第33節 富山×鳥取 マッチレポート■勝利への願い届かず
- 2017/11/27
- 10:47
【第33節 富山1―1鳥取 ▽得点者:前半14分・加藤(鳥)、後半23分・登崎(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
ホーム最終戦は追い付いての引き分け。サポーターやチームを離れる仲間のために、「絶対に勝つ」という気持ちで臨んだが果たせなかった。勝ちたい気持ちは13戦勝ちがない鳥取も強かった。強い気持ちは戦ううえでの大前提だが、プロフットボールの世界におけるシーズンの終盤において、それだけで勝利をつかむことは難しい。勝負の厳しさをまた思い知らされた。
最初に決定機をつくったのはカターレ。開始5分にMF佐々木陽次からの裏へのパスでFW佐々木一輝が右から抜け出す。並走するMF椎名伸志にラストパスを送るがわずかに合わなかった。最終ラインを高く引く鳥取に対して狙っていた攻撃だったという。その後も前半はボールを奪うとシンプルに前線に送ってゴールに迫った。
しかし、バックパスのミスでピンチを招くなど自陣での対応にスムーズさを欠いてリズムがつかめない。逆に前半14分、ロングフィードから(富山陣の)左サイドに起点をつくられ、FW沼大希のクロスからFW加藤潤也に頭で流し込まれて先制点を許した。クロッサーへの対応が遅れ、加藤へのマークも甘かった。
その後は鳥取がボールをつなぎながら進め、カターレは守って速攻を繰り出す展開。ともにチャンスはあったがややミスが多く、1-0で折り返した。
カターレは後半からFWに平繁龍一が投入され、同3分にMF北井佑季が負傷した佐々木一に代わってピッチに入ると攻撃が活性化した。平繁が中盤でボールを受けて左右に散らしサイドでスピードアップ。今季限りでチームを離れる北井はこれまでと変わらない果敢な仕掛けで左サイドからチャンスメークした。
同23分、右FKからのこぼれ球を左で拾った佐々木陽が定石通りにファーポストめがけてふわりとした浮き球を上げる。DF登崎雅貴が飛び込んで頭で合わせ、自身Jリーグ初得点を決め同点に追い付いた。
さらに逆転を目指すが、鳥取もカウンター気味に切り返して攻め合う。カターレは同29分に平繁がこぼれ球をボレーでミートして鋭いミドルシュートを飛ばすもわずかに左へ。同32分にもDF國吉貴博からのラストパスで佐々木陽が決定機を迎えたがDFに阻まれる。攻めながらもゴールが挙がらない停滞感が募り始めると、ゴール裏からは前日に引退を発表したMF木本敬介の起用を催促するかのように、「ゴールだケイスケ」のコールが沸き起こった。
木本の登場は同42分。プレー時間は短かったが、「1-1の難しいスコアで、攻めれば攻め返されて危ない場面もあった。自分が点を取って勝てたら万歳なのかもしれないけれど、これまで11年、攻撃だけでなく守備で貢献しようと思ってやってきたのもある。きょうも少しでも守りに貢献しようと思ってやっていた」と振り返る。彼の主戦場だった右サイドの深くに進入したシーンが一度あり、胸を熱くしたサポーターがいたことだろう。
アディショナルタイムに鳥取がチャンスをつくり、ドリブルでMF林誠道が運びマイナス方向のラストパスを加藤がワンタッチでシュート。左ポストの外側をかすめて外れ、引き分けで決着した。
7位のカターレは12月3日、アウェイでの最終節で6位の琉球と対戦する。勝てば5位まで浮上する可能性を残すが、敗れると9位まで後退する恐れがある。
ホームゲーム全16試合を終え、1試合平均の来場者数は3,159人で昨季の3,608人を下回った。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
ホーム最終戦は追い付いての引き分け。サポーターやチームを離れる仲間のために、「絶対に勝つ」という気持ちで臨んだが果たせなかった。勝ちたい気持ちは13戦勝ちがない鳥取も強かった。強い気持ちは戦ううえでの大前提だが、プロフットボールの世界におけるシーズンの終盤において、それだけで勝利をつかむことは難しい。勝負の厳しさをまた思い知らされた。
最初に決定機をつくったのはカターレ。開始5分にMF佐々木陽次からの裏へのパスでFW佐々木一輝が右から抜け出す。並走するMF椎名伸志にラストパスを送るがわずかに合わなかった。最終ラインを高く引く鳥取に対して狙っていた攻撃だったという。その後も前半はボールを奪うとシンプルに前線に送ってゴールに迫った。
しかし、バックパスのミスでピンチを招くなど自陣での対応にスムーズさを欠いてリズムがつかめない。逆に前半14分、ロングフィードから(富山陣の)左サイドに起点をつくられ、FW沼大希のクロスからFW加藤潤也に頭で流し込まれて先制点を許した。クロッサーへの対応が遅れ、加藤へのマークも甘かった。
その後は鳥取がボールをつなぎながら進め、カターレは守って速攻を繰り出す展開。ともにチャンスはあったがややミスが多く、1-0で折り返した。
カターレは後半からFWに平繁龍一が投入され、同3分にMF北井佑季が負傷した佐々木一に代わってピッチに入ると攻撃が活性化した。平繁が中盤でボールを受けて左右に散らしサイドでスピードアップ。今季限りでチームを離れる北井はこれまでと変わらない果敢な仕掛けで左サイドからチャンスメークした。
同23分、右FKからのこぼれ球を左で拾った佐々木陽が定石通りにファーポストめがけてふわりとした浮き球を上げる。DF登崎雅貴が飛び込んで頭で合わせ、自身Jリーグ初得点を決め同点に追い付いた。
さらに逆転を目指すが、鳥取もカウンター気味に切り返して攻め合う。カターレは同29分に平繁がこぼれ球をボレーでミートして鋭いミドルシュートを飛ばすもわずかに左へ。同32分にもDF國吉貴博からのラストパスで佐々木陽が決定機を迎えたがDFに阻まれる。攻めながらもゴールが挙がらない停滞感が募り始めると、ゴール裏からは前日に引退を発表したMF木本敬介の起用を催促するかのように、「ゴールだケイスケ」のコールが沸き起こった。
木本の登場は同42分。プレー時間は短かったが、「1-1の難しいスコアで、攻めれば攻め返されて危ない場面もあった。自分が点を取って勝てたら万歳なのかもしれないけれど、これまで11年、攻撃だけでなく守備で貢献しようと思ってやってきたのもある。きょうも少しでも守りに貢献しようと思ってやっていた」と振り返る。彼の主戦場だった右サイドの深くに進入したシーンが一度あり、胸を熱くしたサポーターがいたことだろう。
アディショナルタイムに鳥取がチャンスをつくり、ドリブルでMF林誠道が運びマイナス方向のラストパスを加藤がワンタッチでシュート。左ポストの外側をかすめて外れ、引き分けで決着した。
7位のカターレは12月3日、アウェイでの最終節で6位の琉球と対戦する。勝てば5位まで浮上する可能性を残すが、敗れると9位まで後退する恐れがある。
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