【第1節vs秋田プレビュー】戦う準備はできた。好発進なるか
- 2015/03/13
- 23:18
新任の岸野靖之監督のもと、カターレ富山がJ2復帰を目指してスタートする。「1年で」という大願を成就させるために開幕戦を制して勢いに乗りたい。
岸野監督は鳥栖、横浜FCの監督としてカターレサポーターもよく知る熱血漢。昨年末の就任会見でも「勝利にこだわり戦い抜く姿勢を大事にする。測る機械はなくても、見ればそれは分かる。人がやることなのだから、気持ちが伝わるようなチームにしたい」と真っ先に語った。
読売クラブ(現東京V)時代から56歳の今日まで一筋に歩んできた指導力は確かだ。まずは戦うベースとなる走力をハードなトレーニングで鍛えた。並行して昨季J2最多失点でJ3降格の要因となった守備の立て直しに着手。「ボールを奪い切る意識を持つ」「シュートには背中を見せず正面から止めにいく」といった基本の確認から積み上げてきた。攻守の切り替えを素早くし、高い位置でボールを奪って攻め切ることを目指すが、状況に応じてブロックをつくり堅実に進めるケースも練習して備えている。
選手たちは「練習試合でも走り勝てるようになってきた」(DF吉川拓也)、「自分との戦いだと思って厳しいレーニングを乗り越えたことが自信になっている」(FW三上陽輔)と練習の効果を感じている。当初はフィジカルやメンタル面など選手たちの弱点を嘆いていた監督も、過酷なメニューに必死に取り組む姿に感じるものがあったようで、今では「富山の選手は真面目で一生懸命。やりがいがある」と信頼を置く。新体制発足からまだ2カ月だが、右肩上がりでチームづくりが進み臨戦態勢は整っている。
今季、乗り越えなければならない課題はいくつもある。負け癖の払拭と勝者のメンタリティーの醸成、昇格を争うプレッシャーの克服をはじめ難問ばかりだ。中でも昨季からの戦力低下を補う若手の育成はチームの浮沈にかかわる。13日の練習後、北陸中日新聞のインタビューを受けた23歳のキャプテン森泰次郎は力強く決意を語っていた。森のほか、抜てきが予想される三上、MF田中寛己、DF内田錬平らの成長に注目していきたい。
若いチームに弾みをつけるためにも勝利がほしい。田中は「開幕戦のことだけを考えてここまでやってきた。不安はなく、楽しみ。緊張はするだろうが、良い緊張感としてプレーに生かす。結果にこだわり、勝ち切りたい」と話した。
対戦するブラウブリッツ秋田は昨季8位。前身はTDKで、2008年のJFLではカターレの1勝1分だった。2009年にカターレでプレーしたDF江﨑一仁が在籍している。
過去2年は与那城ジョージ監督のもと徹底してパスをつなぐサッカーを展開した。データスタジアム社が「Football LAB」で公開しているデータによると、昨季は1試合平均のボール保持率がJ3でトップ。元群馬のMF熊林親吾が司令塔的な存在だった。今季は元日本代表監督・オシム氏の通訳を務めたこともある間瀬秀一氏が監督に就任したがスタイルはある程度引き継いでいるだろう。先月19日のJリーグプレスカンファレンスにおいて、岩瀬浩介社長は「ジョージさんのもとで技術は上がった。そこに規律や発想力を加えるために間瀬さんを招へいした」と話している。
同じくプレスカンファレンスに出席していたDF島川俊郎は「J3の選手にはサッカーができることへの感謝があり、みんなストイックであきらめずに戦う。上のリーグにいた富山をリスペクトはしているが、戦うからには負けられない。うちがどれぐらい戦えるかで富山の抱くJ3の印象も変わってくるだろう。『たいしたことない』と思われるわけにはいかない。勝つか負けるかは僕らにとっても大きな意味を持つ」と語っていた。カターレは彼らの挑戦を退けることができるのだろうか。予断を許さない勝負の舞台が今年も始まる。

岸野監督は鳥栖、横浜FCの監督としてカターレサポーターもよく知る熱血漢。昨年末の就任会見でも「勝利にこだわり戦い抜く姿勢を大事にする。測る機械はなくても、見ればそれは分かる。人がやることなのだから、気持ちが伝わるようなチームにしたい」と真っ先に語った。
読売クラブ(現東京V)時代から56歳の今日まで一筋に歩んできた指導力は確かだ。まずは戦うベースとなる走力をハードなトレーニングで鍛えた。並行して昨季J2最多失点でJ3降格の要因となった守備の立て直しに着手。「ボールを奪い切る意識を持つ」「シュートには背中を見せず正面から止めにいく」といった基本の確認から積み上げてきた。攻守の切り替えを素早くし、高い位置でボールを奪って攻め切ることを目指すが、状況に応じてブロックをつくり堅実に進めるケースも練習して備えている。
選手たちは「練習試合でも走り勝てるようになってきた」(DF吉川拓也)、「自分との戦いだと思って厳しいレーニングを乗り越えたことが自信になっている」(FW三上陽輔)と練習の効果を感じている。当初はフィジカルやメンタル面など選手たちの弱点を嘆いていた監督も、過酷なメニューに必死に取り組む姿に感じるものがあったようで、今では「富山の選手は真面目で一生懸命。やりがいがある」と信頼を置く。新体制発足からまだ2カ月だが、右肩上がりでチームづくりが進み臨戦態勢は整っている。
今季、乗り越えなければならない課題はいくつもある。負け癖の払拭と勝者のメンタリティーの醸成、昇格を争うプレッシャーの克服をはじめ難問ばかりだ。中でも昨季からの戦力低下を補う若手の育成はチームの浮沈にかかわる。13日の練習後、北陸中日新聞のインタビューを受けた23歳のキャプテン森泰次郎は力強く決意を語っていた。森のほか、抜てきが予想される三上、MF田中寛己、DF内田錬平らの成長に注目していきたい。
若いチームに弾みをつけるためにも勝利がほしい。田中は「開幕戦のことだけを考えてここまでやってきた。不安はなく、楽しみ。緊張はするだろうが、良い緊張感としてプレーに生かす。結果にこだわり、勝ち切りたい」と話した。
対戦するブラウブリッツ秋田は昨季8位。前身はTDKで、2008年のJFLではカターレの1勝1分だった。2009年にカターレでプレーしたDF江﨑一仁が在籍している。
過去2年は与那城ジョージ監督のもと徹底してパスをつなぐサッカーを展開した。データスタジアム社が「Football LAB」で公開しているデータによると、昨季は1試合平均のボール保持率がJ3でトップ。元群馬のMF熊林親吾が司令塔的な存在だった。今季は元日本代表監督・オシム氏の通訳を務めたこともある間瀬秀一氏が監督に就任したがスタイルはある程度引き継いでいるだろう。先月19日のJリーグプレスカンファレンスにおいて、岩瀬浩介社長は「ジョージさんのもとで技術は上がった。そこに規律や発想力を加えるために間瀬さんを招へいした」と話している。
同じくプレスカンファレンスに出席していたDF島川俊郎は「J3の選手にはサッカーができることへの感謝があり、みんなストイックであきらめずに戦う。上のリーグにいた富山をリスペクトはしているが、戦うからには負けられない。うちがどれぐらい戦えるかで富山の抱くJ3の印象も変わってくるだろう。『たいしたことない』と思われるわけにはいかない。勝つか負けるかは僕らにとっても大きな意味を持つ」と語っていた。カターレは彼らの挑戦を退けることができるのだろうか。予断を許さない勝負の舞台が今年も始まる。

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