第21節 富山×相模原 マッチレポート■攻め抜いて逆転勝ち
- 2019/09/01
- 10:00
【第21節 富山2―1相模原 ▽得点者:前半38分・平石(相)、後半15分・白石(富)、同37分・大谷(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
攻め抜いて勝つ。目指しているサッカーとゲーム運びをついに具現化した。「(内容で相手を圧倒する)こういうゲームをずっとやってきた。きちんと点が取れるかどうかだったが、きょうはきっちり決めてくれた。これぐらいの内容のゲームを続けていく自信はある」(安達亮監督)。昇格への逆転劇が幕を開けた。
カターレは[4-2-3-1]のフォーメーションでスタート。FW大谷駿斗が昨季から数えて18試合目の出場にして初めて先発で起用された。天皇杯3回戦の仙台戦で試したように、トップ下のMF佐々木陽次が自由に動き、合わせて周囲も流動的にポジションを変える戦術が機能して開始10分足らずで主導権を握った。
中断期間にイメージをつくってきた通り、前線に早いタイミングでボールを送る攻めに積極的にトライして次々とチャンスを創出。12分にサイドチェンジを受けたMF白石智之が迷いなく縦に仕掛けてクロスを送り、佐々木陽が飛び込む。直後にはDF今瀬淳也の裏を狙ったロングフィードでFW平松宗がGKと1対1になった。27分には佐々木陽が相手陣でボールを奪って左からえぐってビッグチャンスをつくった。
しかし、いずれも決め切れない。すると37分、それまでチャンスをつくれなかった相模原が、裏に走ったFW上米良柊人へのロングパスでこの日1本目の左CKを獲得。これを先制点に結び付けてリードを奪った。シュートのこぼれ球がゴール前で待っていたMF平石 直人に転がって蹴り込んだかたち。カターレ側からみると、ツキのなさを感じる失点だった。
決め切れず、相手に少ない好機をものにされる嫌な流れ。今季はこれまで、このパターンで何度も勝点を取り損ねてきた。安達監督はハーフタイムに、「またこのパターンになったが、これをひっくり返す力を付けないとダメだ。追い付いて、逆転するしか道はない」といった話をしたそうだ。
後半の立ち上がりは相模原が持ち直して攻め込む時間をつくる。だが、カターレは同12分、FW高橋駿太の投入をきっかけにペースをつかみ直して15分に追い付いた。サイドチェンジから左のMF前嶋洋太が持ち上って右足でゴールへ向かうクロスを供給。ペナルティーエリアに4人が入り込み、白石が頭でコースを変えて流し込んだ。
勢いづたカターレは同25分、右サイドバック代健司からの斜めのパスを平松がフリックして高橋がヒールでラストパス。走り込んだMF花井聖のシュートはGKに防がれたが、鮮やかなコンビネーションで決定機をつくった。直後にも高橋の右からのクロスを代がフリックして大谷がゴール正面から狙う。同35分には今瀬からの縦パスからつないで右の大外から代がシュートを放った。
そして同37分にクライマックスが訪れる。右タッチライン際で縦パスを受けた高橋がさらに縦へ送ると、スタートを切っていた大谷が持ち味のスピードで抜け出してGKの股を抜くシュートで決勝点を挙げた。相手守備網の外を通す縦パス2本でシュートまで持ち込んだスピード感あふれるゴールだった。
大谷はこれがJリーグ初得点。彼の潜在能力を認めて期待するスタッフやチームメート、サポーターも待ち望んできたゴールだ。
この日の来場者数はJ3降格後2番目に多い5,146人。選手たちは多くの観客の前で勝てたことを喜んだ。同点ゴールを挙げた白石は「これからの試合はもう1つも負けられないし、これだけ多くの観客も来てくれていた。そういう気持ちの面で相手を上回ったから逆転できたのだと思う。連勝しなければ上位との差は縮まらない。次の試合が大事だと思っている」と話した。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
攻め抜いて勝つ。目指しているサッカーとゲーム運びをついに具現化した。「(内容で相手を圧倒する)こういうゲームをずっとやってきた。きちんと点が取れるかどうかだったが、きょうはきっちり決めてくれた。これぐらいの内容のゲームを続けていく自信はある」(安達亮監督)。昇格への逆転劇が幕を開けた。
カターレは[4-2-3-1]のフォーメーションでスタート。FW大谷駿斗が昨季から数えて18試合目の出場にして初めて先発で起用された。天皇杯3回戦の仙台戦で試したように、トップ下のMF佐々木陽次が自由に動き、合わせて周囲も流動的にポジションを変える戦術が機能して開始10分足らずで主導権を握った。
中断期間にイメージをつくってきた通り、前線に早いタイミングでボールを送る攻めに積極的にトライして次々とチャンスを創出。12分にサイドチェンジを受けたMF白石智之が迷いなく縦に仕掛けてクロスを送り、佐々木陽が飛び込む。直後にはDF今瀬淳也の裏を狙ったロングフィードでFW平松宗がGKと1対1になった。27分には佐々木陽が相手陣でボールを奪って左からえぐってビッグチャンスをつくった。
しかし、いずれも決め切れない。すると37分、それまでチャンスをつくれなかった相模原が、裏に走ったFW上米良柊人へのロングパスでこの日1本目の左CKを獲得。これを先制点に結び付けてリードを奪った。シュートのこぼれ球がゴール前で待っていたMF平石 直人に転がって蹴り込んだかたち。カターレ側からみると、ツキのなさを感じる失点だった。
決め切れず、相手に少ない好機をものにされる嫌な流れ。今季はこれまで、このパターンで何度も勝点を取り損ねてきた。安達監督はハーフタイムに、「またこのパターンになったが、これをひっくり返す力を付けないとダメだ。追い付いて、逆転するしか道はない」といった話をしたそうだ。
後半の立ち上がりは相模原が持ち直して攻め込む時間をつくる。だが、カターレは同12分、FW高橋駿太の投入をきっかけにペースをつかみ直して15分に追い付いた。サイドチェンジから左のMF前嶋洋太が持ち上って右足でゴールへ向かうクロスを供給。ペナルティーエリアに4人が入り込み、白石が頭でコースを変えて流し込んだ。
勢いづたカターレは同25分、右サイドバック代健司からの斜めのパスを平松がフリックして高橋がヒールでラストパス。走り込んだMF花井聖のシュートはGKに防がれたが、鮮やかなコンビネーションで決定機をつくった。直後にも高橋の右からのクロスを代がフリックして大谷がゴール正面から狙う。同35分には今瀬からの縦パスからつないで右の大外から代がシュートを放った。
そして同37分にクライマックスが訪れる。右タッチライン際で縦パスを受けた高橋がさらに縦へ送ると、スタートを切っていた大谷が持ち味のスピードで抜け出してGKの股を抜くシュートで決勝点を挙げた。相手守備網の外を通す縦パス2本でシュートまで持ち込んだスピード感あふれるゴールだった。
大谷はこれがJリーグ初得点。彼の潜在能力を認めて期待するスタッフやチームメート、サポーターも待ち望んできたゴールだ。
この日の来場者数はJ3降格後2番目に多い5,146人。選手たちは多くの観客の前で勝てたことを喜んだ。同点ゴールを挙げた白石は「これからの試合はもう1つも負けられないし、これだけ多くの観客も来てくれていた。そういう気持ちの面で相手を上回ったから逆転できたのだと思う。連勝しなければ上位との差は縮まらない。次の試合が大事だと思っている」と話した。
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