ球を左で拾って中央に持ち出したDF佐々木一がペナルティーアーク付近から叩き込んだ。
その後はボールを回しながら危なげなく3-0で押し切り、今季ホーム初勝利を今季初めての完封で飾った。試合ごとに大きくメンバーを入れ替えて連戦を乗り切る作戦が今回は結果にもつながった。今節はスタンドから見守った選手もおおいに刺激を受けただろう。中3日で迎えるアウェイでの次節・鳥取戦も総力戦で勝ち取りたい。
- 関連記事
-
- 【第8節vs鳥取プレビュー】西日本トップと力比べ
- ■胸に「黒部からのおくりもの」/8月10日から
- 第7節 富山×藤枝 マッチレポート■後半怒涛の8分間。3発で一気に勝負決める
- 第7節 富山×藤枝 藤枝・石﨑信弘監督の会見コメント
- 第7節 富山×藤枝 富山・安達亮監督の会見コメント★質疑応答を追加