第3節 富山×沼津 マッチレポート■終盤に勝機も隙突かれ今季初黒星
- 2020/07/12
- 20:49
【第3節 富山0―1沼津 ▽得点者:後半44分・渡邉(沼)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
終盤に攻勢をかけて勝点3に手が届きかけたが、逆に失点して今季初黒星を喫した。
前節からスタメンを4人入れ替え、FW大野耀平とMF稲葉修土、DF佐々木一輝は今季初先発だった。前線はスピードとパワーに比重を置いた顔ぶれ。大野や武といった新加入のFWの力を生かす組み合わせであり、今季の新機軸といえる。
ボランチにも稲葉が入り、高い位置からの積極的なプレスで、沼津のパスワークを封じるとともに攻撃につなげる作戦だったようだ。安達亮監督は「沼津のサッカーをやらせないという点ではある程度できた」と振り返っている。
しかし、一方の攻撃でなかなかリズムがつかめなかった。カターレと同様に沼津も相手のビルドアップを阻もうとして守りの集中力が高かった。これにより、双方がパスをつないで攻めようとするが、ゴールにはなかなか近づけない。前半のシュートはともに2本。有観客ではあったが大きな拍手やどよめきが起こるシーンは少なく、静かな立ち上がりだった。
その中で、カターレは開始10分に稲葉のボール奪取を起点に大野がシュートを放ち、沼津は43分に右からのクロスを受けたMF濱託巳のシュートがクロスバーをたたく見せ場があった。
後半は冒頭からFW武颯、同8分にMF花井聖に代わってMF碓井鉄平が入る。次第にカターレがボールを持って攻める時間が長くなり、チャンスが増えた。FW平松宗やMF戸高弘貴、稲葉らがエネルギッシュにボールを追った。
同25分、DF田中佑昌の縦パスからペナルティーエリア右に武が躍り出て強いシュートを放つ。沼津GK長沢祐弥に阻まれたが、スタンドが沸いてカターレのゴールを望む熱気が漂い始めた。同29分にCKを得ると、自粛を要請されていたはずの手拍子が期せずして起こった。
同36分、5人目の交代で入ったMFルーカス・ダウベルマンが左へ斜めのスルーパスを通して展開し、MF末木裕也のクロスに自ら走り込んで頭で合わせる。叩きつけたシュートはバウンドしてゴールの枠を捉えたが、再び相手GK長沢が大きく飛んで押さえた。
長沢は同41分にも立ちはだかり、平松、武とつないで抜け出した碓井との1対1を制してカターレに得点を許さなかった。この奮闘に応えて同44分、沼津はFW渡邉りょうが決勝点を奪取。MF前澤甲気のパスカットで左サイドの裏にこぼれたボールを追ったカターレDF林堂眞に背後から競り掛けてボールを奪うと、迷わずシュートしてファー側のサイドネットに突き刺した。渡邉は産業能率大卒のプロ2年目でこれが自身Jリーグ初ゴール。
カターレは開幕の長野戦に続いてDFのミスが発端となった失点で勝点を取り損ねた。「時間帯を考えるとシンプルにクリアしてもよかった。そういう声掛けができていたのかを含め、今後もったいない失点がないように突き詰める必要がある」(碓井)。
沼津は昨季3位の藤枝に続き、同4位のカターレを下した。パスサッカーにスタイルを転換しても「これまでの沼津の良さを残しながら成長していきたい」と渡邉が言う。最後の粘り、決勝点につながった球際の強さはカターレがずっと苦しめられてきたそれだった。今井雅隆監督は「今年のうちは欲張りで、ボールは保持したいし、ボールがない守備の時も主導権を握りたい」と志を高く掲げているようだ。カターレにとって上位争いのライバルになるかもしれない。再戦は昨季に続き今季も最終節(12月20日)だ。
※ハイライト映像(J公式サイト)
終盤に攻勢をかけて勝点3に手が届きかけたが、逆に失点して今季初黒星を喫した。
前節からスタメンを4人入れ替え、FW大野耀平とMF稲葉修土、DF佐々木一輝は今季初先発だった。前線はスピードとパワーに比重を置いた顔ぶれ。大野や武といった新加入のFWの力を生かす組み合わせであり、今季の新機軸といえる。
ボランチにも稲葉が入り、高い位置からの積極的なプレスで、沼津のパスワークを封じるとともに攻撃につなげる作戦だったようだ。安達亮監督は「沼津のサッカーをやらせないという点ではある程度できた」と振り返っている。
しかし、一方の攻撃でなかなかリズムがつかめなかった。カターレと同様に沼津も相手のビルドアップを阻もうとして守りの集中力が高かった。これにより、双方がパスをつないで攻めようとするが、ゴールにはなかなか近づけない。前半のシュートはともに2本。有観客ではあったが大きな拍手やどよめきが起こるシーンは少なく、静かな立ち上がりだった。
その中で、カターレは開始10分に稲葉のボール奪取を起点に大野がシュートを放ち、沼津は43分に右からのクロスを受けたMF濱託巳のシュートがクロスバーをたたく見せ場があった。
後半は冒頭からFW武颯、同8分にMF花井聖に代わってMF碓井鉄平が入る。次第にカターレがボールを持って攻める時間が長くなり、チャンスが増えた。FW平松宗やMF戸高弘貴、稲葉らがエネルギッシュにボールを追った。
同25分、DF田中佑昌の縦パスからペナルティーエリア右に武が躍り出て強いシュートを放つ。沼津GK長沢祐弥に阻まれたが、スタンドが沸いてカターレのゴールを望む熱気が漂い始めた。同29分にCKを得ると、自粛を要請されていたはずの手拍子が期せずして起こった。
同36分、5人目の交代で入ったMFルーカス・ダウベルマンが左へ斜めのスルーパスを通して展開し、MF末木裕也のクロスに自ら走り込んで頭で合わせる。叩きつけたシュートはバウンドしてゴールの枠を捉えたが、再び相手GK長沢が大きく飛んで押さえた。
長沢は同41分にも立ちはだかり、平松、武とつないで抜け出した碓井との1対1を制してカターレに得点を許さなかった。この奮闘に応えて同44分、沼津はFW渡邉りょうが決勝点を奪取。MF前澤甲気のパスカットで左サイドの裏にこぼれたボールを追ったカターレDF林堂眞に背後から競り掛けてボールを奪うと、迷わずシュートしてファー側のサイドネットに突き刺した。渡邉は産業能率大卒のプロ2年目でこれが自身Jリーグ初ゴール。
カターレは開幕の長野戦に続いてDFのミスが発端となった失点で勝点を取り損ねた。「時間帯を考えるとシンプルにクリアしてもよかった。そういう声掛けができていたのかを含め、今後もったいない失点がないように突き詰める必要がある」(碓井)。
沼津は昨季3位の藤枝に続き、同4位のカターレを下した。パスサッカーにスタイルを転換しても「これまでの沼津の良さを残しながら成長していきたい」と渡邉が言う。最後の粘り、決勝点につながった球際の強さはカターレがずっと苦しめられてきたそれだった。今井雅隆監督は「今年のうちは欲張りで、ボールは保持したいし、ボールがない守備の時も主導権を握りたい」と志を高く掲げているようだ。カターレにとって上位争いのライバルになるかもしれない。再戦は昨季に続き今季も最終節(12月20日)だ。
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