第27節 富山×C大阪U-23 マッチレポート■最後に突き放し作戦完遂
- 2019/10/21
- 09:08
【第27節 富山3―0C大阪U-23 ▽得点者:前半14分・平松、後半32分・佐々木一、同37分・大谷(以上富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
難敵を退けて昇格への逆転劇がまた章を進めた。上位の背中が見えてきて場面が転換しつつあり、新たな登場人物も現われてきた。ストーリーはさらに続く。
開始14分、カターレ側に挙がった先制点がゲーム展開を決定づけた。
それまでは拮抗した立ち上がりだった。想定していたとはいえヤングセレッソは攻守の切り替えが素早く、球際で強かった。6分にはクリアボールをヘディングでゴール前につながれFW澤上竜二からペナルティーエリア左でラストパスを受けたFW藤尾翔太が強いシュートを打ち込む。GK榎本哲也が右こぶしで弾いてピンチを防いだ。
先制点はPKから生まれた。13分にFW平松 宗のポストプレーから加速したFW大谷駿斗がペナルティーエリアに進入、振り切られかけたDFがファウルを犯した。キッカーは平松が務め、GKの動きを確認しながらグラウンダーで右隅に流し込んだ。彼によると、スタジアムに到着してピッチを確かめている際に、安達亮監督から「大谷がそろそろPKを取るから、そうなったら宗が蹴るんだぞ」と言われていたという。指揮官は「カウンターで攻める」というゲームプランを選手たちに示しており、そういうシーンが現れることをイメージしていたのだろう。
C大阪U-23が前々節、堅守速攻で北九州を破っていた。北九州の二の舞を避けるべく、これまでのスタイルとは異なる、守ってカウンターを狙う作戦を採った。勝負に徹する覚悟がうかがえる。戦術変更に柔軟に対応する力がついてきたのも後押しとなったはずだ。
この日のプランを完遂するための必須条件だったのが先制点。やはり狙っていた速攻をゴールにつなげて幸先よくスタートした。
その後はC大阪U-23がボールを保持して攻める展開に。J3初先発の18歳・藤尾のスピードやツーシャドウのパワー、斧澤隼輝と吉馴空矢の左右のウイングバックの突破力を生かして何度かチャンスをつくったが0-1で折り返した。
ハーフタイムを挟んでも情勢は変わらず、カターレはMF碓井鉄平らを中心に我慢強く守る。後半9分に早くも守備強化の切り札であるMF稲葉修土が投入された。カウンターで攻めてセットプレーから得点を狙うが、そこから切り返す相手の逆速攻にも鋭さがあって緊迫した攻防が続いた。勝利を引き寄せる2点目が決まったのは残り15分を切ってから。同32分、碓井の浮き球のパスで右サイドから裏に抜けた大谷がゴールに向かいながらGKの脇をすり抜ける強いグラウンダーのクロスを供給し、走り込んだMF佐々木一輝が押し込んだ。
佐々木一は6月23日の第13節・八戸戦以来の出場で今季初得点。7月3日の天皇杯2回戦・町田戦で鮮やかな決勝ゴールを決め、その後はけがに悩まされていたが、復帰戦を自らの得点で飾った。同37分には平松がヘディングで競ったボールを収めてゴール前に運び、大谷のホーム5試合連続ゴールをアシストした。
この日の勝利によって今季最長タイの8戦負けなし(6勝2分)。上位勢は首位に立った北九州以外は勝利を逃し、勝点差がそれぞれ縮まった。次節は勝点4差で追う3位・群馬とアウェイで対戦する。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
難敵を退けて昇格への逆転劇がまた章を進めた。上位の背中が見えてきて場面が転換しつつあり、新たな登場人物も現われてきた。ストーリーはさらに続く。
開始14分、カターレ側に挙がった先制点がゲーム展開を決定づけた。
それまでは拮抗した立ち上がりだった。想定していたとはいえヤングセレッソは攻守の切り替えが素早く、球際で強かった。6分にはクリアボールをヘディングでゴール前につながれFW澤上竜二からペナルティーエリア左でラストパスを受けたFW藤尾翔太が強いシュートを打ち込む。GK榎本哲也が右こぶしで弾いてピンチを防いだ。
先制点はPKから生まれた。13分にFW平松 宗のポストプレーから加速したFW大谷駿斗がペナルティーエリアに進入、振り切られかけたDFがファウルを犯した。キッカーは平松が務め、GKの動きを確認しながらグラウンダーで右隅に流し込んだ。彼によると、スタジアムに到着してピッチを確かめている際に、安達亮監督から「大谷がそろそろPKを取るから、そうなったら宗が蹴るんだぞ」と言われていたという。指揮官は「カウンターで攻める」というゲームプランを選手たちに示しており、そういうシーンが現れることをイメージしていたのだろう。
C大阪U-23が前々節、堅守速攻で北九州を破っていた。北九州の二の舞を避けるべく、これまでのスタイルとは異なる、守ってカウンターを狙う作戦を採った。勝負に徹する覚悟がうかがえる。戦術変更に柔軟に対応する力がついてきたのも後押しとなったはずだ。
この日のプランを完遂するための必須条件だったのが先制点。やはり狙っていた速攻をゴールにつなげて幸先よくスタートした。
その後はC大阪U-23がボールを保持して攻める展開に。J3初先発の18歳・藤尾のスピードやツーシャドウのパワー、斧澤隼輝と吉馴空矢の左右のウイングバックの突破力を生かして何度かチャンスをつくったが0-1で折り返した。
ハーフタイムを挟んでも情勢は変わらず、カターレはMF碓井鉄平らを中心に我慢強く守る。後半9分に早くも守備強化の切り札であるMF稲葉修土が投入された。カウンターで攻めてセットプレーから得点を狙うが、そこから切り返す相手の逆速攻にも鋭さがあって緊迫した攻防が続いた。勝利を引き寄せる2点目が決まったのは残り15分を切ってから。同32分、碓井の浮き球のパスで右サイドから裏に抜けた大谷がゴールに向かいながらGKの脇をすり抜ける強いグラウンダーのクロスを供給し、走り込んだMF佐々木一輝が押し込んだ。
佐々木一は6月23日の第13節・八戸戦以来の出場で今季初得点。7月3日の天皇杯2回戦・町田戦で鮮やかな決勝ゴールを決め、その後はけがに悩まされていたが、復帰戦を自らの得点で飾った。同37分には平松がヘディングで競ったボールを収めてゴール前に運び、大谷のホーム5試合連続ゴールをアシストした。
この日の勝利によって今季最長タイの8戦負けなし(6勝2分)。上位勢は首位に立った北九州以外は勝利を逃し、勝点差がそれぞれ縮まった。次節は勝点4差で追う3位・群馬とアウェイで対戦する。
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