第32節 YS横浜×富山 マッチレポート■風雨に負けず意地みせる。昇格の可能性消える
- 2019/11/24
- 08:00
【第32節 YS横浜0―2富山 ▽得点者:前半5分・大谷(富)、同10分・花井(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
序盤の2得点を生かし隙のないゲーム運びで3試合ぶりの勝利を手にした。統率のとれた守りで相手の攻撃をはね返し、「『勝つしかない』という状況できょうはしっかり勝てた。本来あるべきハードワークする、戦うといった姿勢は多くだせたのではないか」とMF碓井鉄平が言う。「まだ終わりじゃない」と記したフラッグを掲げ、雨風に打たれながら声援を送ったサポーターの気持ちにも応える今季14勝目だった。
同時刻に行われた試合で2位・藤枝が後半42分に決勝点を挙げて勝ち、目標だったJ2復帰の可能性が消えた。安達亮監督が「我々の力が足りなかったことを素直に認める。昇格に値するチームではなかった」と話し、選手も静かに結果を受け止めた。全力を尽くした者の潔いふるまいだ。真っ向勝負で勝ちにいった今季の堂々とした戦いをサポーターは知っている。残り2試合もしっかり戦い抜き、歩みの正しさを示さなければならない。
群馬、福島、八戸戦に続き、またも強風下でのゲームになった。これまでは風向に応じた戦いに徹するか、それとも自分たちのスタイルを貫くかでやや迷いが生じて苦戦が続いたが、今回はその反省を生かした。風下だった前半、ロングボールを多く交えてシンプルに裏を狙い、風上から攻める相手の勢いを削いだ。
開始5分にYS横浜の右からのクロスをファーで拾ったDF柳下大樹からカウンターアタックを発動し、自陣から走った大谷が相手ペナルティーエリア右までボールを運ぶ。さらに仕掛けてクロスを狙うと、ブロックした相手DFの足先に当たってコースが変わって先制点がニアポストに決まった。
前半10分の2点目にも大谷が絡んだ。裏を狙ったフィードを彼が追い掛けると、相手GKがペナルティーエリアを飛び出してヘディングでクリアする。それがMF花井聖の前に転がり、ワンタッチで浮かせたシュートがGKの頭上を越えて無人のゴールに弾んだ。
YS横浜はシュタルフ悠紀リヒャルト監督が策をろうしてきた。カターレに一泡吹かそうという気持ちが強かったのだろう。普段は中盤ダイヤモンドの[4-4-2]のトップ下に入る攻撃の要・奥田晃也を[3-4-1-2]の右ウイングバックに配した。フォーメーションを変更してミスマッチをつくり、奥田にボールを集めて突破口にしたかったという。
しかし、サイドからクロスは入ったが、YS横浜の特長である中央突破を狙ったコンビネーションによる崩しがあまり見られず攻めが単調になった。後半は[3-3-2-2]にして奥田をトップ下に移すなどしたが、カターレの守りを慌てさせるような攻めを繰り出すことはできなかった。
カターレはコンスタントにカウンターで攻め込み、後半12分にFW平松宗、同21分にMF白石智之が得点チャンスをつくるも3点目が奪えない。それでも4試合ぶり今季10度目の無失点で終え、J3降格後シーズン最多に並ぶ14勝目。同じく最多タイの勝点52に到達して残り2試合で更新を目指す。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
序盤の2得点を生かし隙のないゲーム運びで3試合ぶりの勝利を手にした。統率のとれた守りで相手の攻撃をはね返し、「『勝つしかない』という状況できょうはしっかり勝てた。本来あるべきハードワークする、戦うといった姿勢は多くだせたのではないか」とMF碓井鉄平が言う。「まだ終わりじゃない」と記したフラッグを掲げ、雨風に打たれながら声援を送ったサポーターの気持ちにも応える今季14勝目だった。
同時刻に行われた試合で2位・藤枝が後半42分に決勝点を挙げて勝ち、目標だったJ2復帰の可能性が消えた。安達亮監督が「我々の力が足りなかったことを素直に認める。昇格に値するチームではなかった」と話し、選手も静かに結果を受け止めた。全力を尽くした者の潔いふるまいだ。真っ向勝負で勝ちにいった今季の堂々とした戦いをサポーターは知っている。残り2試合もしっかり戦い抜き、歩みの正しさを示さなければならない。
群馬、福島、八戸戦に続き、またも強風下でのゲームになった。これまでは風向に応じた戦いに徹するか、それとも自分たちのスタイルを貫くかでやや迷いが生じて苦戦が続いたが、今回はその反省を生かした。風下だった前半、ロングボールを多く交えてシンプルに裏を狙い、風上から攻める相手の勢いを削いだ。
開始5分にYS横浜の右からのクロスをファーで拾ったDF柳下大樹からカウンターアタックを発動し、自陣から走った大谷が相手ペナルティーエリア右までボールを運ぶ。さらに仕掛けてクロスを狙うと、ブロックした相手DFの足先に当たってコースが変わって先制点がニアポストに決まった。
前半10分の2点目にも大谷が絡んだ。裏を狙ったフィードを彼が追い掛けると、相手GKがペナルティーエリアを飛び出してヘディングでクリアする。それがMF花井聖の前に転がり、ワンタッチで浮かせたシュートがGKの頭上を越えて無人のゴールに弾んだ。
YS横浜はシュタルフ悠紀リヒャルト監督が策をろうしてきた。カターレに一泡吹かそうという気持ちが強かったのだろう。普段は中盤ダイヤモンドの[4-4-2]のトップ下に入る攻撃の要・奥田晃也を[3-4-1-2]の右ウイングバックに配した。フォーメーションを変更してミスマッチをつくり、奥田にボールを集めて突破口にしたかったという。
しかし、サイドからクロスは入ったが、YS横浜の特長である中央突破を狙ったコンビネーションによる崩しがあまり見られず攻めが単調になった。後半は[3-3-2-2]にして奥田をトップ下に移すなどしたが、カターレの守りを慌てさせるような攻めを繰り出すことはできなかった。
カターレはコンスタントにカウンターで攻め込み、後半12分にFW平松宗、同21分にMF白石智之が得点チャンスをつくるも3点目が奪えない。それでも4試合ぶり今季10度目の無失点で終え、J3降格後シーズン最多に並ぶ14勝目。同じく最多タイの勝点52に到達して残り2試合で更新を目指す。
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