第14節 長野×富山 マッチレポート■好ファイトみせるも無念の敗北
- 2015/06/01
- 11:23
【第14節 長野1―0富山 ▽得点者:後半38分・佐藤(長)】
この一戦に浮上へのきっかけを求めたカターレ、1カ月前の敗戦の雪辱を期していた長野。両チームの気持ちがプレーの端々から伝わってくる、90分が短く感じた熱戦だった。しかし、カターレは敗れた。後半38分、味方が接触プレーで倒れたため自らボールをアウトにした後の相手スローインからピンチを招き失点した。「我々ならボールを相手に返した」(岸野靖之監督)という場面。相手選手のそぶりからプレーを続けてくるのは察知しており、気持ちに緩みが生じたとまでは言えないだろう。しかし結果的にこの流れから失点してしまい、勝負弱さを象徴するような結末となった。
カターレは開始24秒でFW中西倫也からFW苔口卓也にわたり、シュートが枠を捉えたがGKに阻まれた。一方の長野も8分にCKからFW土井良太がヘディングシュートを放つが、GK江角浩司が触ってポストに逃れた。その後、試合終了まで一進一退の攻防が続くことになる。両者とも高い位置からのプレスと自陣でのブロックディフェンスを使い分け、中盤では激しくぶつかり合い、どちらかに攻撃権がはっきり移ると人数をかけてしっかり守った。ともに集中力が高く、攻めてもシュートまで持ち込むのが難しい展開だった。
カターレはロングボール一辺倒になった前節の反省から中盤でのボール回しを増やし、ショートパスをつないで崩しを試みる場面も多かった。中西の身体能力の高さにも長野は手を焼いていた。中盤ではセカンドボールをよく拾っていたし、セットプレーからもチャンスがあった。
長野は3トップが中盤で受けてリズムをつくり最終的には両ウイングバックのクロスからゴールに迫る。右の西口諒のスピード、左の都並優太のキック精度はともにカターレに脅威を与えた。前半40分、FKの流れから都並のクロスにDF松原優吉が飛び込み見せ場をつくった。
後半も最初に流れをつかんだのはカターレ。苔口が右サイドをえぐって、クロスに中西が飛び込む。同11分と12分には立て続けにMF北井佑季が左からクロスを供給。同14分にはDF國吉貴博が左からグラウンダーのクロスを入れ、MF大西容平がスルーして苔口が落とし最後は北井が狙った。次第にスペースができボールが大きく動いて攻め合う展開になる。残り15分を切ってカターレはFW山本祥輝とMF木本敬介を一気に投入して勝負にでた。
失点はその数分後だった。長野が前述したカターレ陣右からのスローインを起点にペナルティーエリア右に進入し、FW高橋駿太が浮かせたクロスをファーに。待ち構えていたFW佐藤悠希がヘディングで決めた。
カターレは追い付こうと残る力を振り絞って終了直前に何度かチャンスをつくったが決められなかった。最後も山本がドリブルで仕掛けてDF2人の間を割って入ろうとする闘志をみせたがタイムアップ。選手たちの懸命なプレーに対し、長野まで足を運んだサポーターは拍手を送った。
今季2度目の連敗を喫したことで首位・山口との勝点差はダブルスコアに近い16まで広がり、2位・長野にも14差をつけられた。残りは23試合。昨秋に誓ったJ2復帰を果たすには勝利を重ねるしかない。苔口は「みんなの気持ちは同じところにあり、そこを目指していく」と話した。次節のYS横浜戦でも今回のような気概を示し、今度は勝利をつかみたい。

この一戦に浮上へのきっかけを求めたカターレ、1カ月前の敗戦の雪辱を期していた長野。両チームの気持ちがプレーの端々から伝わってくる、90分が短く感じた熱戦だった。しかし、カターレは敗れた。後半38分、味方が接触プレーで倒れたため自らボールをアウトにした後の相手スローインからピンチを招き失点した。「我々ならボールを相手に返した」(岸野靖之監督)という場面。相手選手のそぶりからプレーを続けてくるのは察知しており、気持ちに緩みが生じたとまでは言えないだろう。しかし結果的にこの流れから失点してしまい、勝負弱さを象徴するような結末となった。
カターレは開始24秒でFW中西倫也からFW苔口卓也にわたり、シュートが枠を捉えたがGKに阻まれた。一方の長野も8分にCKからFW土井良太がヘディングシュートを放つが、GK江角浩司が触ってポストに逃れた。その後、試合終了まで一進一退の攻防が続くことになる。両者とも高い位置からのプレスと自陣でのブロックディフェンスを使い分け、中盤では激しくぶつかり合い、どちらかに攻撃権がはっきり移ると人数をかけてしっかり守った。ともに集中力が高く、攻めてもシュートまで持ち込むのが難しい展開だった。
カターレはロングボール一辺倒になった前節の反省から中盤でのボール回しを増やし、ショートパスをつないで崩しを試みる場面も多かった。中西の身体能力の高さにも長野は手を焼いていた。中盤ではセカンドボールをよく拾っていたし、セットプレーからもチャンスがあった。
長野は3トップが中盤で受けてリズムをつくり最終的には両ウイングバックのクロスからゴールに迫る。右の西口諒のスピード、左の都並優太のキック精度はともにカターレに脅威を与えた。前半40分、FKの流れから都並のクロスにDF松原優吉が飛び込み見せ場をつくった。
後半も最初に流れをつかんだのはカターレ。苔口が右サイドをえぐって、クロスに中西が飛び込む。同11分と12分には立て続けにMF北井佑季が左からクロスを供給。同14分にはDF國吉貴博が左からグラウンダーのクロスを入れ、MF大西容平がスルーして苔口が落とし最後は北井が狙った。次第にスペースができボールが大きく動いて攻め合う展開になる。残り15分を切ってカターレはFW山本祥輝とMF木本敬介を一気に投入して勝負にでた。
失点はその数分後だった。長野が前述したカターレ陣右からのスローインを起点にペナルティーエリア右に進入し、FW高橋駿太が浮かせたクロスをファーに。待ち構えていたFW佐藤悠希がヘディングで決めた。
カターレは追い付こうと残る力を振り絞って終了直前に何度かチャンスをつくったが決められなかった。最後も山本がドリブルで仕掛けてDF2人の間を割って入ろうとする闘志をみせたがタイムアップ。選手たちの懸命なプレーに対し、長野まで足を運んだサポーターは拍手を送った。
今季2度目の連敗を喫したことで首位・山口との勝点差はダブルスコアに近い16まで広がり、2位・長野にも14差をつけられた。残りは23試合。昨秋に誓ったJ2復帰を果たすには勝利を重ねるしかない。苔口は「みんなの気持ちは同じところにあり、そこを目指していく」と話した。次節のYS横浜戦でも今回のような気概を示し、今度は勝利をつかみたい。

- 関連記事
-
- 第14節 長野×富山 マッチレポート■好ファイトみせるも無念の敗北
- 第14節 長野×富山 試合後の選手コメント
- 第14節 長野×富山 長野・美濃部直彦監督の会見コメント
- 第14節 長野×富山 富山・岸野靖之監督の会見コメント
- 今季初のナイトゲーム
- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第14節●0-1長野