第19節 富山×FC東京U-23 マッチレポート■まさかの逆転負け
- 2017/08/20
- 12:22
【第19節 富山1―2F東京U-23 ▽得点者:後半32分・柳下(富)、同45分・小林(F)、同45+3分・原(F)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
1点リードした最終盤。アナウンスが降格後最多となる来場者数6383人を告げる。最高の結末まであと少しだった。しかしアディショナルタイムを含む最後の約3分間で2点を失い逆転負け。首位浮上もお預けになった。
試合後の会見、浮氣哲郎監督は自ら「采配ミス」と口にして同点後に勝ち越しを狙ってパブロを投入したことを反省。しかし「正直言ってそれほど悪いとは感じていなかった。うちの選手たちはいろんなことを理解して積み重ねてきたので、やられるとは思っていなかった」とも話した。同感だ。後半32分に柳下大樹のゴールで先制してからは相手に押し込まれたり、追加点を狙って前を急いで逆にカウンターを食らったりとリズムは悪くなった。しかし、MF椎名伸志を中心とした前線から中盤にかけてのプレスは依然として効いていた。同43分に自陣左で相手にFKを与えた場面でも、FW苔口卓也をはじめとする攻撃陣が守りに備えるため足早にゴール前に戻りチーム全体に集中力の高さがうかがえた。スポーツ記事において「まさか」という表現は好まないが、今季これまでの戦い、その時間までの推移を踏まえると、まさかの展開だった。
GK永井堅梧が「自分の責任だと思っている。あの1失点目のシーンにいくつも見直さなければいけないところがある」と話したように、選手はそれぞれが何かを感じただろう。今季のカターレは負けを糧にしてチーム力を上げてきた。今回も苦い敗戦から課題を見つけて今後に生かしてくれるはずだ。
FC東京U-23は今回、トップチームが採用している[3-5-2]のフォーメーションを初めて採用した。ワンアンカー、ツーシャドウの[3-3-2-2]。時に5バックや4バック、時には2バックと流動的に姿を変えて攻めて守った。今回取材に訪れた普段FC東京を取材するライターによると、このシステムは安間孝義コーチの考えが反映されたものだという。カターレの監督を務めていた2013年に採用していた[3-1-4-1-1]もヒントになっているのかもしれない。
中村忠監督はこのフォーメーションの特性を生かし、トップチームでの公式戦出場経験もある小川諒也、柳貴博の左右のウイングバックの力を前面に押し出す戦い方を指示していた。パスを回しながらアンカーの鈴木喜丈らが正確なフィードで高い位置の2人にボールを付け、中央ではMF品田愛斗らがアクセントになり突破を狙った。「(ハーフタイムに)両ワイドでもう一度相手を上回ろうと伝えた。(勝ち越した)最後に小林から原にスルーパスが通ったが、サイドを突きながら真ん中を抜くことができた」と話した。
逆転劇の立役者となったのは2種登録の18歳、MF小林幹とFW原大智。2連覇を果たしたクラブユース選手権のMVPと得点王の2人だった。裏へ飛び出した原に小川がクロスを合わせ、GK永井が一旦はシュートをセーブしたがこぼれ球を小林が押し込み同点に。直後には原の動き出しに合わせて小林がスルーパスを通して決勝点をお膳立てした。有望な若手を多数抱えるビッグクラブの力をまざまざと見せつけられるかたちとなった。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
1点リードした最終盤。アナウンスが降格後最多となる来場者数6383人を告げる。最高の結末まであと少しだった。しかしアディショナルタイムを含む最後の約3分間で2点を失い逆転負け。首位浮上もお預けになった。
試合後の会見、浮氣哲郎監督は自ら「采配ミス」と口にして同点後に勝ち越しを狙ってパブロを投入したことを反省。しかし「正直言ってそれほど悪いとは感じていなかった。うちの選手たちはいろんなことを理解して積み重ねてきたので、やられるとは思っていなかった」とも話した。同感だ。後半32分に柳下大樹のゴールで先制してからは相手に押し込まれたり、追加点を狙って前を急いで逆にカウンターを食らったりとリズムは悪くなった。しかし、MF椎名伸志を中心とした前線から中盤にかけてのプレスは依然として効いていた。同43分に自陣左で相手にFKを与えた場面でも、FW苔口卓也をはじめとする攻撃陣が守りに備えるため足早にゴール前に戻りチーム全体に集中力の高さがうかがえた。スポーツ記事において「まさか」という表現は好まないが、今季これまでの戦い、その時間までの推移を踏まえると、まさかの展開だった。
GK永井堅梧が「自分の責任だと思っている。あの1失点目のシーンにいくつも見直さなければいけないところがある」と話したように、選手はそれぞれが何かを感じただろう。今季のカターレは負けを糧にしてチーム力を上げてきた。今回も苦い敗戦から課題を見つけて今後に生かしてくれるはずだ。
FC東京U-23は今回、トップチームが採用している[3-5-2]のフォーメーションを初めて採用した。ワンアンカー、ツーシャドウの[3-3-2-2]。時に5バックや4バック、時には2バックと流動的に姿を変えて攻めて守った。今回取材に訪れた普段FC東京を取材するライターによると、このシステムは安間孝義コーチの考えが反映されたものだという。カターレの監督を務めていた2013年に採用していた[3-1-4-1-1]もヒントになっているのかもしれない。
中村忠監督はこのフォーメーションの特性を生かし、トップチームでの公式戦出場経験もある小川諒也、柳貴博の左右のウイングバックの力を前面に押し出す戦い方を指示していた。パスを回しながらアンカーの鈴木喜丈らが正確なフィードで高い位置の2人にボールを付け、中央ではMF品田愛斗らがアクセントになり突破を狙った。「(ハーフタイムに)両ワイドでもう一度相手を上回ろうと伝えた。(勝ち越した)最後に小林から原にスルーパスが通ったが、サイドを突きながら真ん中を抜くことができた」と話した。
逆転劇の立役者となったのは2種登録の18歳、MF小林幹とFW原大智。2連覇を果たしたクラブユース選手権のMVPと得点王の2人だった。裏へ飛び出した原に小川がクロスを合わせ、GK永井が一旦はシュートをセーブしたがこぼれ球を小林が押し込み同点に。直後には原の動き出しに合わせて小林がスルーパスを通して決勝点をお膳立てした。有望な若手を多数抱えるビッグクラブの力をまざまざと見せつけられるかたちとなった。
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