第4節 富山×沼津 マッチレポート■攻守に精彩欠き今季初黒星
- 2017/04/03
- 11:14
【第4節 富山0―3沼津 ▽得点者:前半13分・薗田、同35分・青木、後半45+5分・中村(以上沼)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
J初年・沼津の完勝だった。チャレンジ精神を全面に押し出し、泥臭く、球際で体を張った。カターレはあっさりとゴールを許し、攻撃でも無得点に終わって4連勝はまたもお預けとなった。
沼津の思い通りの展開になった。風上のコートを選び、攻勢をかける。ロングボールを使い、セカンドボールを拾って攻め込んだ。カターレは沼津の球際での強さを警戒していたが後手にまわるシーンが目立った。「分かったうえでゲームに入り、立ち上がりに押し込まれたのは準備不足だったのかなと思う。気持ちの面でも負けていた」(MF佐々木陽次)。
挑戦者を勇気づける先制点が13分に挙がる。右サイドでDF裏をとったMF太田一輝がゴールライン際で粘って中央へ折り返し、フリーで受けたFW薗田卓馬が決めた。
同35分には追加点も奪った。それまでも何度かみせていた最終ライン左からMF中村亮太の右サイドを狙ったフィードをFW青木翔大が途中でカットし、左足で約30mのロングシュートを放つ。「チームとしてこぼれ球に詰める意識も高いので、枠に飛べばなにか起こる」との判断が働いたという。そのままゴール左下いっぱいに決まった。青木にとって琉球に在籍した2014年以来となるJ3での得点。
沼津の吉田謙監督は「(富山が)無失点だよ、と選手に強く言った。そして、『それをこじ開けるのはまずシュートだ』と。ノーシュートノーゴールであり、どんな所からでも、あり得ない所からでも狙っていこうと伝えて送り出した」と誇らしげに語った。
カターレの浮氣哲郎監督は失点について「1点目も2点目もあっけなく入ってしまった」と振り返る。局面変化への反応が遅れ、危機意識が高まる前にゴールを奪われた印象。無失点だった前節までとは落差のある結果に、指揮官は「勝利が続くと落とし穴が待っているな、とは感じていたが、(中略)ちょっとした隙がきょうは生まれてしまったのかなと思う」と省みるしかなかった。
試合終了間際の失点シーンでは、1点でも返そうと前掛かりになってカウンターを受け、抵抗する気力も体力も残っていなかったようだ。ピンチを感じて前線から全力疾走で戻ってきたFWホドリゴ・カベッサら数人が対応したが防げなかった。
攻撃面でも今季初の無得点に終わった。前半の途中からはパスを回して押し込む時間が長くなったが、相手のプレッシャーもあって反撃態勢を固めることがなかなかできなかった。
後半は立ち上がりに波状攻撃をしかけたが得点が奪えない。ずっと押し込んではいたが自らのミスから勢いが削がれる場面も目立ち、シュートは後半も前半と同じ4本にとどまった。守りを固める敵から得点を奪うのはやはり難しい。力を高めていく必要性をあらためて突き付けられた。
MF脇本晃成は「(開幕から無敗だったが)いずれ負けはくると思っていた。それが今回だった。これからどう立て直して次に向かえるかが一番大事。この1敗をただの負けにせず、長いリーグ戦の節目として気持ちを切り替え、立て直していけばチームの力になる。練習からしっかりやっていきたい」と話した。
次週の4月9日(日)は天皇杯の代表を決める県サッカー選手権決勝があり、新庄クラブと対戦する。リーグ戦の次節は16日(日)の琉球戦。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
J初年・沼津の完勝だった。チャレンジ精神を全面に押し出し、泥臭く、球際で体を張った。カターレはあっさりとゴールを許し、攻撃でも無得点に終わって4連勝はまたもお預けとなった。
沼津の思い通りの展開になった。風上のコートを選び、攻勢をかける。ロングボールを使い、セカンドボールを拾って攻め込んだ。カターレは沼津の球際での強さを警戒していたが後手にまわるシーンが目立った。「分かったうえでゲームに入り、立ち上がりに押し込まれたのは準備不足だったのかなと思う。気持ちの面でも負けていた」(MF佐々木陽次)。
挑戦者を勇気づける先制点が13分に挙がる。右サイドでDF裏をとったMF太田一輝がゴールライン際で粘って中央へ折り返し、フリーで受けたFW薗田卓馬が決めた。
同35分には追加点も奪った。それまでも何度かみせていた最終ライン左からMF中村亮太の右サイドを狙ったフィードをFW青木翔大が途中でカットし、左足で約30mのロングシュートを放つ。「チームとしてこぼれ球に詰める意識も高いので、枠に飛べばなにか起こる」との判断が働いたという。そのままゴール左下いっぱいに決まった。青木にとって琉球に在籍した2014年以来となるJ3での得点。
沼津の吉田謙監督は「(富山が)無失点だよ、と選手に強く言った。そして、『それをこじ開けるのはまずシュートだ』と。ノーシュートノーゴールであり、どんな所からでも、あり得ない所からでも狙っていこうと伝えて送り出した」と誇らしげに語った。
カターレの浮氣哲郎監督は失点について「1点目も2点目もあっけなく入ってしまった」と振り返る。局面変化への反応が遅れ、危機意識が高まる前にゴールを奪われた印象。無失点だった前節までとは落差のある結果に、指揮官は「勝利が続くと落とし穴が待っているな、とは感じていたが、(中略)ちょっとした隙がきょうは生まれてしまったのかなと思う」と省みるしかなかった。
試合終了間際の失点シーンでは、1点でも返そうと前掛かりになってカウンターを受け、抵抗する気力も体力も残っていなかったようだ。ピンチを感じて前線から全力疾走で戻ってきたFWホドリゴ・カベッサら数人が対応したが防げなかった。
攻撃面でも今季初の無得点に終わった。前半の途中からはパスを回して押し込む時間が長くなったが、相手のプレッシャーもあって反撃態勢を固めることがなかなかできなかった。
後半は立ち上がりに波状攻撃をしかけたが得点が奪えない。ずっと押し込んではいたが自らのミスから勢いが削がれる場面も目立ち、シュートは後半も前半と同じ4本にとどまった。守りを固める敵から得点を奪うのはやはり難しい。力を高めていく必要性をあらためて突き付けられた。
MF脇本晃成は「(開幕から無敗だったが)いずれ負けはくると思っていた。それが今回だった。これからどう立て直して次に向かえるかが一番大事。この1敗をただの負けにせず、長いリーグ戦の節目として気持ちを切り替え、立て直していけばチームの力になる。練習からしっかりやっていきたい」と話した。
次週の4月9日(日)は天皇杯の代表を決める県サッカー選手権決勝があり、新庄クラブと対戦する。リーグ戦の次節は16日(日)の琉球戦。
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