第17節 長野×富山 マッチレポート■攻め切れず失点重ねる
- 2018/07/09
- 11:41
【第17節 長野5―0富山 ▽得点者:前半9分・堂安、同38分・松原、後半5分・宇野沢、同44分・堂安、同45+4分・三上(以上長)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
クラブワーストタイの5失点を喫した。2015年のJ3第31節・相模原(●1-5)以来でJリーグ参入後7度目のこと。失点が止まらず苦戦した前半戦を象徴するようなゲームで今季を折り返した。
攻撃面でも安達亮監督が就任して6試合目にして初めて無得点に終わった。リードして守りを固める長野に対してチャンスはつくったが、決めることができず流れを変えられなかった。
立ち上がりはカターレがMF新井瑞希を中心に攻め、ペースを握るかに思われた。しかし前半9分の失点でつまずいた。バックパスを受けたGK永井堅梧のフィードがミスキックとなり、自陣で長野のMF堂安憂に渡った。相手はそこから3人の連係で攻め、最後はフリーになっていた堂安が自身J初得点を決めた。発端はミスとはいえ、その後の対応もまずく、同数の状況からノーマークの選手をつくられて先制点を献上した。
直後にCKの流れからFW才藤龍治のヘディングシュートが右ゴールポスト上部に当たり、その二次攻撃でDF楠元秀真がワンタッチシュートを放つがGK正面を突いた。出足でまさるカターレがセカンドボールも拾って押し込む時間が続き、CKは前半だけで8本に上ったが得点は生まれない。長野はゴール前で体を張ってしのぎながら、徐々に守りの集中力を高めていった。
カターレにとって痛かったのは前半38分の2失点目。長野は右スローインからのクロスをDF松原優吉、堂安とヘディングでつなぎ、松原が蹴り込んだ。浮き球がゴール前を左右に往復し、カターレの守りは反応が遅れた。セットプレーからの二次、三次攻撃に対し、ボールウオッチャーになり足が止まって失点する今季の悪弊がまたでてしまった。
2011、12年にカターレでプレーした松原は後半5分にもワンタッチキックで左から好クロスを供給し、パルセイロの顔である35歳FW宇野沢祐次の今季初得点を演出。この日のMVPといってよい大活躍で古巣相手に存在感を示した。
追い掛ける展開になったカターレは、ブロックを構築して守る相手に対して攻撃力が問われた。ボールをつなぎ、狭いスペースを狙う中央からの攻撃も試みるなど、果敢さやバリエーションの豊富さは示したが得点を奪えなかった。MF佐々木陽次が「これが今の実力。はっきりと自分たちの力のなさ、自分自身の力のなさが分かった」と悔しそうに振り返ったように、精度、スピード、コンビネーションをはじめさらなる向上が求められる。
終了間際の2失点は1点でも返そうと前掛かりになったところをカウンターで突かれた。松原に続き、2016年までカターレでプレーしたDF三上陽輔にも“恩返し弾”を許した。勝負がほぼ決した苦しい状況だったとはいえ、守備に戻るスピードも人数も不足し、勢いよく敵陣に飛び出していった長野とは対照的な幕切れだった。
長野は3月21日の第3節・F東京U-23戦以来となる今季ホーム2勝目を挙げた。これで波に乗ってくるだろう。カターレも遅れをとらずに追走して上位を目指したい。
※カターレ記録メモ
■1試合最多失点「5」
2018年J3第17節●0-5長野
2015年J3第31節●1-5相模原
2015年J3第18節●2-5山口
2011年J2第17節●1-5東京V
2010年J2第7節●0-5甲府
2010年J2第4節●0-5福岡
2009年J2第17節●0-5湘南
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
クラブワーストタイの5失点を喫した。2015年のJ3第31節・相模原(●1-5)以来でJリーグ参入後7度目のこと。失点が止まらず苦戦した前半戦を象徴するようなゲームで今季を折り返した。
攻撃面でも安達亮監督が就任して6試合目にして初めて無得点に終わった。リードして守りを固める長野に対してチャンスはつくったが、決めることができず流れを変えられなかった。
立ち上がりはカターレがMF新井瑞希を中心に攻め、ペースを握るかに思われた。しかし前半9分の失点でつまずいた。バックパスを受けたGK永井堅梧のフィードがミスキックとなり、自陣で長野のMF堂安憂に渡った。相手はそこから3人の連係で攻め、最後はフリーになっていた堂安が自身J初得点を決めた。発端はミスとはいえ、その後の対応もまずく、同数の状況からノーマークの選手をつくられて先制点を献上した。
直後にCKの流れからFW才藤龍治のヘディングシュートが右ゴールポスト上部に当たり、その二次攻撃でDF楠元秀真がワンタッチシュートを放つがGK正面を突いた。出足でまさるカターレがセカンドボールも拾って押し込む時間が続き、CKは前半だけで8本に上ったが得点は生まれない。長野はゴール前で体を張ってしのぎながら、徐々に守りの集中力を高めていった。
カターレにとって痛かったのは前半38分の2失点目。長野は右スローインからのクロスをDF松原優吉、堂安とヘディングでつなぎ、松原が蹴り込んだ。浮き球がゴール前を左右に往復し、カターレの守りは反応が遅れた。セットプレーからの二次、三次攻撃に対し、ボールウオッチャーになり足が止まって失点する今季の悪弊がまたでてしまった。
2011、12年にカターレでプレーした松原は後半5分にもワンタッチキックで左から好クロスを供給し、パルセイロの顔である35歳FW宇野沢祐次の今季初得点を演出。この日のMVPといってよい大活躍で古巣相手に存在感を示した。
追い掛ける展開になったカターレは、ブロックを構築して守る相手に対して攻撃力が問われた。ボールをつなぎ、狭いスペースを狙う中央からの攻撃も試みるなど、果敢さやバリエーションの豊富さは示したが得点を奪えなかった。MF佐々木陽次が「これが今の実力。はっきりと自分たちの力のなさ、自分自身の力のなさが分かった」と悔しそうに振り返ったように、精度、スピード、コンビネーションをはじめさらなる向上が求められる。
終了間際の2失点は1点でも返そうと前掛かりになったところをカウンターで突かれた。松原に続き、2016年までカターレでプレーしたDF三上陽輔にも“恩返し弾”を許した。勝負がほぼ決した苦しい状況だったとはいえ、守備に戻るスピードも人数も不足し、勢いよく敵陣に飛び出していった長野とは対照的な幕切れだった。
長野は3月21日の第3節・F東京U-23戦以来となる今季ホーム2勝目を挙げた。これで波に乗ってくるだろう。カターレも遅れをとらずに追走して上位を目指したい。
※カターレ記録メモ
■1試合最多失点「5」
2018年J3第17節●0-5長野
2015年J3第31節●1-5相模原
2015年J3第18節●2-5山口
2011年J2第17節●1-5東京V
2010年J2第7節●0-5甲府
2010年J2第4節●0-5福岡
2009年J2第17節●0-5湘南
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