第7節 富山×福島 マッチレポート■快勝。攻守に隙なし
- 2017/05/08
- 11:29
【第7節 富山2―0福島 ▽得点者:前半23分・苔口(富)、後半20分・佐々木陽(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
4試合ぶりの勝利を収めて2位に浮上した。福島も3試合ぶりの白星を狙っていた。強風下、互いに前節とは異なるメンバーを3人ずつ先発させ、ともに持ち味は発揮したが明暗は分かれた。
カターレはFW萱沼優聖とMF脇本晃成が3試合ぶり、MF椎名伸志が今季初の先発出場。福島もベテランのMF渡辺匠ら3人が今季初スタメンだった。カターレは浮氣哲郎監督の方針に沿って状態の良い者が選ばれ、福島は試合内容が悪かった前節からの再起をかけた一手だが、ともに負傷者の発生もあったようだ。
福島はFWアレックスの欠場が痛かった。穴を埋めようと本来はボランチの川上竜をワントップに起用したが、「彼が中盤にいなくなってボールが収まらなかった。1点取られた後にボランチに戻した。わたしの采配ミス」と田坂和昭監督が振り返っている。
一方のカターレは新顔の3人がフル出場。萱沼のアグレッシブさがチームに勢いを与え、脇本と椎名は後半途中のポジション変更にもスムーズに対応して完封勝ちに貢献した。今季の強みのひとつである選手層の厚さが示された。
前半、風上のカターレは立ち上がりにGK永井堅梧のロングキックを起点にして立て続けに好機をつくり、クロスにFW苔口卓也が飛び込んでゴールに迫った。その後もセカンドボールの争奪戦でまさって裏のスペースを突き優位に進める。23分に先制点を奪った。右から左へ展開しDF國吉貴博が右足でファーを狙ったクロスを供給、苔口がしっかり合わせて2試合連続となる得点を挙げた。苔口はこのゴールがカターレでのJリーグ50点目(自身通算54点目)。
福島も持ち直し、狭いエリアに人数をかけショートパスで打開を試みる今季のサッカーの一端を披露する。しかし前半はカターレのプレスに手こずってゴールに近づけずシュート0本に終わった。1本目のシュートは後半3分。左サイドを4人がかりで前進し、最後はFW橋本拓門が狙ったがGKにキャッチされた。
後半の立ち上がりは福島ペースだったが、カターレもDF山形辰徳やMF窪田良にシュートチャンスがあり、次の1点が焦点になった。
同17分、佐々木陽次が味方を追い越して相手の裏へ走り込み、山形が浮き球のパスを合わせて決定機が出現。相手が体を張り、椎名がこぼれ球を拾ったところで倒されPKに。椎名が志願して自ら蹴ったが福島のGK内藤友康にセーブされた。しかし直後の同20分にショートコーナーから山形がクロスを上げて佐々木陽がへデングシュートで追加点を奪った。PK失敗を帳消しにして勝利を大きく引き寄せた。
その後は福島がボールを保持する時間が長くなったが、危ない場面は同38分のCKだけで無失点で終えた。完封は今季5試合目。
福島は浮き球のクロスへの対応ミスが主因となって2失点。風の影響が少なからずあったと考えられる。しかし川上が「悔しさがわいてこないほどひどいゲームだった」と振り返る前節からの立て直しには成功したようだ。田坂監督は「選手は走っていたし、ひた向きだったし、球際のところでもファイトしていた。1点目を取られた後に我々のやりたいサッカーが随所に、前節より数多くでていた。一つひとつチームは成長している」と総括した。
少ないタッチでパスをつなぎながらグループで突破を図ろうとする狙いはスタンドからも見て取れた。失敗してもチャレンジし続ける意思の強さも伝わってきた。彼らの取り組みの推移を見守りたい。カターレとの次回の対戦は10月8日の第26節で、神奈川県のShonan BMWスタジアム平塚(平塚競技場)で行われる。

※ハイライト映像あり(J公式サイト)
4試合ぶりの勝利を収めて2位に浮上した。福島も3試合ぶりの白星を狙っていた。強風下、互いに前節とは異なるメンバーを3人ずつ先発させ、ともに持ち味は発揮したが明暗は分かれた。
カターレはFW萱沼優聖とMF脇本晃成が3試合ぶり、MF椎名伸志が今季初の先発出場。福島もベテランのMF渡辺匠ら3人が今季初スタメンだった。カターレは浮氣哲郎監督の方針に沿って状態の良い者が選ばれ、福島は試合内容が悪かった前節からの再起をかけた一手だが、ともに負傷者の発生もあったようだ。
福島はFWアレックスの欠場が痛かった。穴を埋めようと本来はボランチの川上竜をワントップに起用したが、「彼が中盤にいなくなってボールが収まらなかった。1点取られた後にボランチに戻した。わたしの采配ミス」と田坂和昭監督が振り返っている。
一方のカターレは新顔の3人がフル出場。萱沼のアグレッシブさがチームに勢いを与え、脇本と椎名は後半途中のポジション変更にもスムーズに対応して完封勝ちに貢献した。今季の強みのひとつである選手層の厚さが示された。
前半、風上のカターレは立ち上がりにGK永井堅梧のロングキックを起点にして立て続けに好機をつくり、クロスにFW苔口卓也が飛び込んでゴールに迫った。その後もセカンドボールの争奪戦でまさって裏のスペースを突き優位に進める。23分に先制点を奪った。右から左へ展開しDF國吉貴博が右足でファーを狙ったクロスを供給、苔口がしっかり合わせて2試合連続となる得点を挙げた。苔口はこのゴールがカターレでのJリーグ50点目(自身通算54点目)。
福島も持ち直し、狭いエリアに人数をかけショートパスで打開を試みる今季のサッカーの一端を披露する。しかし前半はカターレのプレスに手こずってゴールに近づけずシュート0本に終わった。1本目のシュートは後半3分。左サイドを4人がかりで前進し、最後はFW橋本拓門が狙ったがGKにキャッチされた。
後半の立ち上がりは福島ペースだったが、カターレもDF山形辰徳やMF窪田良にシュートチャンスがあり、次の1点が焦点になった。
同17分、佐々木陽次が味方を追い越して相手の裏へ走り込み、山形が浮き球のパスを合わせて決定機が出現。相手が体を張り、椎名がこぼれ球を拾ったところで倒されPKに。椎名が志願して自ら蹴ったが福島のGK内藤友康にセーブされた。しかし直後の同20分にショートコーナーから山形がクロスを上げて佐々木陽がへデングシュートで追加点を奪った。PK失敗を帳消しにして勝利を大きく引き寄せた。
その後は福島がボールを保持する時間が長くなったが、危ない場面は同38分のCKだけで無失点で終えた。完封は今季5試合目。
福島は浮き球のクロスへの対応ミスが主因となって2失点。風の影響が少なからずあったと考えられる。しかし川上が「悔しさがわいてこないほどひどいゲームだった」と振り返る前節からの立て直しには成功したようだ。田坂監督は「選手は走っていたし、ひた向きだったし、球際のところでもファイトしていた。1点目を取られた後に我々のやりたいサッカーが随所に、前節より数多くでていた。一つひとつチームは成長している」と総括した。
少ないタッチでパスをつなぎながらグループで突破を図ろうとする狙いはスタンドからも見て取れた。失敗してもチャレンジし続ける意思の強さも伝わってきた。彼らの取り組みの推移を見守りたい。カターレとの次回の対戦は10月8日の第26節で、神奈川県のShonan BMWスタジアム平塚(平塚競技場)で行われる。

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