第30節 富山×秋田 マッチレポート■完敗。昇格遠のく
- 2017/11/06
- 12:55
【第30節 富山0―4秋田 ▽得点者:前半26分・田中(秋)、同29分・古田(秋)、後半32分・堺(秋)、同43分・青島(秋)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
立ち上がりから攻勢をかけたのはカターレだった。しかし得点を奪えずに進むと、あっさりと失点して続けざまに追加点を許した。反撃を試みた後半もゴールを決め切ることができずカウンターを浴びて3、4点目を失った。対照的に秋田は粘り強く守り、攻撃では選手たちが迷いなく連係して鋭くゴールに迫った。
リーグ終盤の勝負所で、組織の成熟度、現在のチーム状態ともに秋田との差をみせつけられたかたち。2位に浮上した秋田との勝点差が9に開き、試合のない次節にも昇格の可能性が消える。
開始直後にMF佐々木陽次のミドルシュートが枠を捉える。一方の秋田も前半4分に前線3人の連係から好機をつくりMF久富賢がGK正面の強烈なシュートを放った。
その後はカターレが主導権を掌握して相手コートでのプレーが長くなる。立て続けに得たCKやクロスで先制点を目指した。同19分には右からのクロスをFW苔口卓也がオーバーヘッドで狙い会場を沸かせた。
しかし同26分の失点でムードが暗転する。秋田のFW田中智大が右からのクロスをDFラインの裏で受けてきっちり決めた。クロスはロングスローのこぼれ球をMF前山恭平が逆サイドからワンタッチで蹴り込んだもの。カターレはマークの確認が追い付かずに田中をフリーにしてしまった。前節で相模原に与えた決勝点と同じように、二次攻撃のアバウトなボールから隙を突かれた。
秋田は同29分にも右サイドへの大きな展開から戻したボールをMF古田寛幸がグラウンダーのミドルシュートで決めて2点目。DFに当たってコースがわずかに変わったようで、GK永井堅梧も反応が遅れた。押し気味の時間帯にあっさりと失点し、アンラッキーも重なる。流れの悪さは現在の調子を反映したものだろう。
後半も立ち上がりから攻めたが、7分にこぼれ球から決定機を迎えたMF椎名伸志のシュートが上に外れ、9分にはCKからゴール前で混戦ができたが押し込めなかった。焦りからかビルドアップにも前半冒頭のスムーズさがなく、途中で失ってカウンターを浴びる展開。同32分に秋田のMF山田尚幸からのスルーパスで抜け出したFW堺俊暉に自身Jリーグ初得点を決められて勝負が決した。
守る時は守り、攻める時には一気呵成に攻めるという秋田のメリハリの効いた戦いぶりが印象に残った。田中、前山、久富の前線3人のコンビネーションに象徴されるように攻撃の判断も動きもスピーディーだった。チームとして重ねてきた時間とトレーニングのたまものであろう。
カターレは今季最悪の3連敗。一時2連勝してチーム状態が上向いたと思われたが戻し切れていなかったようだ。次節は試合がない。2週間を使ってしっかり立て直したい。残り3試合では、前半戦の好調時のような躍動感をサポーターに見せてほしい。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
立ち上がりから攻勢をかけたのはカターレだった。しかし得点を奪えずに進むと、あっさりと失点して続けざまに追加点を許した。反撃を試みた後半もゴールを決め切ることができずカウンターを浴びて3、4点目を失った。対照的に秋田は粘り強く守り、攻撃では選手たちが迷いなく連係して鋭くゴールに迫った。
リーグ終盤の勝負所で、組織の成熟度、現在のチーム状態ともに秋田との差をみせつけられたかたち。2位に浮上した秋田との勝点差が9に開き、試合のない次節にも昇格の可能性が消える。
開始直後にMF佐々木陽次のミドルシュートが枠を捉える。一方の秋田も前半4分に前線3人の連係から好機をつくりMF久富賢がGK正面の強烈なシュートを放った。
その後はカターレが主導権を掌握して相手コートでのプレーが長くなる。立て続けに得たCKやクロスで先制点を目指した。同19分には右からのクロスをFW苔口卓也がオーバーヘッドで狙い会場を沸かせた。
しかし同26分の失点でムードが暗転する。秋田のFW田中智大が右からのクロスをDFラインの裏で受けてきっちり決めた。クロスはロングスローのこぼれ球をMF前山恭平が逆サイドからワンタッチで蹴り込んだもの。カターレはマークの確認が追い付かずに田中をフリーにしてしまった。前節で相模原に与えた決勝点と同じように、二次攻撃のアバウトなボールから隙を突かれた。
秋田は同29分にも右サイドへの大きな展開から戻したボールをMF古田寛幸がグラウンダーのミドルシュートで決めて2点目。DFに当たってコースがわずかに変わったようで、GK永井堅梧も反応が遅れた。押し気味の時間帯にあっさりと失点し、アンラッキーも重なる。流れの悪さは現在の調子を反映したものだろう。
後半も立ち上がりから攻めたが、7分にこぼれ球から決定機を迎えたMF椎名伸志のシュートが上に外れ、9分にはCKからゴール前で混戦ができたが押し込めなかった。焦りからかビルドアップにも前半冒頭のスムーズさがなく、途中で失ってカウンターを浴びる展開。同32分に秋田のMF山田尚幸からのスルーパスで抜け出したFW堺俊暉に自身Jリーグ初得点を決められて勝負が決した。
守る時は守り、攻める時には一気呵成に攻めるという秋田のメリハリの効いた戦いぶりが印象に残った。田中、前山、久富の前線3人のコンビネーションに象徴されるように攻撃の判断も動きもスピーディーだった。チームとして重ねてきた時間とトレーニングのたまものであろう。
カターレは今季最悪の3連敗。一時2連勝してチーム状態が上向いたと思われたが戻し切れていなかったようだ。次節は試合がない。2週間を使ってしっかり立て直したい。残り3試合では、前半戦の好調時のような躍動感をサポーターに見せてほしい。
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