第15節 富山×北九州 マッチレポート■終了直前に決勝点。ホーム5連勝
- 2017/07/02
- 11:36
【第15節 富山2―1北九州 ▽得点者:前半45分・佐々木一(富)、後半16分・池元(北)、同45+2分・柳下(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
どちらに転んでもおかしくない勝負をものにして開幕以来の3連勝を飾った。
後半アディショナルタイムに突入してからのFK、直前に投入されたFWハン・スンヒョンがゴール前で合わせて右CKへ。メーンスタンドからも手拍子が起こり、DF代健司の求めに応えてゴール裏の声量が上がる。DF山形辰徳のキックをDF柳下大樹が頭で叩きつけて決勝点が挙がった。
前節のG大阪U-23戦と同じメンバーでスタート。8分にMF北井佑季が左から持ち込みFW苔口卓也を経由してMF椎名伸志が狙うがシュートは右へ外れた。
15分過ぎからは北九州がペースをつかむ。前節の長野戦から攻守ともに修正し、しっかり寄せてボールを奪うと丁寧につないで好機をうかがった。カターレの前線からのプレスを外しながら、ボランチの2人や最終ラインの加藤弘堅が空いたサイドに大きく展開して攻め込む。4試合ぶりに先発したMF井上翔太やFW池元友樹が流動的に広い範囲を動き回った。しかしクロスなどラストパスにやや精度を欠き、前半は決定的な場面をつくれなかった。40分過ぎにクリアのこぼれ球を拾って井上がシュートを放ったが上に外れた。
我慢しながら反撃の機会をうかがったカターレは前半27分、苔口が中盤の競り合いで粘って左へ展開。柳下のアーリークロスに椎名が合わせる。同38分には椎名が右コーナー付近から股抜きで1人を交わしてラストパス、北井がゴール手前のスペースからシュートを放ったが、北九州GK高橋拓也が足に当ててはじき出した。そして45分に先制点が挙がる。椎名が再び右サイドから中央へドリブルで切り込む。苔口とのワンツーを挟み利き足の左で放ったシュートが左ポストをたたき、こぼれ球をMF佐々木一輝が押し込んだ。
前節は佐々木一のシュートのポストはね返りを椎名が決めている。今季は浮氣哲郎監督のもとシュート練習に長く時間を割いている。その狙いを指揮官は「(決定力アップは)チーム練習だけで解決できるものではないのは承知しているが、個人任せにするのではなく、シュートのこぼれに詰めるといったことも含めて得点する確率を上げるためにグループとしてどうプレーするのか、できるだけ共有したいから」と話していた。2人のセンスに加え、取り組みの成果が表れたゴールと言えるだろう。
北九州は原田武男監督が試合後、勝負を分けた違いとして「目的はゴールだが、うちはボールをつなぎだすと若干その目的意識が薄れるところがある。富山はチャンスになった時にシュートの意識が非常に高い」と振り返った。
原田監督はハーフタイムに檄を飛ばして選手を鼓舞したようだ。記者席に届いたコメントには「勝つんじゃないのか!」という強い言葉も含まれていた。「みんなの運動量が上がり、縦への意識やゴールへの気持ちが明らかに変わった」とMF花井聖。前線の動き出しに縦パスがピタリと合って裏へ抜け出すシーンが何度も出現。FW水永翔馬に当ててスピードアップするかたちも交えて攻めに鋭さが増した。
後半14分のFKで得たPKを池元が決めて1-1の同点に。同30分には左サイドからのクロスを池元が落とし井上とMF小野寺達也が立て続けにシュートを放ったが、GK永井堅梧が好セーブで阻んだ。
カターレはMF窪田良が負傷で交代。31分には代わって入ったMF衛藤裕がペナルティーエリア内でルーズボールに合わせてゴールネットを揺らしたが、ファウルがあったとしてノーゴール。残り時間が少なくなり際どい勝負になったが、最後までゴールを目指す姿勢が劇的な決勝点につながった。
殊勲の柳下は「こういうかたちで勝てたのは大きいが、継続しなければこの勝利の意味もなくなる。次の試合からも一戦一戦、勝ち切れるようにやっていきたい」と話す。かぶとの緒を締めて次節の栃木戦に向かう。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
どちらに転んでもおかしくない勝負をものにして開幕以来の3連勝を飾った。
後半アディショナルタイムに突入してからのFK、直前に投入されたFWハン・スンヒョンがゴール前で合わせて右CKへ。メーンスタンドからも手拍子が起こり、DF代健司の求めに応えてゴール裏の声量が上がる。DF山形辰徳のキックをDF柳下大樹が頭で叩きつけて決勝点が挙がった。
前節のG大阪U-23戦と同じメンバーでスタート。8分にMF北井佑季が左から持ち込みFW苔口卓也を経由してMF椎名伸志が狙うがシュートは右へ外れた。
15分過ぎからは北九州がペースをつかむ。前節の長野戦から攻守ともに修正し、しっかり寄せてボールを奪うと丁寧につないで好機をうかがった。カターレの前線からのプレスを外しながら、ボランチの2人や最終ラインの加藤弘堅が空いたサイドに大きく展開して攻め込む。4試合ぶりに先発したMF井上翔太やFW池元友樹が流動的に広い範囲を動き回った。しかしクロスなどラストパスにやや精度を欠き、前半は決定的な場面をつくれなかった。40分過ぎにクリアのこぼれ球を拾って井上がシュートを放ったが上に外れた。
我慢しながら反撃の機会をうかがったカターレは前半27分、苔口が中盤の競り合いで粘って左へ展開。柳下のアーリークロスに椎名が合わせる。同38分には椎名が右コーナー付近から股抜きで1人を交わしてラストパス、北井がゴール手前のスペースからシュートを放ったが、北九州GK高橋拓也が足に当ててはじき出した。そして45分に先制点が挙がる。椎名が再び右サイドから中央へドリブルで切り込む。苔口とのワンツーを挟み利き足の左で放ったシュートが左ポストをたたき、こぼれ球をMF佐々木一輝が押し込んだ。
前節は佐々木一のシュートのポストはね返りを椎名が決めている。今季は浮氣哲郎監督のもとシュート練習に長く時間を割いている。その狙いを指揮官は「(決定力アップは)チーム練習だけで解決できるものではないのは承知しているが、個人任せにするのではなく、シュートのこぼれに詰めるといったことも含めて得点する確率を上げるためにグループとしてどうプレーするのか、できるだけ共有したいから」と話していた。2人のセンスに加え、取り組みの成果が表れたゴールと言えるだろう。
北九州は原田武男監督が試合後、勝負を分けた違いとして「目的はゴールだが、うちはボールをつなぎだすと若干その目的意識が薄れるところがある。富山はチャンスになった時にシュートの意識が非常に高い」と振り返った。
原田監督はハーフタイムに檄を飛ばして選手を鼓舞したようだ。記者席に届いたコメントには「勝つんじゃないのか!」という強い言葉も含まれていた。「みんなの運動量が上がり、縦への意識やゴールへの気持ちが明らかに変わった」とMF花井聖。前線の動き出しに縦パスがピタリと合って裏へ抜け出すシーンが何度も出現。FW水永翔馬に当ててスピードアップするかたちも交えて攻めに鋭さが増した。
後半14分のFKで得たPKを池元が決めて1-1の同点に。同30分には左サイドからのクロスを池元が落とし井上とMF小野寺達也が立て続けにシュートを放ったが、GK永井堅梧が好セーブで阻んだ。
カターレはMF窪田良が負傷で交代。31分には代わって入ったMF衛藤裕がペナルティーエリア内でルーズボールに合わせてゴールネットを揺らしたが、ファウルがあったとしてノーゴール。残り時間が少なくなり際どい勝負になったが、最後までゴールを目指す姿勢が劇的な決勝点につながった。
殊勲の柳下は「こういうかたちで勝てたのは大きいが、継続しなければこの勝利の意味もなくなる。次の試合からも一戦一戦、勝ち切れるようにやっていきたい」と話す。かぶとの緒を締めて次節の栃木戦に向かう。
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