第5節 富山×琉球 マッチレポート■勝ち損ねるも内容は良化
- 2017/04/17
- 11:54
【第5節 富山0―0琉球 ▽得点者:なし】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
終始優勢で決定機もあったが無得点に終わり、勝点2を取り逃したかたちだ。しかし、上位を狙う琉球を相手に力は証明。チームづくりが軌道に乗っていることが改めて示され、今後への期待がふくらんだ。
琉球からの初勝利はお預け。再戦は12月3日の最終節に組まれている。
カターレは沼津戦の反省を踏まえて立ち上がりから積極的にプレー。開始2分、オフサイドではあったがMF衛藤裕がDF裏に飛び出してゴールネットを揺らした。
前線の4人が精力的にプレスを敢行して琉球のパスワークにリズムを与えない。セカンドボールの争奪戦でも上回り、そこから縦へ素早く攻めた。
琉球は正確に味方の足もとにつないで攻めるが、プレスを外してスピードアップする場面をなかなかつくれない。金鐘成監督は「あれぐらいのプレッシャーなら、もう少し全体の距離を近づけて中盤ではがしていけるはずなのに」と首をひねっていた。
カターレの繰り出すシンプルだが力強い攻撃が効いていたのは間違いない。FWパブロだけでなく、この日はトップ下で起用されたMF佐々木一輝が攻守にわたり体を張って相手の最終ラインに圧力をかけた。30分を過ぎると主導権を掌握し、35分に決定機を迎える。セカンドボールを左サイドで拾ったDF國吉貴博からパブロ、MF窪田良とつなぎ、最後は衛藤が中央から狙いすましてシュートを放つ。しかし琉球のGK積田景介がセーブし右ポストに当たって外れた。
ハーフタイムを挟んでもカターレ優位は動かなかった。後半8分、左サイドを4人がかりで崩して國吉からクロスが入り、MF佐々木陽次が勢いよく走り込んだが合わない。同14分には窪田のボール奪取を起点に佐々木陽のスルーパスで佐々木一が裏に抜け、ペナルティーエリア右から強いシュートを放ったが今度も琉球の積田が好セーブで立ちはだかった。積田は大卒2年目。琉球は第2、3節と続けてGKが途中で負傷交代する不運に見舞われている。第三の男が「練習してきた通りのかたちでセーブできた」という活躍でチームを救った。
琉球はサイドからの斜めのパスに逆サイドから走り込むかたちなどで何度か好機をつくる。同26分には左から右のDF藤澤典隆に通って深い位置からセンタリングするがクリアされた。しかし、90分で決定機と呼べるほどのシーンは皆無。金監督は会見で「(暑さで)後半はバテてしまって、人任せのゲームになってしまったように感じた。負けなくてよかった」と話し、想定外の低パフォーマンスに脱力した様子だった。
カターレは得点こそ奪えなかったが、相手とは対照的に最後まで足が止まらず、窪田を中心に球際の勝負でも勝ち続けた。DF山形辰徳が「出場した者は責任を果たしたかなと思う。(球際で負けた沼津戦と)同じこと繰り返したらプロとして失格。みんながしっかり考えて取り組んだ1試合だった」と話す。
フィジカル面のベースアップも進んでいるのだろう。加えて、衛藤が「リーグ戦を通じて前からプレスにいってある程度ボールを奪えるという感覚がつかめてきた。高い位置からチャンスをつくれるという手ごたえがある」と話したように、連動性が上がって運動量を効率よく発揮できているようだ。
カターレの次の試合は天皇杯1回戦で23日、県総合運動公園で京都府代表のアミティエSCと対戦する。琉球は同じく23日にFC今治(愛媛県代表)とぶつかる。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
終始優勢で決定機もあったが無得点に終わり、勝点2を取り逃したかたちだ。しかし、上位を狙う琉球を相手に力は証明。チームづくりが軌道に乗っていることが改めて示され、今後への期待がふくらんだ。
琉球からの初勝利はお預け。再戦は12月3日の最終節に組まれている。
カターレは沼津戦の反省を踏まえて立ち上がりから積極的にプレー。開始2分、オフサイドではあったがMF衛藤裕がDF裏に飛び出してゴールネットを揺らした。
前線の4人が精力的にプレスを敢行して琉球のパスワークにリズムを与えない。セカンドボールの争奪戦でも上回り、そこから縦へ素早く攻めた。
琉球は正確に味方の足もとにつないで攻めるが、プレスを外してスピードアップする場面をなかなかつくれない。金鐘成監督は「あれぐらいのプレッシャーなら、もう少し全体の距離を近づけて中盤ではがしていけるはずなのに」と首をひねっていた。
カターレの繰り出すシンプルだが力強い攻撃が効いていたのは間違いない。FWパブロだけでなく、この日はトップ下で起用されたMF佐々木一輝が攻守にわたり体を張って相手の最終ラインに圧力をかけた。30分を過ぎると主導権を掌握し、35分に決定機を迎える。セカンドボールを左サイドで拾ったDF國吉貴博からパブロ、MF窪田良とつなぎ、最後は衛藤が中央から狙いすましてシュートを放つ。しかし琉球のGK積田景介がセーブし右ポストに当たって外れた。
ハーフタイムを挟んでもカターレ優位は動かなかった。後半8分、左サイドを4人がかりで崩して國吉からクロスが入り、MF佐々木陽次が勢いよく走り込んだが合わない。同14分には窪田のボール奪取を起点に佐々木陽のスルーパスで佐々木一が裏に抜け、ペナルティーエリア右から強いシュートを放ったが今度も琉球の積田が好セーブで立ちはだかった。積田は大卒2年目。琉球は第2、3節と続けてGKが途中で負傷交代する不運に見舞われている。第三の男が「練習してきた通りのかたちでセーブできた」という活躍でチームを救った。
琉球はサイドからの斜めのパスに逆サイドから走り込むかたちなどで何度か好機をつくる。同26分には左から右のDF藤澤典隆に通って深い位置からセンタリングするがクリアされた。しかし、90分で決定機と呼べるほどのシーンは皆無。金監督は会見で「(暑さで)後半はバテてしまって、人任せのゲームになってしまったように感じた。負けなくてよかった」と話し、想定外の低パフォーマンスに脱力した様子だった。
カターレは得点こそ奪えなかったが、相手とは対照的に最後まで足が止まらず、窪田を中心に球際の勝負でも勝ち続けた。DF山形辰徳が「出場した者は責任を果たしたかなと思う。(球際で負けた沼津戦と)同じこと繰り返したらプロとして失格。みんながしっかり考えて取り組んだ1試合だった」と話す。
フィジカル面のベースアップも進んでいるのだろう。加えて、衛藤が「リーグ戦を通じて前からプレスにいってある程度ボールを奪えるという感覚がつかめてきた。高い位置からチャンスをつくれるという手ごたえがある」と話したように、連動性が上がって運動量を効率よく発揮できているようだ。
カターレの次の試合は天皇杯1回戦で23日、県総合運動公園で京都府代表のアミティエSCと対戦する。琉球は同じく23日にFC今治(愛媛県代表)とぶつかる。
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