第23節 富山×岩手 マッチレポート■クラブ初の1試合5ゴールで快勝
- 2019/09/16
- 09:07
【第23節 富山5―0岩手 ▽得点者:前半13分・花井、同25分・大谷、後半10分・柳下、同16分・佐々木陽、同18分・大谷(以上富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
きょうがその日になるかもしれない。
そうなってほしい。前半25分に2点目が決まった時に思った。Jリーグ入会後の1試合最多得点は「4」。J2初年の2009年5月2日・第12節の栃木戦で木本敬介さんらの活躍でマークしたのを最初にJ2で4度、J3で4度ある。J3に降格した15年からは、J2に復帰できる強いチームの証しとしてどこかで塗り替えてほしい記録のひとつだった。
その5点目を後半18分、売り出し中のルーキーFW大谷駿斗が決めた。残り時間であと2、3点入っていてもおかしくなかったが、「6」に更新する日はまた次の楽しみにしておける。真夏を思わせる強い日差しと暑さの中で攻め続け、さらに無失点でゲームを終えた選手たちに拍手を送りたい。
立ち上がりから優位に立った。岩手の前線からのプレスを外しつつ、空いているDF裏を突いてチャンスをつくった。9分に中央から大谷がスピードに乗ってドリブルで運びそのままシュートを放つ。12分にはMF白石智之のパスでMF佐々木陽次が抜け出して最初の決定機を創出。これで得た左CKをキッカーのMF花井聖が右足の弧を描くボールで直接決めてゴールショーの幕が開いた。
直後にFW平松宗の反転シュートがGKを強襲する。相手に気持ちを切り替える時間を与えることなく追加点を狙う展開になった。飲水タイムが明けた前半25分、花井からの縦パスと大谷の動き出しがピタリと合って2点目。大谷は相手DFと競りながら左足アウトサイドでトラップし、右足アウトサイドで流し込んだ。
同30分を過ぎると岩手も何度かチャンスをつくり出すが、集中した守りでしのいだ。ここで失点していたらゲーム展開はまったく異なるものになっていたかもしれない。39分、岩手は右サイドをコンビネーションで突破したDF鈴木達也がマイナス方向へグラウンダーのクロスを送り、FW谷口海斗がワンタッチで強いシュートを放ったが、GK榎本哲也が正面で押さえた。
後半、安達亮監督に「必ずもう1点取るぞ」と送り出され立ち上がりから攻勢にでる。同10分にDF柳下大樹が右サイドを持ち上ってミドルシュートを決め、勝負を決定づける3点目が挙がった。同16分には大谷が粘って右のゴールライン際からクロスを上げ、逆サイドの白石が折り返して佐々木陽が自身今季6点目を押し込む。同18分にはDF前嶋洋太のスルーパスで大谷が左から抜け、ペナルティーエリアで1人を交わして5点目を決めた。
その後はパスミスからピンチを招く場面も目立つようになったが無失点のまま、5-0で終えた。
今季これまでの圧倒的なゲーム内容を知るサポーターには、大勝にも驚きはないだろう。いよいよゴールと、結果が伴うようになり、攻撃サッカーが完成に近づきつつある。榎本は「(今季初の3連勝となり)一人ひとりが試行錯誤しながらではあるが徐々に自信を得ているのは事実で、だからこういう試合ができる。足りなかったのは自信だけ。ちょっと時間がかかりすぎたかもしれないけど(苦笑)。過信しないようにして次も頑張りたい」と話した。
堰を切った勢いでJリーグ入会後初の4連勝を目指す。「1試合最多得点」以上に更新を望んできたクラブ記録が「連勝」だ。3連勝は過去に8回あったが未だ果たせていない。29日の次節・鳥取戦がその時になる。
◇記録メモ
【カターレ富山の1試合4得点】
2017年10月15日 J3第27節 ○4-2藤枝(H)
2016年9月17日 J3第22節 ○4-3YS横浜(A)
2016年 8月13日 J3第5節 ○4-1鳥取(H)
2015年 7月5日 J3第19節 ○4-1藤枝(A)
2013年9月29日 J2第35節 ○4-1福岡(A)
2011年10月30日 J2第33節 ○4-2鳥取(H)
2010年5月9日 J2第12節 ○4-0岡山(H)
2009年5月2日 J2第12節 ○4-0栃木(A)
※2008年のJFLでは前期16節・MIOびわこ草津戦(6/15)、後期14節・アルテ高崎戦(11/8)で5得点がある
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
きょうがその日になるかもしれない。
そうなってほしい。前半25分に2点目が決まった時に思った。Jリーグ入会後の1試合最多得点は「4」。J2初年の2009年5月2日・第12節の栃木戦で木本敬介さんらの活躍でマークしたのを最初にJ2で4度、J3で4度ある。J3に降格した15年からは、J2に復帰できる強いチームの証しとしてどこかで塗り替えてほしい記録のひとつだった。
その5点目を後半18分、売り出し中のルーキーFW大谷駿斗が決めた。残り時間であと2、3点入っていてもおかしくなかったが、「6」に更新する日はまた次の楽しみにしておける。真夏を思わせる強い日差しと暑さの中で攻め続け、さらに無失点でゲームを終えた選手たちに拍手を送りたい。
立ち上がりから優位に立った。岩手の前線からのプレスを外しつつ、空いているDF裏を突いてチャンスをつくった。9分に中央から大谷がスピードに乗ってドリブルで運びそのままシュートを放つ。12分にはMF白石智之のパスでMF佐々木陽次が抜け出して最初の決定機を創出。これで得た左CKをキッカーのMF花井聖が右足の弧を描くボールで直接決めてゴールショーの幕が開いた。
直後にFW平松宗の反転シュートがGKを強襲する。相手に気持ちを切り替える時間を与えることなく追加点を狙う展開になった。飲水タイムが明けた前半25分、花井からの縦パスと大谷の動き出しがピタリと合って2点目。大谷は相手DFと競りながら左足アウトサイドでトラップし、右足アウトサイドで流し込んだ。
同30分を過ぎると岩手も何度かチャンスをつくり出すが、集中した守りでしのいだ。ここで失点していたらゲーム展開はまったく異なるものになっていたかもしれない。39分、岩手は右サイドをコンビネーションで突破したDF鈴木達也がマイナス方向へグラウンダーのクロスを送り、FW谷口海斗がワンタッチで強いシュートを放ったが、GK榎本哲也が正面で押さえた。
後半、安達亮監督に「必ずもう1点取るぞ」と送り出され立ち上がりから攻勢にでる。同10分にDF柳下大樹が右サイドを持ち上ってミドルシュートを決め、勝負を決定づける3点目が挙がった。同16分には大谷が粘って右のゴールライン際からクロスを上げ、逆サイドの白石が折り返して佐々木陽が自身今季6点目を押し込む。同18分にはDF前嶋洋太のスルーパスで大谷が左から抜け、ペナルティーエリアで1人を交わして5点目を決めた。
その後はパスミスからピンチを招く場面も目立つようになったが無失点のまま、5-0で終えた。
今季これまでの圧倒的なゲーム内容を知るサポーターには、大勝にも驚きはないだろう。いよいよゴールと、結果が伴うようになり、攻撃サッカーが完成に近づきつつある。榎本は「(今季初の3連勝となり)一人ひとりが試行錯誤しながらではあるが徐々に自信を得ているのは事実で、だからこういう試合ができる。足りなかったのは自信だけ。ちょっと時間がかかりすぎたかもしれないけど(苦笑)。過信しないようにして次も頑張りたい」と話した。
堰を切った勢いでJリーグ入会後初の4連勝を目指す。「1試合最多得点」以上に更新を望んできたクラブ記録が「連勝」だ。3連勝は過去に8回あったが未だ果たせていない。29日の次節・鳥取戦がその時になる。
◇記録メモ
【カターレ富山の1試合4得点】
2017年10月15日 J3第27節 ○4-2藤枝(H)
2016年9月17日 J3第22節 ○4-3YS横浜(A)
2016年 8月13日 J3第5節 ○4-1鳥取(H)
2015年 7月5日 J3第19節 ○4-1藤枝(A)
2013年9月29日 J2第35節 ○4-1福岡(A)
2011年10月30日 J2第33節 ○4-2鳥取(H)
2010年5月9日 J2第12節 ○4-0岡山(H)
2009年5月2日 J2第12節 ○4-0栃木(A)
※2008年のJFLでは前期16節・MIOびわこ草津戦(6/15)、後期14節・アルテ高崎戦(11/8)で5得点がある
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