【第34節vs沼津プレビュー】結果と理想求め最後まで
- 2019/12/06
- 22:02
3月10日に始まったリーグ戦が最終節を迎える。目標だったJ2昇格は果たせなかったが、現在15勝10分8敗・勝点55の5位でJ3降格後の過去最多勝点(15年の「52」)を既に更新している。今節に勝てば過去最高順位となる4位の可能性があり、Jリーグ参入初年の2009年にJ2でマークした過去最多の年間15勝(16分20敗)も上回る。
勝って有終の美を飾り、選手、スタッフ、サポーターみなで戦い抜いた2019年をクラブ史に刻みたい。
勝利という結果だけでなく、ゲーム内容にも目標がある。安達亮監督は「最後の試合を自分たちらしいサッカーできちんと勝ちたい。選手には『今年やり切れなかったことをどれだけできるかやってみよう』と伝えた」と話す。最大のテーマはやはりチャンスをものにして点を取り切ること。そのために取り組んできた、崩しのコンビネーションや縦への素早さ、引いて守る相手を揺さぶる駆け引きなどを発揮して数多くチャンスをつくる展開を思い描いている。
守りの堅実さとハードワークを誇る沼津が対戦相手だけに困難な戦いを覚悟しなければならない。監督はそれも織り込んでチャレンジを促し、来季につなげたい考え。選手たちもそれをよく理解し、これまで通りのたゆまぬ姿勢でトレーニングに励んでいる。MF佐々木陽次は「沼津はパワーや球際の強さ、選手一人ひとりの思いの強さはリーグでも屈指のチームだが、自分たちのかたちで得点を挙げて来季につながる試合にしたい」と話した。
対沼津は1分4敗で通算2得点・10失点。17年の初対戦から痛めつけられ続けて4連敗。今年5月5日の第8節でようやく1-1で引き分けたものの、シュート22本を放ちながら勝ち切れなかった。
その試合後に沼津の吉田謙監督は「(沼津の)ひた向きに、まじめに、ボールを奪いにいく姿勢は観客のみなさんにも伝わったと思う。沼津でなければ富山が絶対に勝っていた。富山の攻撃は素晴らしかった。それを耐えて、耐えて、カウンターに打ってでて、走ってまた戻るということをやり抜いた選手たちは素晴らしかった。できれば勝たせてあげたかったが、わたしに力がなかった。いろんなことに気づけた、財産になるゲームだった。必ず成長して、今度ホームで対戦する時には富山と互角に攻め合い、守り合いができるようにし、そして勝てるように絶対に成長したい。そう強く思った」とのコメントを残している。
沼津はJ3昇格1年目の17年に最終節まで優勝を争って3位、昨季も4位に入り、数々の好選手がここで鍛えられJ2昇格を狙うクラブに移籍していった。しかし、3年目の今季は9月の第24節から5連敗を含む8戦勝ちなしと苦しみ、ここまでチームを押し上げた就任5年目の吉田監督の退任が11月27日に発表されている。彼らもまた最終節にかける思いは強い。チームトップの6得点を挙げている33歳のMF染矢一樹を筆頭に、気持ちを前面に押し出してカターレにぶつかってくるだろう。
長いリーグ戦を締めくくるにふさわしい、双方のサポーターの心をゆさぶる好ゲームになりそうだ。
<カターレ富山 年度別成績一覧>
年度 順位(成績) 得点/失点 最多得点選手(点数)
2009 J2 13位(51試合15勝16分20敗) 48/ 58 石田英之(9)
2010 J2 18位(36試合8勝 4分 24敗) 39/ 71 黒部光昭(8)
2011 J2 16位(38試合11勝10分17敗) 36/ 53 黒部光昭(9)
2012 J2 19位(42試合9勝11分22敗) 38/ 59 黒部光昭、ソ・ヨンドク、西川優大(5)
2013 J2 18位(42試合11勝11分20敗) 45/ 59 苔口卓也(11)
2014 J2 22位(42試合5勝 8分 29敗) 28/ 74 苔口卓也(8)
2015 J3 5位(36試合14勝 10分12敗) 37/ 36 苔口卓也(7)
2016 J3 6位(30試合13勝 10分 7敗) 37/ 29 萱沼優聖(7)
2017 J3 8位(32試合13勝 8分 11敗) 37/ 33 苔口卓也(9)
2018 J3 11位(32試合12勝 5分 15敗) 41/ 50 前嶋洋太(7)
※2019 J3 5位(33試合15勝 10分 8敗) 51/ 31 大谷駿斗(9)
勝って有終の美を飾り、選手、スタッフ、サポーターみなで戦い抜いた2019年をクラブ史に刻みたい。
勝利という結果だけでなく、ゲーム内容にも目標がある。安達亮監督は「最後の試合を自分たちらしいサッカーできちんと勝ちたい。選手には『今年やり切れなかったことをどれだけできるかやってみよう』と伝えた」と話す。最大のテーマはやはりチャンスをものにして点を取り切ること。そのために取り組んできた、崩しのコンビネーションや縦への素早さ、引いて守る相手を揺さぶる駆け引きなどを発揮して数多くチャンスをつくる展開を思い描いている。
守りの堅実さとハードワークを誇る沼津が対戦相手だけに困難な戦いを覚悟しなければならない。監督はそれも織り込んでチャレンジを促し、来季につなげたい考え。選手たちもそれをよく理解し、これまで通りのたゆまぬ姿勢でトレーニングに励んでいる。MF佐々木陽次は「沼津はパワーや球際の強さ、選手一人ひとりの思いの強さはリーグでも屈指のチームだが、自分たちのかたちで得点を挙げて来季につながる試合にしたい」と話した。
対沼津は1分4敗で通算2得点・10失点。17年の初対戦から痛めつけられ続けて4連敗。今年5月5日の第8節でようやく1-1で引き分けたものの、シュート22本を放ちながら勝ち切れなかった。
その試合後に沼津の吉田謙監督は「(沼津の)ひた向きに、まじめに、ボールを奪いにいく姿勢は観客のみなさんにも伝わったと思う。沼津でなければ富山が絶対に勝っていた。富山の攻撃は素晴らしかった。それを耐えて、耐えて、カウンターに打ってでて、走ってまた戻るということをやり抜いた選手たちは素晴らしかった。できれば勝たせてあげたかったが、わたしに力がなかった。いろんなことに気づけた、財産になるゲームだった。必ず成長して、今度ホームで対戦する時には富山と互角に攻め合い、守り合いができるようにし、そして勝てるように絶対に成長したい。そう強く思った」とのコメントを残している。
沼津はJ3昇格1年目の17年に最終節まで優勝を争って3位、昨季も4位に入り、数々の好選手がここで鍛えられJ2昇格を狙うクラブに移籍していった。しかし、3年目の今季は9月の第24節から5連敗を含む8戦勝ちなしと苦しみ、ここまでチームを押し上げた就任5年目の吉田監督の退任が11月27日に発表されている。彼らもまた最終節にかける思いは強い。チームトップの6得点を挙げている33歳のMF染矢一樹を筆頭に、気持ちを前面に押し出してカターレにぶつかってくるだろう。
長いリーグ戦を締めくくるにふさわしい、双方のサポーターの心をゆさぶる好ゲームになりそうだ。
<カターレ富山 年度別成績一覧>
年度 順位(成績) 得点/失点 最多得点選手(点数)
2009 J2 13位(51試合15勝16分20敗) 48/ 58 石田英之(9)
2010 J2 18位(36試合8勝 4分 24敗) 39/ 71 黒部光昭(8)
2011 J2 16位(38試合11勝10分17敗) 36/ 53 黒部光昭(9)
2012 J2 19位(42試合9勝11分22敗) 38/ 59 黒部光昭、ソ・ヨンドク、西川優大(5)
2013 J2 18位(42試合11勝11分20敗) 45/ 59 苔口卓也(11)
2014 J2 22位(42試合5勝 8分 29敗) 28/ 74 苔口卓也(8)
2015 J3 5位(36試合14勝 10分12敗) 37/ 36 苔口卓也(7)
2016 J3 6位(30試合13勝 10分 7敗) 37/ 29 萱沼優聖(7)
2017 J3 8位(32試合13勝 8分 11敗) 37/ 33 苔口卓也(9)
2018 J3 11位(32試合12勝 5分 15敗) 41/ 50 前嶋洋太(7)
※2019 J3 5位(33試合15勝 10分 8敗) 51/ 31 大谷駿斗(9)
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