第11節 富山×秋田 マッチレポート■背水の気迫に屈す
- 2019/06/13
- 17:00
【第11節 富山1―2秋田 ▽得点者:前半6分・中村(秋)、同30分・才藤(富)、同45+1分・中村(秋)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
またも秋田に屈して3月からの無敗が8試合で止まった。
4戦勝ちなしだった秋田は間瀬秀一監督が「過去最高の戦いをしよう」と選手に訴えてこの試合に臨んだという。彼らも今季はJ2昇格をかけて戦っており、17位に沈んでいる状況に危機感があったのだろう。カターレの後半の猛攻を体を張ってしのぎ、起死回生の1勝を挙げた。
秋田は前節の福島戦から先発を4人入れ替え、[3-4-2-1]のワントップに中村亮太が今季初先発した。昨季から秋田でプレーする中村は2017年にJ3に昇格したばかりの沼津を3位に押し上げた立役者の一人。強靭なフィジカルと縦への推進力で攻撃の起点となり、彼のいる右サイドからの攻撃はチームの看板だった。対カターレでも自身J初得点を富山での第4節で挙げ、ホームでの対戦でもゴールを決めている。
守りを固めつつ、攻撃は中村のパワーに活路を見いだす作戦だったのだろう。案の定、中村は後方からのロングボールによく絡んでカターレの守りを脅かした。そればかりではなく、開始早々に鮮やかに先制点まで挙げる。6分の右CK、ゴール手前のスペースへのグラウンダーのパスに、マウス側から引いてきた中村がワンタッチで合わせてゴール右上に決めた。試合後に中村は「しばらくチームとして点が取れていなかったのでセットプレーの練習に力を入れていた。あのプレーは富山のやり方を参考にさせてもらった」と明かした。
カターレは開始直後にMF白石智之が左からドリブルで仕掛けて角度のない位置からシュートを放ったがファーポストに当たって外れ、逆にリードを許す展開となった。しかし、カターレは守備意識を高めた秋田をパスワークで難なく攻略して同30分に追い付く。白石が相手守備ブロックのあいだでボールを受けて左サイドのDF前嶋洋太へ展開し、クロスをFW才藤龍治がヘディングで決めた。内、外、内と流れるようにボールがつながったファインゴールだった。
勝ち越し点を奪うのも時間の問題と思われたが、前半終了間際の失点が痛かった。秋田はDF山田尚幸のロングスローからの流れで、右ゴールライン際で粘った山田が入れたクロスをまたしても中村がニアから押し込んだ。後半はカターレが主導権を掌握して同点を目指したが得点は生まれず、結局はこれが決勝点に。これまで苦しめられてきた秋田、そして中村にまたもしてやられたかたちとなった。
カターレは後半途中出場のMF新井瑞希が左サイドからクロスを入れ、ヘディングの強いDFルーカス・ダウベルマンらがゴールを狙った。しかし秋田も引かずに踏ん張りながらカウンターも繰り出し、同28分には林容平のシュートがポストに当たる場面も。そのまま球際の強さと運動量を維持して1点を守り切った。
対秋田の勝ちなしはこれで9試合になり、丸4年以上白星がない。次の対戦は後半戦に入ってすぐ、夏の中断直前の第20節(8月11日)となっている。
※監督会見の詳報、レポートの掲載が遅くなりました。申し訳ございませんでした。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
またも秋田に屈して3月からの無敗が8試合で止まった。
4戦勝ちなしだった秋田は間瀬秀一監督が「過去最高の戦いをしよう」と選手に訴えてこの試合に臨んだという。彼らも今季はJ2昇格をかけて戦っており、17位に沈んでいる状況に危機感があったのだろう。カターレの後半の猛攻を体を張ってしのぎ、起死回生の1勝を挙げた。
秋田は前節の福島戦から先発を4人入れ替え、[3-4-2-1]のワントップに中村亮太が今季初先発した。昨季から秋田でプレーする中村は2017年にJ3に昇格したばかりの沼津を3位に押し上げた立役者の一人。強靭なフィジカルと縦への推進力で攻撃の起点となり、彼のいる右サイドからの攻撃はチームの看板だった。対カターレでも自身J初得点を富山での第4節で挙げ、ホームでの対戦でもゴールを決めている。
守りを固めつつ、攻撃は中村のパワーに活路を見いだす作戦だったのだろう。案の定、中村は後方からのロングボールによく絡んでカターレの守りを脅かした。そればかりではなく、開始早々に鮮やかに先制点まで挙げる。6分の右CK、ゴール手前のスペースへのグラウンダーのパスに、マウス側から引いてきた中村がワンタッチで合わせてゴール右上に決めた。試合後に中村は「しばらくチームとして点が取れていなかったのでセットプレーの練習に力を入れていた。あのプレーは富山のやり方を参考にさせてもらった」と明かした。
カターレは開始直後にMF白石智之が左からドリブルで仕掛けて角度のない位置からシュートを放ったがファーポストに当たって外れ、逆にリードを許す展開となった。しかし、カターレは守備意識を高めた秋田をパスワークで難なく攻略して同30分に追い付く。白石が相手守備ブロックのあいだでボールを受けて左サイドのDF前嶋洋太へ展開し、クロスをFW才藤龍治がヘディングで決めた。内、外、内と流れるようにボールがつながったファインゴールだった。
勝ち越し点を奪うのも時間の問題と思われたが、前半終了間際の失点が痛かった。秋田はDF山田尚幸のロングスローからの流れで、右ゴールライン際で粘った山田が入れたクロスをまたしても中村がニアから押し込んだ。後半はカターレが主導権を掌握して同点を目指したが得点は生まれず、結局はこれが決勝点に。これまで苦しめられてきた秋田、そして中村にまたもしてやられたかたちとなった。
カターレは後半途中出場のMF新井瑞希が左サイドからクロスを入れ、ヘディングの強いDFルーカス・ダウベルマンらがゴールを狙った。しかし秋田も引かずに踏ん張りながらカウンターも繰り出し、同28分には林容平のシュートがポストに当たる場面も。そのまま球際の強さと運動量を維持して1点を守り切った。
対秋田の勝ちなしはこれで9試合になり、丸4年以上白星がない。次の対戦は後半戦に入ってすぐ、夏の中断直前の第20節(8月11日)となっている。
※監督会見の詳報、レポートの掲載が遅くなりました。申し訳ございませんでした。
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