第29節 福島×富山 マッチレポート■勝負に徹して守り切る
- 2019/11/05
- 14:05
【第29節 福島1―2富山 ▽得点者:前半15分・花井(富)、同29分・星(福)、同42分・大谷(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
前半のリードを守り切って勝利を収め、負けなしを10試合に伸ばした。
前節から先発2人を入れ替えてスタート。MF椎名伸志がけがをした昨年11月11日の第33節・沼津戦以来1年ぶりに、FW高橋駿太が7月6日の第15節・F東京U-23戦以来4カ月ぶりにスタメンに名を連ねた。GKから丁寧にパスをつないで攻撃を組み立てる福島に対し、2人の守備力で高い位置からプレッシャーかける意図があった。
相手の攻めにリズムを与えず、さらにはボールを奪ってショートカウンターから攻めるのが狙いだったが、その通りに15分に先制点を挙げた。福島が中盤から一旦GKまで下げてサイドを左に変えてつくり直そうとした場面、自陣まで引いてパスを受けた左サイドハーフ田村亮介をカターレは高橋とMF花井聖が挟み込んでボールを奪った。花井がそのまま持ち込んでGKの頭上を越すループシュートでゴールネットを揺らした。
前節の群馬戦に続いてこの日も風が強かった。プレーへの影響が大きかったことを両クラブの監督が試合後の会見で指摘している。カターレは前半が風上だったが、裏を狙うロングパスはボールが伸び過ぎてコントロールしづらかったようだ。
ただ、本来の姿には及ばないまでも双方の“らしさ”は垣間見えた。GKからビルドアップを目指し、それに対して守りでは高い位置からプレッシャーをかける。ボールを持つ側の自陣での攻防がチャンス&ピンチに直結する緊張感をはらみながらゲームが進んだ。
福島は前半24分にゴール前で細かくボールをつなぎ、左でフリーになった田村が狙うがGK榎本哲也の好セーブに阻まれる。しかし続く29分、大きなサイドチェンジから左で受けたDF星広太がカットインしながら右足を振り抜き、弧を描きながら右上を射抜くファインゴールを決めて同点にした。
カターレは同42分に右CKから勝ち越した。味方との連係プレーでフリーになったFW大谷駿斗がニアに走り込みながらワンタッチで強く蹴り込み相手DFに当たって決まった。
後半に入り6分にDF前嶋洋太がペナルティーエリア左で仕掛けて股抜きでチャンスを創出。ラストパスを受けた高橋がシュートし、こぼれ球をさらにMF佐々木陽次が狙ったが決め切れない。同12分には右からのクロスに佐々木陽が頭から飛び込んだがシュートは上に外れた。
3点目の好機を逃すとその後は徐々に守備重視にシフト。福島が攻撃的な選手を投入するたびに、それを受けてカターレも一人ずつ交代カードを切った。MF碓井鉄平、MF稲葉修土に続き、最後はDFルーカス・ダウベルマンを入れて5バックで守りを固めた。同27分にクロスから福島の星がヘディングシュートを放ち、GK榎本が右に飛んでセーブしたシーンが後半最大のピンチ。それ以外は決定機と呼べるようなシーンをつくらせず、2-1で押し切った。
昇格を争う終盤戦には今回のような、1点を守り切るゲームもあると想定していた。相手のカウンターアタックをしのいだ前節とはまた異なる守りの粘り強さを発揮し、チームの自信はさらに深まることだろう。
上位の4クラブは首位・北九州、2位・藤枝、3位・群馬が勝ち、5位・カターレと2位の勝点差は「5」で変わらず。群馬との直接対決で敗れた4位・熊本との差は「1」に縮まった。
次節・長野戦は今季の地元最終戦になる。
★J3上位の残り5試合の対戦相手
→対戦順
1北九州 熊群讃鳥藤
2藤 枝 沼C秋Y北
3群 馬 八北G岩福
4熊 本 北岩相福長
5富 山 長八Y東沼
6鳥 取 C福沼北Y
※Jリーグ公式サイトのJ3終盤戦特設ページ
https://www.jleague.jp/special/finalphase/2019/j3.html#schedule
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
前半のリードを守り切って勝利を収め、負けなしを10試合に伸ばした。
前節から先発2人を入れ替えてスタート。MF椎名伸志がけがをした昨年11月11日の第33節・沼津戦以来1年ぶりに、FW高橋駿太が7月6日の第15節・F東京U-23戦以来4カ月ぶりにスタメンに名を連ねた。GKから丁寧にパスをつないで攻撃を組み立てる福島に対し、2人の守備力で高い位置からプレッシャーかける意図があった。
相手の攻めにリズムを与えず、さらにはボールを奪ってショートカウンターから攻めるのが狙いだったが、その通りに15分に先制点を挙げた。福島が中盤から一旦GKまで下げてサイドを左に変えてつくり直そうとした場面、自陣まで引いてパスを受けた左サイドハーフ田村亮介をカターレは高橋とMF花井聖が挟み込んでボールを奪った。花井がそのまま持ち込んでGKの頭上を越すループシュートでゴールネットを揺らした。
前節の群馬戦に続いてこの日も風が強かった。プレーへの影響が大きかったことを両クラブの監督が試合後の会見で指摘している。カターレは前半が風上だったが、裏を狙うロングパスはボールが伸び過ぎてコントロールしづらかったようだ。
ただ、本来の姿には及ばないまでも双方の“らしさ”は垣間見えた。GKからビルドアップを目指し、それに対して守りでは高い位置からプレッシャーをかける。ボールを持つ側の自陣での攻防がチャンス&ピンチに直結する緊張感をはらみながらゲームが進んだ。
福島は前半24分にゴール前で細かくボールをつなぎ、左でフリーになった田村が狙うがGK榎本哲也の好セーブに阻まれる。しかし続く29分、大きなサイドチェンジから左で受けたDF星広太がカットインしながら右足を振り抜き、弧を描きながら右上を射抜くファインゴールを決めて同点にした。
カターレは同42分に右CKから勝ち越した。味方との連係プレーでフリーになったFW大谷駿斗がニアに走り込みながらワンタッチで強く蹴り込み相手DFに当たって決まった。
後半に入り6分にDF前嶋洋太がペナルティーエリア左で仕掛けて股抜きでチャンスを創出。ラストパスを受けた高橋がシュートし、こぼれ球をさらにMF佐々木陽次が狙ったが決め切れない。同12分には右からのクロスに佐々木陽が頭から飛び込んだがシュートは上に外れた。
3点目の好機を逃すとその後は徐々に守備重視にシフト。福島が攻撃的な選手を投入するたびに、それを受けてカターレも一人ずつ交代カードを切った。MF碓井鉄平、MF稲葉修土に続き、最後はDFルーカス・ダウベルマンを入れて5バックで守りを固めた。同27分にクロスから福島の星がヘディングシュートを放ち、GK榎本が右に飛んでセーブしたシーンが後半最大のピンチ。それ以外は決定機と呼べるようなシーンをつくらせず、2-1で押し切った。
昇格を争う終盤戦には今回のような、1点を守り切るゲームもあると想定していた。相手のカウンターアタックをしのいだ前節とはまた異なる守りの粘り強さを発揮し、チームの自信はさらに深まることだろう。
上位の4クラブは首位・北九州、2位・藤枝、3位・群馬が勝ち、5位・カターレと2位の勝点差は「5」で変わらず。群馬との直接対決で敗れた4位・熊本との差は「1」に縮まった。
次節・長野戦は今季の地元最終戦になる。
★J3上位の残り5試合の対戦相手
→対戦順
1北九州 熊群讃鳥藤
2藤 枝 沼C秋Y北
3群 馬 八北G岩福
4熊 本 北岩相福長
5富 山 長八Y東沼
6鳥 取 C福沼北Y
※Jリーグ公式サイトのJ3終盤戦特設ページ
https://www.jleague.jp/special/finalphase/2019/j3.html#schedule
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