第28節 富山×長野 富山・安達亮監督の会見コメント★質疑内容を追加
- 2018/10/21
- 18:15
【第28節 富山1―1長野 ▽得点者:後半26分・東(長)、同90+3分・苔口(富)】
★質疑内容を追加しました
●富山・安達亮監督
最終的に追い付いて勝点1を取れたことは、きょうのゲーム内容にすれば良かったと思う。非常に。最後まで選手はあきらめずにファイトしてくれた。非常に評価できる。
ただ、前半のゲーム内容が5月からわたしが指揮してきた中でも一番悪いんじゃないかな。そこがとても悔しく、残念。長いシーズンにはうまくいかない45分があって当然だと思う。選手も苦しんだし、わたしたちスタッフも「なんでこなるの」ともがいていた45分だった。これを必ず良い方向に転換し、残り6試合はきょうの後半のような、自分たちの目指しているような内容で、最後まであきらめずにやっていきたい。
Q:前半がうまくいかなかった理由はなんだろう。
「相手にある程度ボールを持たせてもよい」という話をしていた。最初から後半のように自分たちでボールを持ってしまうと、たぶん自分たちのほうが疲れてしまう。フィニッシュまでいっても点が取れなければカウンターを食らうだろうと。
しかし、思ったほど狙い通りにボールを奪いにいけなかった。(フォーメーションの)ミスマッチはあったが[4-4-2]のチームとはやり慣れているはずで、奪えると思っていたが…。(守備で)狙っているところを外されて、前線の萬代へ長いボールを入れてきて、そのこぼれ球を拾えなかったり、萬代選手がボールをよく収めたりもして、ちょっと後手後手にまわった。
ただ本来は、ボールを奪ってからはもっと動かせるとは思う。完全に保持できてしまえば後半のようにリズムはとれていただろう。だが、少し慌てていて、ボランチの差波を(脇本に)入れ替えたのはそういうところが理由。少し縦に急いで、成功率の低いパスを狙い過ぎていた。後半はだいぶん自分たちの思い通りにはできたと思う。
Q:内容が悪かった前半を無失点で乗り切った。
この内容で前半を0-0で終われたらハーフタイムにかなり褒めてあげないといけないと、コーチとも話していた。あの内容で無失点に抑えたのは大きかった。逆のケースは最近よくあって、うちが前半から攻めているのになかなか点が入らない。それが反対に長野に起こっているなぁと思って見ていた。
Q:失点は相手のシュートが良かったと考えるべきか。
良かったねぇ。また自分の関わった選手にやられた(苦笑)。東は長崎時代に一緒で、かわいがっていて思い入れもある選手。あのひとつ前に右からキックフェイントできゅっと切り返して左足で打ったシュートがあった。彼は技術があり落ち着いていて、得意なパターンだったので「やられた」と思ったが、入らなくて助かった。まさか次に、あんなに遠くからクリーンシュートを決められるとは思っていなかった。良いシュートだった。
Q:選手交代も効果的だったのではないか。
差波がいつものリズムではなかったので脇本に変えた。佐々木一輝に対していた長野の左サイドの松原のところにボールが入っていて、そこからのクロスが嫌だった。それでハーフタイムに、守備能力のある柳下を(1列前のウイングバックに)入れ、3バックの右に谷奥。後半は守備のやり方も整理できて、相手の左サイドから攻められるのも収まったかなと思う。
失点はしたが、リズムもでてきていた。(相手が点をとって)守備固めで引くとは思ったので、もっと自信をもってボールを動かして圧倒的に攻めてしまえと思っていた。最後はセットプレーからの得点ではあったが、押し込めていたで。
Q:最後のCKでGKの永井選手が攻め上がったのはベンチからの指示か。
もちろん。ロスタイムぐらいになったら堅梧も上がって点を取りにいく。以前に一度、堅梧が上がりかけてショートコーナーを選択し、戻ったことがあった。「それはおかしい」とミーティングでは指摘していて、たとえショートコーナーであっても上がって点を取りにいってよいと確認していた。最後に点とられても、今のうちには得失点差よりも(勝つために)点を取りにいくのが大事。今回はCKが2つ続いて、こぼれ球になった時もゴール前に残っていたけれどそれでよい。きょうは役に立ったと思う。よかった。
Q:長崎からシーズン途中に加わった吉岡選手が初出場・初先発。出来をどうみたか。
もっとできる選手だ。けが明けの久しぶりの試合で、少し緊張していると自身で言っていたぐらい。ゲーム勘がまだ足りない感じで、だいぶ疲れもしたようだ。
前半の内容で体力を消耗したのはかわいそうだった。本来は守備で生きる選手ではない。きょうは攻撃的にいくつもりで吉岡を起用したのだが、守備で走らされる場面が多くて彼にとっては残念な前半だったろう。
彼はボールを受けるのがうまく、アジリティーも高い。あいだあいだで受けて仕事ができる。きょうはシュートできるところに飛び込むような場面はなかったが、本来はそういうところから点を取りにいける。残り6試合が楽しみ。
Q:残り6試合でどんな戦いをしていきたいか。
きょうの前半は我々のやりたい試合の内容ではない。後半の内容は近い。できるだけ自分たちがボールを持ち、きょうはスピード感がそれほどなかったけれど、自分たちでボールを動かしながら相手の守備を突破していく。それを90分できたらよい。
多少相手にボールを持たれて攻められる時間があって当然ではあるが、その場合は逆に自分たちが狙い通りの守備をしてカウンターなどで、素早く相手が陣形を整える前に点を取ってしまう。その両方をできるだけの練習はしており、練習通りにできたらよい。
残り6試合すべての相手に対して理想通りに戦えるとは思わないが、自分たちの目指す最高の試合内容を目標にして、1試合でも多くそういった試合ができるように頑張りたい。
★質疑内容を追加しました
●富山・安達亮監督
最終的に追い付いて勝点1を取れたことは、きょうのゲーム内容にすれば良かったと思う。非常に。最後まで選手はあきらめずにファイトしてくれた。非常に評価できる。
ただ、前半のゲーム内容が5月からわたしが指揮してきた中でも一番悪いんじゃないかな。そこがとても悔しく、残念。長いシーズンにはうまくいかない45分があって当然だと思う。選手も苦しんだし、わたしたちスタッフも「なんでこなるの」ともがいていた45分だった。これを必ず良い方向に転換し、残り6試合はきょうの後半のような、自分たちの目指しているような内容で、最後まであきらめずにやっていきたい。
Q:前半がうまくいかなかった理由はなんだろう。
「相手にある程度ボールを持たせてもよい」という話をしていた。最初から後半のように自分たちでボールを持ってしまうと、たぶん自分たちのほうが疲れてしまう。フィニッシュまでいっても点が取れなければカウンターを食らうだろうと。
しかし、思ったほど狙い通りにボールを奪いにいけなかった。(フォーメーションの)ミスマッチはあったが[4-4-2]のチームとはやり慣れているはずで、奪えると思っていたが…。(守備で)狙っているところを外されて、前線の萬代へ長いボールを入れてきて、そのこぼれ球を拾えなかったり、萬代選手がボールをよく収めたりもして、ちょっと後手後手にまわった。
ただ本来は、ボールを奪ってからはもっと動かせるとは思う。完全に保持できてしまえば後半のようにリズムはとれていただろう。だが、少し慌てていて、ボランチの差波を(脇本に)入れ替えたのはそういうところが理由。少し縦に急いで、成功率の低いパスを狙い過ぎていた。後半はだいぶん自分たちの思い通りにはできたと思う。
Q:内容が悪かった前半を無失点で乗り切った。
この内容で前半を0-0で終われたらハーフタイムにかなり褒めてあげないといけないと、コーチとも話していた。あの内容で無失点に抑えたのは大きかった。逆のケースは最近よくあって、うちが前半から攻めているのになかなか点が入らない。それが反対に長野に起こっているなぁと思って見ていた。
Q:失点は相手のシュートが良かったと考えるべきか。
良かったねぇ。また自分の関わった選手にやられた(苦笑)。東は長崎時代に一緒で、かわいがっていて思い入れもある選手。あのひとつ前に右からキックフェイントできゅっと切り返して左足で打ったシュートがあった。彼は技術があり落ち着いていて、得意なパターンだったので「やられた」と思ったが、入らなくて助かった。まさか次に、あんなに遠くからクリーンシュートを決められるとは思っていなかった。良いシュートだった。
Q:選手交代も効果的だったのではないか。
差波がいつものリズムではなかったので脇本に変えた。佐々木一輝に対していた長野の左サイドの松原のところにボールが入っていて、そこからのクロスが嫌だった。それでハーフタイムに、守備能力のある柳下を(1列前のウイングバックに)入れ、3バックの右に谷奥。後半は守備のやり方も整理できて、相手の左サイドから攻められるのも収まったかなと思う。
失点はしたが、リズムもでてきていた。(相手が点をとって)守備固めで引くとは思ったので、もっと自信をもってボールを動かして圧倒的に攻めてしまえと思っていた。最後はセットプレーからの得点ではあったが、押し込めていたで。
Q:最後のCKでGKの永井選手が攻め上がったのはベンチからの指示か。
もちろん。ロスタイムぐらいになったら堅梧も上がって点を取りにいく。以前に一度、堅梧が上がりかけてショートコーナーを選択し、戻ったことがあった。「それはおかしい」とミーティングでは指摘していて、たとえショートコーナーであっても上がって点を取りにいってよいと確認していた。最後に点とられても、今のうちには得失点差よりも(勝つために)点を取りにいくのが大事。今回はCKが2つ続いて、こぼれ球になった時もゴール前に残っていたけれどそれでよい。きょうは役に立ったと思う。よかった。
Q:長崎からシーズン途中に加わった吉岡選手が初出場・初先発。出来をどうみたか。
もっとできる選手だ。けが明けの久しぶりの試合で、少し緊張していると自身で言っていたぐらい。ゲーム勘がまだ足りない感じで、だいぶ疲れもしたようだ。
前半の内容で体力を消耗したのはかわいそうだった。本来は守備で生きる選手ではない。きょうは攻撃的にいくつもりで吉岡を起用したのだが、守備で走らされる場面が多くて彼にとっては残念な前半だったろう。
彼はボールを受けるのがうまく、アジリティーも高い。あいだあいだで受けて仕事ができる。きょうはシュートできるところに飛び込むような場面はなかったが、本来はそういうところから点を取りにいける。残り6試合が楽しみ。
Q:残り6試合でどんな戦いをしていきたいか。
きょうの前半は我々のやりたい試合の内容ではない。後半の内容は近い。できるだけ自分たちがボールを持ち、きょうはスピード感がそれほどなかったけれど、自分たちでボールを動かしながら相手の守備を突破していく。それを90分できたらよい。
多少相手にボールを持たれて攻められる時間があって当然ではあるが、その場合は逆に自分たちが狙い通りの守備をしてカウンターなどで、素早く相手が陣形を整える前に点を取ってしまう。その両方をできるだけの練習はしており、練習通りにできたらよい。
残り6試合すべての相手に対して理想通りに戦えるとは思わないが、自分たちの目指す最高の試合内容を目標にして、1試合でも多くそういった試合ができるように頑張りたい。
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