第25節 富山×栃木 マッチレポート■善戦も首位の力に屈す
- 2017/10/02
- 13:13
【第25節 富山1―2栃木 ▽得点者:前半22分・佐々木陽(富)、同25分・杉本(栃)、後半20分・ペチュニク(栃)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
首位の栃木に敗れて勝点差が残り8試合で9に広がった。引き分けた2位・沼津との差も6に。次節以降も昇格を目指して背水の陣が続く。
栃木のFWネイツ・ペチュニクの存在がゲームの様相に大きな影響を与えた。彼にボールが入った場合、しっかり競っても不利な状況になる確率が高いとカターレはみていた。セカンドボールを拾うためにコンパクトな守備ブロックをつくり、彼を網の中でプレーさせることを重視した。
普段通りに「基本的には前から奪いに行くつもりでゲームに入っている」(浮氣哲郎監督)が、無理に前から追うと逆にペチュニクへのロングボールを誘発すると判断。待ち構えるかたちで守る時間が前半は長かった。
栃木はカターレがもう少し前からプレッシャーをかけてくると予想していたようだ。しかし、相手の出方をみて自陣でボールを回しながらじっくりと攻略の糸口を探った。両チームとも、負けられないゲームらしい慎重な戦い方を選んだといえるだろう。
前半17分までに栃木にCKが3本あったがカターレはきっちり守る。そして同22分、この日2本目のCKで均衡を破った。ショートコーナーからリターンをもらったDF山形辰徳が左からクロス、MF佐々木陽次がマークを振り切って中央からヘディングシュートを決めた。
しかしリードはつかのまだった。直後の同25分、今季初先発だった栃木一筋8年目のFW杉本真が同点ゴールを決めた。左サイドでMF西谷和希がドリブルで仕掛けて中央にグラウンダーで送ると、逆サイドから鋭く走り込んできたMF牛之濵拓がペナルティーエリア左で受けて反転しながらファーポストめがけて浮き球のクロス。カターレの守りが牛之濵の動きにつられ、フリーになった杉本が頭で押し込んだ。
先制点を奪っただけに悔やまれる失点だったが、カターレはその後も集中力をキープして守り1-1で折り返した。後半に入るとカターレが敵陣に攻め入る時間が増え、ゲームに動きが出始める。同2分にカウンターアタックから佐々木陽がシュートまで持ち込み、同17分にMF衛藤裕がミドルシュートを放った。
しかし先に決定機をつくり、勝ち越し点を挙げたのは栃木だった。同20分、同点弾を演出した牛之濵、サイドバックの夛田凌輔、ペチュニクの連係で右サイドから崩し切る。ペチュニクのシュートはGKの正面を突いたが、こぼれ球を2次、3次攻撃につなげ、最後はDF菅和範の左からのクロスをファーに走り込んだペチュニクが右足で合わせて逆転に成功した。ペチュニクはハーフタイムに、菅に対して左足でクロスを上げるようにリクエストしていたそうだ。要求通りのタイミングと場所に蹴り込んだ精度、マークを振り払って決め切るパワーが光った。
カターレも直後の24分にスローインを受けたMF窪田良が左からマイナスのクロスを送り、MF椎名伸志がワンタッチシュートで狙う。しかしクロスバーに阻まれた。その後、FW平繁龍一や移籍後初出場となるDF佐藤和樹らを投入して流れを引き寄せようとしたが、決定的なチャンスをつくれないままタイムアップ。栃木が今季初の4連勝を飾った。
佐々木陽は「1対1で止められないならプラスワンで対応するといったチームとしての戦いは自分たちのほうができていた」と振り返る。ゲームの全体像をみれば、相手のストロングポイントを抑えつつ狙い通りに運べていた。しかしカターレは敗れた。首位の力を認めざるを得ない。衛藤は「栃木とは少し離れてしまったが、2位には2試合3試合で追い付ける。負けはしたが、きょうはみんながファイトしていたし、そういう気持ちを残り8試合も忘れずに、一試合一試合を大事に戦っていきたい」と話した。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
首位の栃木に敗れて勝点差が残り8試合で9に広がった。引き分けた2位・沼津との差も6に。次節以降も昇格を目指して背水の陣が続く。
栃木のFWネイツ・ペチュニクの存在がゲームの様相に大きな影響を与えた。彼にボールが入った場合、しっかり競っても不利な状況になる確率が高いとカターレはみていた。セカンドボールを拾うためにコンパクトな守備ブロックをつくり、彼を網の中でプレーさせることを重視した。
普段通りに「基本的には前から奪いに行くつもりでゲームに入っている」(浮氣哲郎監督)が、無理に前から追うと逆にペチュニクへのロングボールを誘発すると判断。待ち構えるかたちで守る時間が前半は長かった。
栃木はカターレがもう少し前からプレッシャーをかけてくると予想していたようだ。しかし、相手の出方をみて自陣でボールを回しながらじっくりと攻略の糸口を探った。両チームとも、負けられないゲームらしい慎重な戦い方を選んだといえるだろう。
前半17分までに栃木にCKが3本あったがカターレはきっちり守る。そして同22分、この日2本目のCKで均衡を破った。ショートコーナーからリターンをもらったDF山形辰徳が左からクロス、MF佐々木陽次がマークを振り切って中央からヘディングシュートを決めた。
しかしリードはつかのまだった。直後の同25分、今季初先発だった栃木一筋8年目のFW杉本真が同点ゴールを決めた。左サイドでMF西谷和希がドリブルで仕掛けて中央にグラウンダーで送ると、逆サイドから鋭く走り込んできたMF牛之濵拓がペナルティーエリア左で受けて反転しながらファーポストめがけて浮き球のクロス。カターレの守りが牛之濵の動きにつられ、フリーになった杉本が頭で押し込んだ。
先制点を奪っただけに悔やまれる失点だったが、カターレはその後も集中力をキープして守り1-1で折り返した。後半に入るとカターレが敵陣に攻め入る時間が増え、ゲームに動きが出始める。同2分にカウンターアタックから佐々木陽がシュートまで持ち込み、同17分にMF衛藤裕がミドルシュートを放った。
しかし先に決定機をつくり、勝ち越し点を挙げたのは栃木だった。同20分、同点弾を演出した牛之濵、サイドバックの夛田凌輔、ペチュニクの連係で右サイドから崩し切る。ペチュニクのシュートはGKの正面を突いたが、こぼれ球を2次、3次攻撃につなげ、最後はDF菅和範の左からのクロスをファーに走り込んだペチュニクが右足で合わせて逆転に成功した。ペチュニクはハーフタイムに、菅に対して左足でクロスを上げるようにリクエストしていたそうだ。要求通りのタイミングと場所に蹴り込んだ精度、マークを振り払って決め切るパワーが光った。
カターレも直後の24分にスローインを受けたMF窪田良が左からマイナスのクロスを送り、MF椎名伸志がワンタッチシュートで狙う。しかしクロスバーに阻まれた。その後、FW平繁龍一や移籍後初出場となるDF佐藤和樹らを投入して流れを引き寄せようとしたが、決定的なチャンスをつくれないままタイムアップ。栃木が今季初の4連勝を飾った。
佐々木陽は「1対1で止められないならプラスワンで対応するといったチームとしての戦いは自分たちのほうができていた」と振り返る。ゲームの全体像をみれば、相手のストロングポイントを抑えつつ狙い通りに運べていた。しかしカターレは敗れた。首位の力を認めざるを得ない。衛藤は「栃木とは少し離れてしまったが、2位には2試合3試合で追い付ける。負けはしたが、きょうはみんながファイトしていたし、そういう気持ちを残り8試合も忘れずに、一試合一試合を大事に戦っていきたい」と話した。
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