第15節 富山×盛岡 マッチレポート■出足鈍く不完全燃焼に終わる
- 2018/06/24
- 09:21
【第15節 富山1―3盛岡 ▽得点者:前半13分・菅本(盛)、後半11分・白石(盛)、同26分・藤沼(盛)、同36分・佐々木陽(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
監督交代後の初黒星を喫した。一気の浮上が期待されたが、ここで一旦は足踏み。結果を受け止めて地力アップを図らなければならない。
攻撃でリズムに乗れなかった。開始から盛岡に押し込まれて自陣でのプレーが長く続いた。相手の前線からプレッシャーによってパス回しが安定せず、セカンドボールも拾われた。プレスを外して攻め込むだけの精度を欠き、ロングボールを使ってプレスを回避する割り切ったプレーも少なかった。きっかけをつかめないまま相手の攻撃を受け、盛岡側から見れば順当に得点が生まれた。GK永井堅梧は「あそこで失点せずに耐えられるようにしないと。向こうのゲームプランにはまってしまった」と振り返っている。
その得点は13分、左のスローインから生まれた。ペナルティーエリア内でFW谷口海斗がキープしてMF小谷光毅へ。ボールを押えたところに走り込んできた左ウイングバックの菅本岳が左足を振り抜きゴール左上に鮮やかに決めた。
盛岡は後半26分に、勝負を決定付ける3点目もスローインから挙げた。スローインをFWに当ててセカンドボールに絡んでいく攻めはチームとして意図して行っているようで、カターレも警戒していたが止め切れなかった。
安達監督は試合後の会見で現時点での守備の課題を問われ、「ボールに対するアプローチ、寄せが甘い。相手に自由を与えてしまうことが多い。もう一つは、予測が足りない、状況判断が悪い」と答えている。この日の失点の原因にも当てはまる。失点シーンのほかにも、ペナルティーエリア付近で次々とセカンドボールを拾われたり、対応が後手にまわって球際で競り負けたりすることが多かった。今季開幕からの弱点がまた露わになり、克服がたやすくないことが改めて示された。
失点後は攻撃の時間をつくるようになり、2、3度チャンスはあったが得点は生まれずハーフタイムへ。後半に入ってペースをつかみかけたところで2点目を失った。同11分、盛岡の左CKの流れで、MF白石智之が左サイドの角度のないところから思い切って放ったシュートがゴール前の密集をすり抜けてファーに決まった。
カターレは直後にも危ういプレーが続いたが、MF佐々木陽次の投入をきっかけに立て続けにチャンスをつくる。同20分にカウンターからゴールに迫り、同21分にはMF新井瑞希のミドルシュートが左ポストに弾かれた。しかし、ゴールを挙げたのは同26分に3点目を失った後、同36分だった。
得点は練習してきた攻撃パターンから生まれた。サイドチェンジからDF今瀬淳也のスルーパスで新井が左サイドに抜け、強いクロスに佐々木陽が勢いよく飛び込んで決めた。ようやく目覚めたかのように、その後も新井の左でつくって右から飛び込むかたちを中心に好機をつくった。しかし2点目は奪えず終了。最後は苦しい時間が続いた盛岡は4人がピッチに倒れ込んだ。
ともに[3-4-2-1]のフォーメーションでぶつかったが、目立ったのは盛岡の豊富な運動量と球際の強さ。カターレは受け身にまわって失点を重ね、過去に秋田や沼津に圧倒された時とも重なる弱い姿をさらしてしまった。ひた向きに、粘り強く体を張ってくる相手とどう戦い、上回っていくのか。J3を勝ち抜くうえで避けられないテーマだ。2巡目の対戦では成長を示したい。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
監督交代後の初黒星を喫した。一気の浮上が期待されたが、ここで一旦は足踏み。結果を受け止めて地力アップを図らなければならない。
攻撃でリズムに乗れなかった。開始から盛岡に押し込まれて自陣でのプレーが長く続いた。相手の前線からプレッシャーによってパス回しが安定せず、セカンドボールも拾われた。プレスを外して攻め込むだけの精度を欠き、ロングボールを使ってプレスを回避する割り切ったプレーも少なかった。きっかけをつかめないまま相手の攻撃を受け、盛岡側から見れば順当に得点が生まれた。GK永井堅梧は「あそこで失点せずに耐えられるようにしないと。向こうのゲームプランにはまってしまった」と振り返っている。
その得点は13分、左のスローインから生まれた。ペナルティーエリア内でFW谷口海斗がキープしてMF小谷光毅へ。ボールを押えたところに走り込んできた左ウイングバックの菅本岳が左足を振り抜きゴール左上に鮮やかに決めた。
盛岡は後半26分に、勝負を決定付ける3点目もスローインから挙げた。スローインをFWに当ててセカンドボールに絡んでいく攻めはチームとして意図して行っているようで、カターレも警戒していたが止め切れなかった。
安達監督は試合後の会見で現時点での守備の課題を問われ、「ボールに対するアプローチ、寄せが甘い。相手に自由を与えてしまうことが多い。もう一つは、予測が足りない、状況判断が悪い」と答えている。この日の失点の原因にも当てはまる。失点シーンのほかにも、ペナルティーエリア付近で次々とセカンドボールを拾われたり、対応が後手にまわって球際で競り負けたりすることが多かった。今季開幕からの弱点がまた露わになり、克服がたやすくないことが改めて示された。
失点後は攻撃の時間をつくるようになり、2、3度チャンスはあったが得点は生まれずハーフタイムへ。後半に入ってペースをつかみかけたところで2点目を失った。同11分、盛岡の左CKの流れで、MF白石智之が左サイドの角度のないところから思い切って放ったシュートがゴール前の密集をすり抜けてファーに決まった。
カターレは直後にも危ういプレーが続いたが、MF佐々木陽次の投入をきっかけに立て続けにチャンスをつくる。同20分にカウンターからゴールに迫り、同21分にはMF新井瑞希のミドルシュートが左ポストに弾かれた。しかし、ゴールを挙げたのは同26分に3点目を失った後、同36分だった。
得点は練習してきた攻撃パターンから生まれた。サイドチェンジからDF今瀬淳也のスルーパスで新井が左サイドに抜け、強いクロスに佐々木陽が勢いよく飛び込んで決めた。ようやく目覚めたかのように、その後も新井の左でつくって右から飛び込むかたちを中心に好機をつくった。しかし2点目は奪えず終了。最後は苦しい時間が続いた盛岡は4人がピッチに倒れ込んだ。
ともに[3-4-2-1]のフォーメーションでぶつかったが、目立ったのは盛岡の豊富な運動量と球際の強さ。カターレは受け身にまわって失点を重ね、過去に秋田や沼津に圧倒された時とも重なる弱い姿をさらしてしまった。ひた向きに、粘り強く体を張ってくる相手とどう戦い、上回っていくのか。J3を勝ち抜くうえで避けられないテーマだ。2巡目の対戦では成長を示したい。
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