第11節 鳥取×富山 マッチレポート■全身全霊で勝利もぎ取る
- 2018/05/20
- 06:57
【第11節 鳥取2―3富山 ▽得点者:前半8分・ダウベルマン(富)、後半14分・可児(鳥)、同27分・才藤(富)、同40分・椎名(富)、同45分・フェルナンジーニョ(鳥)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
勝利への執念をみせた。苦しい時間のほうが長く、最後もあわや同点のところまで追い詰められたが全員でしのぎ切った。終了間際、鳥取のシュートをゴールイン寸前でクリアしたDF今瀬淳也は「無我夢中だった。体が反応して気が付いたらかき出していた感じ。相手には勢いがあったが、チーム全員が体を張っていたから守れた」と振り返った。
先週の県選手権決勝から先発3人を入れ替えてスタート。幸先よく7分に先制点を挙げた。右CKをニアからFW才藤龍治が落とし、中央にこぼれたところをMF新井瑞希を経由してDFルーカス・ダウベルマンが蹴り込んだ。
これで勢いに乗り次々にチャンスをつくる。ボールをまわしながら、サイドアタックや中盤からのスルーパスでゴールにぐいぐいと迫った。しかし精度不足や連係のずれといったミスも多く、一気に追加点を奪うとまではいかない。
前半25分を過ぎると流れは鳥取へ。同33分にMF小林智光のグラウンダーのミドルシュートがゴールを襲い、GK永井堅梧が防ぐ。同41分には左CKからDF甲斐健太郎がフリーでへデングシュートを放ち、ゴールマウスでダウベルマンが頭でクリアした。
ハーフタイムを挟んでも情勢は変わらない。カターレはなかなか意図的にボールを奪えない。攻撃のミスが多く、カウンターからもピンチを招いた。
後半14分、鳥取は押し込んだ状態からMF可児壮隆が人垣を縫うようなコントロールされたシュートをゴール右隅に決めて同点に追い付く。これを境にカターレはいつ勝ち越されてもおかしくない不安定な状況に陥った。
直後にカウンターからFWフェルナンジーニョに決定機をつくられる。シュートが上に大きく外れて救われた。同18分にもオフサイドながらもMFヴィートル・フェルナンデスにゴールネットを揺らされヒヤリとする場面があった。
しかし逆に次のゴールはカターレのほうに挙がる。後半15分に投入されたMF佐々木陽次がプレー精度の高さを発揮して2、3点目を呼び込んだ。同27分に中央で相手を引き付けながら才藤にラストパスを送り勝ち越し点を演出。同40分には右サイドのワンツーでMF椎名伸志に好球を供給し、ファーポスト直撃でゴールインする3点目が決まった。
その後は鳥取の猛攻にさらされ、同45分にこぼれ球をフェルナンジーニョに叩き込まれて1点差に。4分のアディショナルタイムに入り、ゴール前の混戦からFWレオナルドがGKと1対1になってシュートを流し込む。今瀬が足から突っ込んで阻み、5試合ぶりの勝利をつかみ取った。
「課題の多いゲーム内容ではあった」「運もあった」と安達亮監督が述べたように、苦戦していたこれまでと同じ危うさも垣間見えた紙一重の勝負だった。だが、連敗は4、昨季から続いていたアウェイゲームでの連敗も7で止めた。ゴールが決まるごとに全員で喜びを爆発させた選手たちの姿に、彼らの感じていた重圧の大きさをあらためて思った。来週の天皇杯1回戦からはホームでの試合が続く。次はさらに躍動感あふれるプレーを見せてくれるだろう。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
勝利への執念をみせた。苦しい時間のほうが長く、最後もあわや同点のところまで追い詰められたが全員でしのぎ切った。終了間際、鳥取のシュートをゴールイン寸前でクリアしたDF今瀬淳也は「無我夢中だった。体が反応して気が付いたらかき出していた感じ。相手には勢いがあったが、チーム全員が体を張っていたから守れた」と振り返った。
先週の県選手権決勝から先発3人を入れ替えてスタート。幸先よく7分に先制点を挙げた。右CKをニアからFW才藤龍治が落とし、中央にこぼれたところをMF新井瑞希を経由してDFルーカス・ダウベルマンが蹴り込んだ。
これで勢いに乗り次々にチャンスをつくる。ボールをまわしながら、サイドアタックや中盤からのスルーパスでゴールにぐいぐいと迫った。しかし精度不足や連係のずれといったミスも多く、一気に追加点を奪うとまではいかない。
前半25分を過ぎると流れは鳥取へ。同33分にMF小林智光のグラウンダーのミドルシュートがゴールを襲い、GK永井堅梧が防ぐ。同41分には左CKからDF甲斐健太郎がフリーでへデングシュートを放ち、ゴールマウスでダウベルマンが頭でクリアした。
ハーフタイムを挟んでも情勢は変わらない。カターレはなかなか意図的にボールを奪えない。攻撃のミスが多く、カウンターからもピンチを招いた。
後半14分、鳥取は押し込んだ状態からMF可児壮隆が人垣を縫うようなコントロールされたシュートをゴール右隅に決めて同点に追い付く。これを境にカターレはいつ勝ち越されてもおかしくない不安定な状況に陥った。
直後にカウンターからFWフェルナンジーニョに決定機をつくられる。シュートが上に大きく外れて救われた。同18分にもオフサイドながらもMFヴィートル・フェルナンデスにゴールネットを揺らされヒヤリとする場面があった。
しかし逆に次のゴールはカターレのほうに挙がる。後半15分に投入されたMF佐々木陽次がプレー精度の高さを発揮して2、3点目を呼び込んだ。同27分に中央で相手を引き付けながら才藤にラストパスを送り勝ち越し点を演出。同40分には右サイドのワンツーでMF椎名伸志に好球を供給し、ファーポスト直撃でゴールインする3点目が決まった。
その後は鳥取の猛攻にさらされ、同45分にこぼれ球をフェルナンジーニョに叩き込まれて1点差に。4分のアディショナルタイムに入り、ゴール前の混戦からFWレオナルドがGKと1対1になってシュートを流し込む。今瀬が足から突っ込んで阻み、5試合ぶりの勝利をつかみ取った。
「課題の多いゲーム内容ではあった」「運もあった」と安達亮監督が述べたように、苦戦していたこれまでと同じ危うさも垣間見えた紙一重の勝負だった。だが、連敗は4、昨季から続いていたアウェイゲームでの連敗も7で止めた。ゴールが決まるごとに全員で喜びを爆発させた選手たちの姿に、彼らの感じていた重圧の大きさをあらためて思った。来週の天皇杯1回戦からはホームでの試合が続く。次はさらに躍動感あふれるプレーを見せてくれるだろう。
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