第13節 富山×八戸 マッチレポート■痛恨の3敗目。先制点挙げるも暗転
- 2019/06/24
- 16:36
【第13節 富山1―2八戸 ▽得点者:後半26分・佐々木陽(富)、同29分・近石(八)、同40分・谷尾(八)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
後半半ばに先制点を挙げて勝利が見えたが、そこからの逆転負け。これまでは勝点を落としても前向きに総括できるゲームが続いていた。しかし今回は痛みと後悔の強さが違う。選手から「自分たちの弱さがでてしまった」「悔しいがこれが現状」との敗戦の弁が聞かれた。
勝った八戸の大石篤人監督が会見の冒頭で「富山はお手本になるチーム。ゴールに迫っていく勢いはJ3でも屈指だ」と述べたように、チーム力の高さは証明済み。だが、さらに心技体を向上させなければならない。力のなさを知り、チームづくりは次のステージに移る。戦いはこれからだ。
開始から互いにロングボールを使って相手の裏を狙う。どちらも集中して守り、拮抗した時間が続いた。カターレは18分、DF柳下大樹のミドルシュートがゴールの枠を捉えるが相手GK山田賢二が好セーブで阻む。一方の八戸は26分、左ウイングバック三田尚希がドリブルで仕掛けてチャンスをつくると、こぼれ球を再び三田が拾ってシュートを放つがこちらもGK榎本哲也に防がれた。
カターレに傾きかけた時間帯もあったが、八戸が押し込まれずに攻め返して一方的な展開にはさせなかった。八戸は「本来は下でつなぎたい富山に普段とは違う攻めをさせた」(大石監督)とロングボールを歓迎し、セカンドボールを拾って攻撃に転じる意識を高めていたという。長いボールも交えた素早い攻めはカターレが意図したものだったが、「もう少し全体で距離を縮めながら狙えたらよかった」と安達亮監督が感じたように前半はビッグチャンスが少なく、0-0で折り返した。
ハーフタイムを挟むと後半開始からカターレがパスをつないで主導権を掌握した。後半6分にMF白石智之が投入されると攻撃はさらに活性化。左サイドから白石とDF前嶋洋太が代わる代わるドリブルで切り込んでゴールに迫り、サイドチェンジで揺さぶり、中央からはMF碓井鉄平がミドルシュートを狙う。得点は時間の問題と思うほどの猛攻をみせた。先制点は同26分、押し込んだ状態で持ち場とは逆の右サイドまで動いた白石がペナルティーエリア内を縦に仕掛けてマイナスのクロスを入れ、MF佐々木陽次が決めた。
しかし、この日の勝負を分けたのはここからの約20分間の攻防だった。八戸が直後のキックオフから右サイドでFKを得て、DF近石哲平の2試合連続ゴールであっさり追い付く。カターレは気を取り直して勝ち越し点を目指したが決め切れず、逆に隙を突かれて同40分に逆転を許してしまった。
「自陣でのミスが重なってしまった」とDF今瀬淳也は振り返る。相手ゴールキックを自身がはね返せず、一旦マイボールにしたが敵に寄せられて自陣でパスをカットされた。奪った八戸のMF貫名航世はすぐにアーリークロスを送り、FW谷尾昂也がGK榎本よりわずかに早く頭で触ってゴールに流し込んだ。
カターレはDFルーカス・ダウベルマンを入れて前線に高さを加えるなどして同点を狙ったがそのままタイムアップとなり、今季3敗目を喫した。
八戸はデータが示す通りの決定力の高さを見せつけた。回数は少ないながらクロスにも精度と勢いがあり、「[3-4-3]の優位性を生かすためにしっかりトレーニングしている」と大石監督が言う。初の連勝をアウェイで飾り、自信を深めて中盤戦に突入する。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
後半半ばに先制点を挙げて勝利が見えたが、そこからの逆転負け。これまでは勝点を落としても前向きに総括できるゲームが続いていた。しかし今回は痛みと後悔の強さが違う。選手から「自分たちの弱さがでてしまった」「悔しいがこれが現状」との敗戦の弁が聞かれた。
勝った八戸の大石篤人監督が会見の冒頭で「富山はお手本になるチーム。ゴールに迫っていく勢いはJ3でも屈指だ」と述べたように、チーム力の高さは証明済み。だが、さらに心技体を向上させなければならない。力のなさを知り、チームづくりは次のステージに移る。戦いはこれからだ。
開始から互いにロングボールを使って相手の裏を狙う。どちらも集中して守り、拮抗した時間が続いた。カターレは18分、DF柳下大樹のミドルシュートがゴールの枠を捉えるが相手GK山田賢二が好セーブで阻む。一方の八戸は26分、左ウイングバック三田尚希がドリブルで仕掛けてチャンスをつくると、こぼれ球を再び三田が拾ってシュートを放つがこちらもGK榎本哲也に防がれた。
カターレに傾きかけた時間帯もあったが、八戸が押し込まれずに攻め返して一方的な展開にはさせなかった。八戸は「本来は下でつなぎたい富山に普段とは違う攻めをさせた」(大石監督)とロングボールを歓迎し、セカンドボールを拾って攻撃に転じる意識を高めていたという。長いボールも交えた素早い攻めはカターレが意図したものだったが、「もう少し全体で距離を縮めながら狙えたらよかった」と安達亮監督が感じたように前半はビッグチャンスが少なく、0-0で折り返した。
ハーフタイムを挟むと後半開始からカターレがパスをつないで主導権を掌握した。後半6分にMF白石智之が投入されると攻撃はさらに活性化。左サイドから白石とDF前嶋洋太が代わる代わるドリブルで切り込んでゴールに迫り、サイドチェンジで揺さぶり、中央からはMF碓井鉄平がミドルシュートを狙う。得点は時間の問題と思うほどの猛攻をみせた。先制点は同26分、押し込んだ状態で持ち場とは逆の右サイドまで動いた白石がペナルティーエリア内を縦に仕掛けてマイナスのクロスを入れ、MF佐々木陽次が決めた。
しかし、この日の勝負を分けたのはここからの約20分間の攻防だった。八戸が直後のキックオフから右サイドでFKを得て、DF近石哲平の2試合連続ゴールであっさり追い付く。カターレは気を取り直して勝ち越し点を目指したが決め切れず、逆に隙を突かれて同40分に逆転を許してしまった。
「自陣でのミスが重なってしまった」とDF今瀬淳也は振り返る。相手ゴールキックを自身がはね返せず、一旦マイボールにしたが敵に寄せられて自陣でパスをカットされた。奪った八戸のMF貫名航世はすぐにアーリークロスを送り、FW谷尾昂也がGK榎本よりわずかに早く頭で触ってゴールに流し込んだ。
カターレはDFルーカス・ダウベルマンを入れて前線に高さを加えるなどして同点を狙ったがそのままタイムアップとなり、今季3敗目を喫した。
八戸はデータが示す通りの決定力の高さを見せつけた。回数は少ないながらクロスにも精度と勢いがあり、「[3-4-3]の優位性を生かすためにしっかりトレーニングしている」と大石監督が言う。初の連勝をアウェイで飾り、自信を深めて中盤戦に突入する。
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