第30節 富山×長野 マッチレポート■猛攻も1点止まり。痛恨の敗戦
- 2019/11/11
- 10:47
【第30節 富山1―2長野 ▽得点者:前半20分・オウンゴール(長)、後半33分・花井(富)、同40分・大城(長)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
この日もゲームの全体像ではカターレが対戦相手を圧倒した。記録上のシュート数は17本と4本。長野の横山雄次監督が「富山は強かった。押し込まれたのは力関係」と認める。しかし勝ったのは長野のほう。勝つことの難しさを改めて突き付けられた。
残り4試合で2位との勝点差が8に広がり、昇格するには上位の失速を待たなければならなくなったが、それ以前に勝ち続けることが容易ではない。難関の4連勝にチャレンジして望みをつないでいきたい。
立ち上がりからカターレがペースをつかんでいた。ボールを保持して前線への長めのパスも使いながら攻め、セカンドボールも拾えていた。開始3分に得た1本目の右CKをMF花井聖がクイックで蹴り、FW高橋駿太がニアからヘディングシュートを放つ。14分には裏へのパスでFW平松宗が抜け出してゴールに迫った。
一方の長野も攻め返す力を秘めており、キープ力がある木村裕と三上陽輔の左右のサイドハーフが中心となりサイドからクロスを送る。前半20分、オウンゴールではあったがそのかたちが先制点につながった。木村がサイドバック内田恭兵のスルーパスで裏に抜けて左からグラウンダーのクロスを入れ、FW齋藤恵太が際どいタイミングでニアに走り込む。GK榎本哲也が押さえ切れず、こぼれ球をDF今瀬淳也がクリアしたがそばにいた味方に当たってゴールインした。
その後は長野が引いて守り、カターレが攻略を目指す構図が固まる。不運な失点だっただけに早めに取り返したいところだったが、前半は崩し切れずシュートも3本止まり。36分にクロスのこぼれ球に素早く反応したMF佐々木陽次が中央から左足で狙ったが長野GK阿部伸行が左に飛んで好セーブした。
後半に入ってカターレが攻勢を強める。8分に投入されたMF白石智之が左からドリブルで切り込み、15分からはMF伊藤優汰が入りパスセンスを発揮して攻撃に変化をつけた。しかし相手を押し込んでクロスを中心にゴールに迫るもののゴールがなかなか挙がらない。「(ゴール前に敵が密集して)視野に4、5人は入ってくる状況だったのでファーにクロスを上げたが合わせることができなかった」と花井は振り返った。
長野は体を張った守りが光り、運動量も落ちなかった。これまでの対戦相手はカターレに攻められると最後は足が止まってゴール前にくぎ付けにされてしまうケースが多かったが、長野は後半25分を過ぎても機をみて全体を押し上げ前からもボールを追った。カターレはやや攻め急いでボールを失う場面がいつもより多かった。それでも同33分に右からのクロスのこぼれ球を中央から花井が決めて同点に追い付く。今季最多の5,254人が来場したスタジアムが大きく沸いた。
しかし逆転勝ちへの期待が高まったのもつかのま。昇格のためには勝たなければならないカターレの隙を突いて長野が同40分、途中出場のルーキーFW大城佑斗のファインゴールで勝ち越した。カターレのフィードをマイボールにして攻め、左からクロス。大城とFW竹下玲王が重なるようにペナルティーエリアに入り、竹下の落としたボールを大城が角度のない位置から思い切りよく蹴り込んだ。彼はこれが自身Jリーグ初得点。先週の3連戦でも後半途中から投入されていた若き切り札候補の一撃がカターレを沈めた。
カターレはこれで今季通算13勝10分7敗。2点以上取ると12戦全勝だが、1点止まりだと1勝7分6敗。今回は2点を取って攻め勝つ自分たちの勝ちパターンに持ち込めなかった。黒星は8月3日の第19節・藤枝戦以来11試合ぶり。次節の八戸戦に今回の悔しさをぶつけたい。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
この日もゲームの全体像ではカターレが対戦相手を圧倒した。記録上のシュート数は17本と4本。長野の横山雄次監督が「富山は強かった。押し込まれたのは力関係」と認める。しかし勝ったのは長野のほう。勝つことの難しさを改めて突き付けられた。
残り4試合で2位との勝点差が8に広がり、昇格するには上位の失速を待たなければならなくなったが、それ以前に勝ち続けることが容易ではない。難関の4連勝にチャレンジして望みをつないでいきたい。
立ち上がりからカターレがペースをつかんでいた。ボールを保持して前線への長めのパスも使いながら攻め、セカンドボールも拾えていた。開始3分に得た1本目の右CKをMF花井聖がクイックで蹴り、FW高橋駿太がニアからヘディングシュートを放つ。14分には裏へのパスでFW平松宗が抜け出してゴールに迫った。
一方の長野も攻め返す力を秘めており、キープ力がある木村裕と三上陽輔の左右のサイドハーフが中心となりサイドからクロスを送る。前半20分、オウンゴールではあったがそのかたちが先制点につながった。木村がサイドバック内田恭兵のスルーパスで裏に抜けて左からグラウンダーのクロスを入れ、FW齋藤恵太が際どいタイミングでニアに走り込む。GK榎本哲也が押さえ切れず、こぼれ球をDF今瀬淳也がクリアしたがそばにいた味方に当たってゴールインした。
その後は長野が引いて守り、カターレが攻略を目指す構図が固まる。不運な失点だっただけに早めに取り返したいところだったが、前半は崩し切れずシュートも3本止まり。36分にクロスのこぼれ球に素早く反応したMF佐々木陽次が中央から左足で狙ったが長野GK阿部伸行が左に飛んで好セーブした。
後半に入ってカターレが攻勢を強める。8分に投入されたMF白石智之が左からドリブルで切り込み、15分からはMF伊藤優汰が入りパスセンスを発揮して攻撃に変化をつけた。しかし相手を押し込んでクロスを中心にゴールに迫るもののゴールがなかなか挙がらない。「(ゴール前に敵が密集して)視野に4、5人は入ってくる状況だったのでファーにクロスを上げたが合わせることができなかった」と花井は振り返った。
長野は体を張った守りが光り、運動量も落ちなかった。これまでの対戦相手はカターレに攻められると最後は足が止まってゴール前にくぎ付けにされてしまうケースが多かったが、長野は後半25分を過ぎても機をみて全体を押し上げ前からもボールを追った。カターレはやや攻め急いでボールを失う場面がいつもより多かった。それでも同33分に右からのクロスのこぼれ球を中央から花井が決めて同点に追い付く。今季最多の5,254人が来場したスタジアムが大きく沸いた。
しかし逆転勝ちへの期待が高まったのもつかのま。昇格のためには勝たなければならないカターレの隙を突いて長野が同40分、途中出場のルーキーFW大城佑斗のファインゴールで勝ち越した。カターレのフィードをマイボールにして攻め、左からクロス。大城とFW竹下玲王が重なるようにペナルティーエリアに入り、竹下の落としたボールを大城が角度のない位置から思い切りよく蹴り込んだ。彼はこれが自身Jリーグ初得点。先週の3連戦でも後半途中から投入されていた若き切り札候補の一撃がカターレを沈めた。
カターレはこれで今季通算13勝10分7敗。2点以上取ると12戦全勝だが、1点止まりだと1勝7分6敗。今回は2点を取って攻め勝つ自分たちの勝ちパターンに持ち込めなかった。黒星は8月3日の第19節・藤枝戦以来11試合ぶり。次節の八戸戦に今回の悔しさをぶつけたい。
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