第13節 富山×福島 マッチレポート■見せ場乏しく5試合ぶりの黒星
- 2015/05/25
- 09:47
【第13節 富山1―2福島 ▽得点者:前半44分・鴨志田(福)、同47分・内田(富)、後半19分・金(福)】
4戦負けなしで高まっていた期待がしぼむ完敗だった。セットプレー以外で決定機と呼べるチャンスはなく、守りでもロングボール一本で崩されあっさりと失点した。スタンドからブーイングするサポーターと同じく選手の落胆も大きい。1週間後には2位・長野と対戦する。メンタル、プレーともに立て直して勝利をつかまなければならない。今季を左右する正念場を迎えている。
カターレは走力や球際での強さを買ってボランチにMF三上陽輔を抜てき。5戦勝ちなしの福島は今季初先発の2人を起用するなど前節からスタメン4人を入れ替え、フォーメーションも[3-5-2]から[4-2-3-1]に変更して臨んだ。
福島はMF鴨志田誉がトップ下で出場。栃木時代は守備的MFなどでプレーした彼がFW金弘淵とともに前線からアグレッシブにプレスをかける。カターレの後方でのパス回しに余裕を与えず、チームにリズムをもたらした。
栗原圭介監督によると、今節のフォーメーションが昨季から続けてきた「ベース」。試合後には「前節までは違うシステムでトライしていた。試行錯誤だったので選手もパワーを出せない部分もあった。きょうは元の形に戻して、よりやりやすい状況が生まれて力になったとは感じる」と振り返った。2試合連続して4失点していたのに加え、守りの中心であるDF戸川健太をけがで欠き、原点に戻って好結果を引き寄せたかたちとなった。
カターレはこれまでと同様に早めに前線に送って攻め、サイドからのクロスやセットプレーでゴールを目指した。左SB國吉貴博から右SB日高拓磨への相手陣内での大きなサイドチェンジもみられた。押し込みながら、横幅も使って揺さぶり好機をうかがった。
一方の福島は後方でパスを回しながら最終的にはFW金やサイドへのロングボールを起点に攻めた。前半28分、DFラインから左サイドで受けたFW田村翔太がドリブルで仕掛けて深く進入し、マイナスのクロス。走り込んだ金のシュートがクロスバーを直撃した。ロングボールから一気にスピードアップし、スペースに出したラストパスも正確。狙っている得意のパターンなのだろう。
案の定、同じ様な左サイドの攻めから同44分に先制点を奪った。タイミングを図って裏へスタートを切ったSB星雄次にDF岡田亮太がロングパスを合わせる。星がスペースに折り返したボールに鴨志田が左足で合わせてゴールネットを揺らした。鴨志田は栃木時代にJ2で唯一挙げた得点が2009年第18節に富山で行われたカターレ戦。6年ぶりの巡り合わせで今回もカターレに立ちはだかった。
カターレは前半アディショナルタイムに同点に追い付いた。右CKからファーサイドのFW苔口卓也がヘディングシュートを放ち、バーに当たったはね返りをDF内田錬平が押し込んだ。内田はこれが自身Jリーグ初得点。
ふり出しに戻し、後半は逆転を目指したが再び先に失点したのが痛かった。福島は1点目の起点にもなった岡田からのフィードを金がペナルティーエリア内で収め、体を反転しながらシュートを決めた。1対1で競り合った内田の対応が甘く、ニアを打ち抜かれる強いシュートを許してしまった。
再びリードされてからのカターレは攻撃が単調になった。前線に張り付くばかりで中盤が薄くなり、ロングボール一辺倒になる悪循環。後半はシュート1本に終わった。今週のトレーニングではチームの雰囲気もプレーの調子もよく見えただけに、試合の流れを含めて今回はかみ合わなかった印象が強い。
福島は6試合ぶりの勝利。ゴール裏のサポーターは20人ほどだったが、チームが苦しい状況でも遠く富山まで足を運んだ。選手もそれに応えて前節の大敗から見事な復活をみせた。今度はカターレが、アウェイの長野で、乾坤一擲の勝負に挑まなければならない。
4戦負けなしで高まっていた期待がしぼむ完敗だった。セットプレー以外で決定機と呼べるチャンスはなく、守りでもロングボール一本で崩されあっさりと失点した。スタンドからブーイングするサポーターと同じく選手の落胆も大きい。1週間後には2位・長野と対戦する。メンタル、プレーともに立て直して勝利をつかまなければならない。今季を左右する正念場を迎えている。
カターレは走力や球際での強さを買ってボランチにMF三上陽輔を抜てき。5戦勝ちなしの福島は今季初先発の2人を起用するなど前節からスタメン4人を入れ替え、フォーメーションも[3-5-2]から[4-2-3-1]に変更して臨んだ。
福島はMF鴨志田誉がトップ下で出場。栃木時代は守備的MFなどでプレーした彼がFW金弘淵とともに前線からアグレッシブにプレスをかける。カターレの後方でのパス回しに余裕を与えず、チームにリズムをもたらした。
栗原圭介監督によると、今節のフォーメーションが昨季から続けてきた「ベース」。試合後には「前節までは違うシステムでトライしていた。試行錯誤だったので選手もパワーを出せない部分もあった。きょうは元の形に戻して、よりやりやすい状況が生まれて力になったとは感じる」と振り返った。2試合連続して4失点していたのに加え、守りの中心であるDF戸川健太をけがで欠き、原点に戻って好結果を引き寄せたかたちとなった。
カターレはこれまでと同様に早めに前線に送って攻め、サイドからのクロスやセットプレーでゴールを目指した。左SB國吉貴博から右SB日高拓磨への相手陣内での大きなサイドチェンジもみられた。押し込みながら、横幅も使って揺さぶり好機をうかがった。
一方の福島は後方でパスを回しながら最終的にはFW金やサイドへのロングボールを起点に攻めた。前半28分、DFラインから左サイドで受けたFW田村翔太がドリブルで仕掛けて深く進入し、マイナスのクロス。走り込んだ金のシュートがクロスバーを直撃した。ロングボールから一気にスピードアップし、スペースに出したラストパスも正確。狙っている得意のパターンなのだろう。
案の定、同じ様な左サイドの攻めから同44分に先制点を奪った。タイミングを図って裏へスタートを切ったSB星雄次にDF岡田亮太がロングパスを合わせる。星がスペースに折り返したボールに鴨志田が左足で合わせてゴールネットを揺らした。鴨志田は栃木時代にJ2で唯一挙げた得点が2009年第18節に富山で行われたカターレ戦。6年ぶりの巡り合わせで今回もカターレに立ちはだかった。
カターレは前半アディショナルタイムに同点に追い付いた。右CKからファーサイドのFW苔口卓也がヘディングシュートを放ち、バーに当たったはね返りをDF内田錬平が押し込んだ。内田はこれが自身Jリーグ初得点。
ふり出しに戻し、後半は逆転を目指したが再び先に失点したのが痛かった。福島は1点目の起点にもなった岡田からのフィードを金がペナルティーエリア内で収め、体を反転しながらシュートを決めた。1対1で競り合った内田の対応が甘く、ニアを打ち抜かれる強いシュートを許してしまった。
再びリードされてからのカターレは攻撃が単調になった。前線に張り付くばかりで中盤が薄くなり、ロングボール一辺倒になる悪循環。後半はシュート1本に終わった。今週のトレーニングではチームの雰囲気もプレーの調子もよく見えただけに、試合の流れを含めて今回はかみ合わなかった印象が強い。
福島は6試合ぶりの勝利。ゴール裏のサポーターは20人ほどだったが、チームが苦しい状況でも遠く富山まで足を運んだ。選手もそれに応えて前節の大敗から見事な復活をみせた。今度はカターレが、アウェイの長野で、乾坤一擲の勝負に挑まなければならない。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
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