第8節 富山×沼津 マッチレポート■終盤に追い付き連敗ストップ
- 2019/05/06
- 10:36
【第8節 富山1―1沼津 ▽得点者:前半25分・染矢(沼)、後半35分・前嶋(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
ゲーム内容で圧倒してシュート22本を放ちながら1点止まり。決め切るという課題を今回もクリアできなかった。しかし、敗色が漂い始めた後半35分になんとかゴールをこじ開けてドローに持ち込んだ。対沼津の連敗を「4」で止め、地力は示したといえよう。
開始からカターレがボールを回して攻める展開。17分、MF脇本晃成のボール奪取からMF白石智之がミドルシュートを放ち、こぼれ球にMF佐々木陽次が詰めたが相手GKがわずかに早く押さえた。
しかし、沼津も持ち味のハードワークと球際の強さを随所にみせ、そこから鋭いカウンターを繰り出す。25分、MF染矢一樹のドリブルによる速攻の二次攻撃から、MF普光院誠が左からシュート性のクロスを入れる。頭から染矢が飛び込んでわずかに触れ、DF今瀬淳也に当たって先制点が決まった。
この1点により、カターレが攻めて沼津が守る構図が固まった。カターレは沼津の[4-4-2]のブロックを外から揺さぶり、30分過ぎからは中央への縦パスも交えて攻略を目指す。押し込みながらも攻め切れない状況をみて、早くも交代カードを切ってFW田中智大を投入するが無得点で前半を終えた。
後半はさらに攻勢を強める。15分にDF谷奥健四郎の右からのクロスを外でフリーになった田中が頭でニア上に飛ばすが、相手GK牲川歩見の好セーブに阻まれた。それ以降もクロスやショートパスによる中央突破でゴールに迫るが、ペナルティーエリア付近に敵味方が密集してスペースがなく、足を振ってシュートを打つシーンがなかなかつくれなかった。
それでも攻め続けて後半35分、クリアミスを中央で拾ったDF前嶋洋太がドリブルで仕掛けながら遠めから狙ったシュートが相手DFに当たってコースが変わりゴールイン。個のゴールに向かう意欲、積極性がチームを救うかたちとなった。
終了の笛が鳴ると両チームの選手が何人もピッチに膝を落とし、倒れ込んだ。沼津の吉田謙監督は「ひた向きに、まじめに、ボールを奪いにいく姿勢は観客のみなさんにも伝わったと思う。沼津でなければ富山が絶対に勝っていた。富山の攻撃は素晴らしかった。それを耐えて耐えて、カウンターに打ってでて、走ってまた戻るということをやり抜いた選手たちは素晴らしかった」と述べた。同様に、カターレの選手たちも懸命に走って体を張り、セカンドボールを拾って攻め続けた。これまで沼津に苦戦してきたのは、彼らの強みとするそれらの部分で押されていたから。競り合い、走り合いで負けなかったところにも進歩が表れている。
吉田監督はカターレの強さを認めたうえで、「今度ホームで対戦する時には、互角に攻め合い、守り合いができるようにし、そして勝てるように絶対に成長したい」と述べた。カターレも次こそは彼らに勝ち切れるよう、前に進み続けなければならない。再び相まみえるのは12月8日の最終節だ。
来週は天皇杯の県代表を決める県選手権決勝があり、12日13時から岩瀬スポーツ公園で富山大と対戦する。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
ゲーム内容で圧倒してシュート22本を放ちながら1点止まり。決め切るという課題を今回もクリアできなかった。しかし、敗色が漂い始めた後半35分になんとかゴールをこじ開けてドローに持ち込んだ。対沼津の連敗を「4」で止め、地力は示したといえよう。
開始からカターレがボールを回して攻める展開。17分、MF脇本晃成のボール奪取からMF白石智之がミドルシュートを放ち、こぼれ球にMF佐々木陽次が詰めたが相手GKがわずかに早く押さえた。
しかし、沼津も持ち味のハードワークと球際の強さを随所にみせ、そこから鋭いカウンターを繰り出す。25分、MF染矢一樹のドリブルによる速攻の二次攻撃から、MF普光院誠が左からシュート性のクロスを入れる。頭から染矢が飛び込んでわずかに触れ、DF今瀬淳也に当たって先制点が決まった。
この1点により、カターレが攻めて沼津が守る構図が固まった。カターレは沼津の[4-4-2]のブロックを外から揺さぶり、30分過ぎからは中央への縦パスも交えて攻略を目指す。押し込みながらも攻め切れない状況をみて、早くも交代カードを切ってFW田中智大を投入するが無得点で前半を終えた。
後半はさらに攻勢を強める。15分にDF谷奥健四郎の右からのクロスを外でフリーになった田中が頭でニア上に飛ばすが、相手GK牲川歩見の好セーブに阻まれた。それ以降もクロスやショートパスによる中央突破でゴールに迫るが、ペナルティーエリア付近に敵味方が密集してスペースがなく、足を振ってシュートを打つシーンがなかなかつくれなかった。
それでも攻め続けて後半35分、クリアミスを中央で拾ったDF前嶋洋太がドリブルで仕掛けながら遠めから狙ったシュートが相手DFに当たってコースが変わりゴールイン。個のゴールに向かう意欲、積極性がチームを救うかたちとなった。
終了の笛が鳴ると両チームの選手が何人もピッチに膝を落とし、倒れ込んだ。沼津の吉田謙監督は「ひた向きに、まじめに、ボールを奪いにいく姿勢は観客のみなさんにも伝わったと思う。沼津でなければ富山が絶対に勝っていた。富山の攻撃は素晴らしかった。それを耐えて耐えて、カウンターに打ってでて、走ってまた戻るということをやり抜いた選手たちは素晴らしかった」と述べた。同様に、カターレの選手たちも懸命に走って体を張り、セカンドボールを拾って攻め続けた。これまで沼津に苦戦してきたのは、彼らの強みとするそれらの部分で押されていたから。競り合い、走り合いで負けなかったところにも進歩が表れている。
吉田監督はカターレの強さを認めたうえで、「今度ホームで対戦する時には、互角に攻め合い、守り合いができるようにし、そして勝てるように絶対に成長したい」と述べた。カターレも次こそは彼らに勝ち切れるよう、前に進み続けなければならない。再び相まみえるのは12月8日の最終節だ。
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