第2節 YS横浜×富山 マッチレポート■4年前を再現する大逆転劇で今季初勝利

2020年07月06日09:20  未分類

【第2節 YS横浜3―4富山 ▽得点者:前半16分・大泉、同19分・宮本、同29分・宮尾(以上Y)、後半2分・大野、同6分・戸高、同44分・武、同45+3分・花井(以上富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)


 後半だけで3点差をひっくり返す大逆転で今季初勝利を挙げた。「どんなゲーム展開になっても最後は勝つ」という究極の強さを目指しており、それを掲げるにふさわしい力があることを示した。

 開幕戦からスタメンを1人入れ替え、今季初先発のFW大谷駿斗が昨季と同じ右サイドハーフに入った。開始直後の3分、その大谷の左からのクロスがゴール前にこぼれて早速チャンスをつくる。12分、13分にも大谷のスピードを生かしてゴールに迫った。
 しかし、序盤からピンチも多かった。YS横浜が丁寧にパスをつなぎ、両ウイングバック(WB)への大きなサイドチェンジを交えてシュートまで持ち込んだ。16分、ボランチ宮尾孝一からのサイドチェンジを受けた右WB西山瞬太がクロスを入れる。逆サイドに抜けたボールを拾い直してつなぎ、FW大泉和也がペナルティーエリア左からコントロールされたシュートを決めて先制した。
 YS横浜は3分後の19分に新加入のFW宮本拓弥が2点目を奪取。右からDFラインの手前へ斜めに入ってきたグラウンダーのパスを自ら迎えにいきながらワンタッチでゴール右隅に決めた。29分には宮尾がゴールほぼ正面のFKを直接決めてリードを3点に広げた。

  [3-4-3]のフォーメーションのYS横浜に対し、カターレは[4-4-2]で対処法を準備してきた。しかし、守備で相手のパスワークにプレッシャーをかけられず、攻撃でもビルドアップ途中でのボールロストが多かった。
 J3で3点以上失ったのは2019年3月17日の第2節・福島戦(1●3)以来。昨季は2点を追う展開自体が2試合しかなかった<第2節・福島戦と11月17日の第37節・八戸戦(0●2)>。前半での0-3は異常事態だ。安達亮監督は当初のプランに見切りをつけてフォーメーションを変更。相手と同じ[3-4-3]にして前線からのプレッシャーを強めた。
 ハーフタイムに2人を交代。MF碓井鉄平がDFラインに下がり、代わってボランチの位置にMF池髙暢希が入った。[5-4-1]で守り、ボールを奪うとDF陣も前線に飛び出していくかたち。後半2分に右CKをFW大野耀平がニアから頭でたたいて1点目、同6分に右からのクロスのこぼれ球をMF戸高弘貴がワンタッチで蹴り込み2点目。1点差に迫って敗色が一掃された。対するYS横浜はそれでも後ろからボールをつなぐ自分たちの戦いにこだわったが、ミスが増えて苦境に陥った。

 安達監督は前半、3点差がついても「慌てないでマイボールを動かしていこう」とピッチに声を掛けていた。後半の飲水タイム後はMF花井聖をトップ下に上げて本来のフォーメーションに近い[4-2-3-1]に戻す。そして残り15分で5人目のカードとしてFW武颯を投入した。
 武は「相手は足が止まりかけている。攻め続けているのでチャンスは必ずある」と冷静だった。ピッチに入ってすぐ、パスをスルーしたり、ペナルティーエリアでもう1本パスを出したりしたのは周囲の状況がよく見えていたからだろう。同44分、花井のフリックでのパスをペナルティーエリア右で受けて蹴り込み同点ゴールを挙げる。アディショナルタイムが5分と掲示されての同48分には右からのクロスを受けて仕掛け反転しながらシュート。詰めていた花井の前にこぼれ球が転がり逆転ゴールが決まった。

 YS横浜の3ゴールに劣らずカターレの4ゴールもいずれも鮮やか。新加入の大野、戸高、武がいずれも途中出場で挙げて、早くも能力の高さを証明した。戦力アップは既に明らかだ。
 0-3からの逆転劇は2016年9月17日の第22節・YS横浜戦(4○3)以来。当時は昇格争いに踏みとどまる大きな1勝だったが勢いは思いのほか続かなかった。今回はどうだろう。有観客での開催が予定されているホームでの次節・沼津戦(7月11日)に注目しよう。

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