第28節 富山×長野 マッチレポート■起伏ある90分。土壇場同点弾に沸く
- 2018/10/22
- 11:23
【第28節 富山1―1長野 ▽得点者:後半26分・東(長)、同90+3分・苔口(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
GK永井堅梧も攻め上がってのCKから、最後はFW苔口卓也が押し込んで引き分けた。後半アディショナルタイムでの得点は今季初めて。スタジアムが高揚感に包まれた。
昇格は難しい状況で、きょうも勝ったわけではない。しかし最後まであきらめない懸命なプレーは観客の心を打つ。残り6試合。
カターレは6月に長崎から育成型期限付き移籍で加入したMF吉岡雅和を初出場で先発に抜てき。長野はMF佐藤悠希が7試合ぶり、DF大島嵩弘が8試合ぶりに先発出場した。
開始1分足らずでカターレはDF代健司が攻め上がってクロスを上げ、積極的な姿勢をみせる。しかし、すぐに押し込まれて苦しい時間が長く続いた。
長野は8分に右サイドハーフ有永一生のドリブルからのクロスで最初の決定機を創出。ゴール前の混戦からFW萬代宏樹がつなぎ、フリーのMF河合秀人が正面からシュートしたが、カターレのDFルーカス・ダウベルマンがゴールライン上でクリア。12分には自陣から河合、FW松村亮、河合、萬代、河合とパスをつないでGKと1対1の好機をつくったが決め切れなかった。
カターレはボールを奪えず、長野に守りの表と裏を自在に使われ、DF松原優吉のロングスローなどセットプレーからも圧力をかけられた。マイボールも自陣で奪い返されるシーンが多く、攻守ともにちぐはぐ。30分に裏への浮パス一本で萬代に決められそうになり、直後にはFKから大島のヘディングシュートを浴び、34分にはMF差波優人のパスミスから松村に抜け出されて冷や汗をかいた。
安達亮監督は「(前半の内容は)5月から指揮してきた中でも一番悪いんじゃないかな。選手も苦しんだし、わたしたちスタッフも『なんでこなるの』ともがいた45分だった」と振り返る。39分に差波をMF脇本晃成と交代させる思い切った策も打ち、流れを変えようとした。
幸いにも無失点でしのぐと後半は持ち直した。同8分にダウベルマンが攻め上がってミドルシュートを枠内に飛ばす。後半から右イングバックに移ったDF柳下大樹が早いタイミングで強いクロスを打ち込み、ゴールに向かう勢いが増した。同21分に長野のMF東浩史が右から左足で巻いたシュートを放つが、永井が好セーブで阻んだ。
しかし同26分に先制点は長野へ。FKのこぼれ球を中央やや左で拾った東が約30mのミドルシュートを鮮やかに決めた。
長野はパス回しのテンポを落として逃げ切りを画策する。だが、カターレも奪ったボールはしっかりゴール前まで運んで攻勢を強めていった。残り10分を切ってカターレが押し込む状態になり、後半43分にはCKからの混戦でゴールに迫り、同45分には柳下のシュートが左ポストをかすめた。
3分のアディショナルタイムに入ってCKを得たところで永井もゴール前へ。苔口のシュートが枠を捉えて再びCKとなり、二次攻撃でMF佐々木陽次が右から上げたクロスを柳下が頭で折り返して苔口が決めた。
負けていたら数字上の昇格の可能性が消えていた。次節は勝点18差で2位の鹿児島と対戦する。残る6試合は首位の琉球、4位の沼津をはじめすべて現在8位以上のAクラス勢とぶつかる。熱い終盤戦を期待しよう。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
GK永井堅梧も攻め上がってのCKから、最後はFW苔口卓也が押し込んで引き分けた。後半アディショナルタイムでの得点は今季初めて。スタジアムが高揚感に包まれた。
昇格は難しい状況で、きょうも勝ったわけではない。しかし最後まであきらめない懸命なプレーは観客の心を打つ。残り6試合。
カターレは6月に長崎から育成型期限付き移籍で加入したMF吉岡雅和を初出場で先発に抜てき。長野はMF佐藤悠希が7試合ぶり、DF大島嵩弘が8試合ぶりに先発出場した。
開始1分足らずでカターレはDF代健司が攻め上がってクロスを上げ、積極的な姿勢をみせる。しかし、すぐに押し込まれて苦しい時間が長く続いた。
長野は8分に右サイドハーフ有永一生のドリブルからのクロスで最初の決定機を創出。ゴール前の混戦からFW萬代宏樹がつなぎ、フリーのMF河合秀人が正面からシュートしたが、カターレのDFルーカス・ダウベルマンがゴールライン上でクリア。12分には自陣から河合、FW松村亮、河合、萬代、河合とパスをつないでGKと1対1の好機をつくったが決め切れなかった。
カターレはボールを奪えず、長野に守りの表と裏を自在に使われ、DF松原優吉のロングスローなどセットプレーからも圧力をかけられた。マイボールも自陣で奪い返されるシーンが多く、攻守ともにちぐはぐ。30分に裏への浮パス一本で萬代に決められそうになり、直後にはFKから大島のヘディングシュートを浴び、34分にはMF差波優人のパスミスから松村に抜け出されて冷や汗をかいた。
安達亮監督は「(前半の内容は)5月から指揮してきた中でも一番悪いんじゃないかな。選手も苦しんだし、わたしたちスタッフも『なんでこなるの』ともがいた45分だった」と振り返る。39分に差波をMF脇本晃成と交代させる思い切った策も打ち、流れを変えようとした。
幸いにも無失点でしのぐと後半は持ち直した。同8分にダウベルマンが攻め上がってミドルシュートを枠内に飛ばす。後半から右イングバックに移ったDF柳下大樹が早いタイミングで強いクロスを打ち込み、ゴールに向かう勢いが増した。同21分に長野のMF東浩史が右から左足で巻いたシュートを放つが、永井が好セーブで阻んだ。
しかし同26分に先制点は長野へ。FKのこぼれ球を中央やや左で拾った東が約30mのミドルシュートを鮮やかに決めた。
長野はパス回しのテンポを落として逃げ切りを画策する。だが、カターレも奪ったボールはしっかりゴール前まで運んで攻勢を強めていった。残り10分を切ってカターレが押し込む状態になり、後半43分にはCKからの混戦でゴールに迫り、同45分には柳下のシュートが左ポストをかすめた。
3分のアディショナルタイムに入ってCKを得たところで永井もゴール前へ。苔口のシュートが枠を捉えて再びCKとなり、二次攻撃でMF佐々木陽次が右から上げたクロスを柳下が頭で折り返して苔口が決めた。
負けていたら数字上の昇格の可能性が消えていた。次節は勝点18差で2位の鹿児島と対戦する。残る6試合は首位の琉球、4位の沼津をはじめすべて現在8位以上のAクラス勢とぶつかる。熱い終盤戦を期待しよう。
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