第31節 八戸×富山 マッチレポート■寒風のもと流れつかめず連敗
- 2019/11/18
- 15:08
【第31節 八戸0―2富山 ▽得点者:前半27分・高見(八)、同35分・國分(八)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
流れをつかめないまま敗れて2連敗を喫した。安達亮監督は「内容も結果も残念だった。どうしてこうなったのかよく考えて反省しなければいけない」と話し、試合が終わってもなお思いを巡らせている様子だった。昇格を争って最終盤を迎えながら本来の力を発揮できなかったのがもどかしい。
2連敗は6月の第13節・八戸戦-第14節・讃岐戦以来で今季2度目。残り3試合となって優勝の可能性が消えたが、2位・藤枝が同時刻に行われた試合で敗れたため昇格への望みはわずかながら残った。次節までに立て直してもうひと踏ん張りしなければならない。
日差しはあるものの冷え込み開始時の気温は5.9度。富山なら1月下旬の平均最高気温に当たる。そして強い風が吹きプレーに大きな影響を与えた。風はメーンスタンドからバック方向に吹いており、どちらの陣地が上手で下手なのか判別しづらい状況だった。これがカターレの選手たちの判断を迷わせたのかもしれない。
八戸は風向に関係なく前半はベンチ前のコートを取り、ピッチ外からの助言も借りて守り抜く作戦だったという。気まぐれな風にも慣れており、ワントップ谷尾昂也へのロングボールを中心にリスクを抑えたシンプルな戦いに徹した。
一方のカターレは風上ならクロスやミドルシュート、風下なら裏へのロングパスを積極的に狙うという基本線を頭に入れてゲームに入った。しかし、「斜めに吹いていた。ボールが止まったかと思えば、行き過ぎたり、動いたりした」(MF花井聖)。花井は「前半ぐらい風が強いとまともなサッカーにはならないからDFラインから裏へ出していこうとみんなで話していたが、入りが中途半端だった。簡単なミスが起こったり、中につけようとして奪われたりすることが多かった」。
八戸は対カターレを想定して守りの意識を高めていたようだ。粘り強く対応しながら、奪えると判断した時の動きに鋭さがあり、球際も強かった。いつもの出来にないカターレのパスワークは餌食となった。前半27分、八戸は相手陣右サイドでMF國分将がパスカットして素早く攻め、谷尾を経由して今季初先発だったMF高見啓太が先制点を挙げた。
同35分には中盤でボールを奪って展開し、最後はペナルティーエリア右からドリブルで仕掛けた國分が2点目を決めた。どちらの得点もシュートが良く、守備側の予測を外してしっかり決め切った。
今季のカターレが試合中に2点差をつけられたのは第2節・福島戦の後半36分以降以来2度目のことだ。安達監督は巻き返すために前半39分からMF椎名伸志を投入し、後半は風も弱まって押し込む時間が長くなった。
途中で1点入っていたらゲームの流れが大きく変わった可能性はあるが、ゴールに迫る勢いや鋭さは前節・長野戦ほど増してはこなかった。決定機と呼べるチャンスは2度あり、後半2分に椎名が、同アディショナルタイムにFW平松宗がGKと1対1になったが決め切れず今季5度目の無得点に終わった。
八戸は6月の対戦に続きカターレを連破。古巣相手のMF差波優人が攻守にわたり奮闘したのをはじめ好パフォーマンスが光り、退任が決まった大石篤人監督にホームで白星を贈った。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
流れをつかめないまま敗れて2連敗を喫した。安達亮監督は「内容も結果も残念だった。どうしてこうなったのかよく考えて反省しなければいけない」と話し、試合が終わってもなお思いを巡らせている様子だった。昇格を争って最終盤を迎えながら本来の力を発揮できなかったのがもどかしい。
2連敗は6月の第13節・八戸戦-第14節・讃岐戦以来で今季2度目。残り3試合となって優勝の可能性が消えたが、2位・藤枝が同時刻に行われた試合で敗れたため昇格への望みはわずかながら残った。次節までに立て直してもうひと踏ん張りしなければならない。
日差しはあるものの冷え込み開始時の気温は5.9度。富山なら1月下旬の平均最高気温に当たる。そして強い風が吹きプレーに大きな影響を与えた。風はメーンスタンドからバック方向に吹いており、どちらの陣地が上手で下手なのか判別しづらい状況だった。これがカターレの選手たちの判断を迷わせたのかもしれない。
八戸は風向に関係なく前半はベンチ前のコートを取り、ピッチ外からの助言も借りて守り抜く作戦だったという。気まぐれな風にも慣れており、ワントップ谷尾昂也へのロングボールを中心にリスクを抑えたシンプルな戦いに徹した。
一方のカターレは風上ならクロスやミドルシュート、風下なら裏へのロングパスを積極的に狙うという基本線を頭に入れてゲームに入った。しかし、「斜めに吹いていた。ボールが止まったかと思えば、行き過ぎたり、動いたりした」(MF花井聖)。花井は「前半ぐらい風が強いとまともなサッカーにはならないからDFラインから裏へ出していこうとみんなで話していたが、入りが中途半端だった。簡単なミスが起こったり、中につけようとして奪われたりすることが多かった」。
八戸は対カターレを想定して守りの意識を高めていたようだ。粘り強く対応しながら、奪えると判断した時の動きに鋭さがあり、球際も強かった。いつもの出来にないカターレのパスワークは餌食となった。前半27分、八戸は相手陣右サイドでMF國分将がパスカットして素早く攻め、谷尾を経由して今季初先発だったMF高見啓太が先制点を挙げた。
同35分には中盤でボールを奪って展開し、最後はペナルティーエリア右からドリブルで仕掛けた國分が2点目を決めた。どちらの得点もシュートが良く、守備側の予測を外してしっかり決め切った。
今季のカターレが試合中に2点差をつけられたのは第2節・福島戦の後半36分以降以来2度目のことだ。安達監督は巻き返すために前半39分からMF椎名伸志を投入し、後半は風も弱まって押し込む時間が長くなった。
途中で1点入っていたらゲームの流れが大きく変わった可能性はあるが、ゴールに迫る勢いや鋭さは前節・長野戦ほど増してはこなかった。決定機と呼べるチャンスは2度あり、後半2分に椎名が、同アディショナルタイムにFW平松宗がGKと1対1になったが決め切れず今季5度目の無得点に終わった。
八戸は6月の対戦に続きカターレを連破。古巣相手のMF差波優人が攻守にわたり奮闘したのをはじめ好パフォーマンスが光り、退任が決まった大石篤人監督にホームで白星を贈った。
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