第2節 富山×鹿児島 マッチレポート■挨拶代わりの一発で初の開幕2連勝
- 2017/03/19
- 11:03
【第2節 富山1―0鹿児島 ▽得点者:前半7分・佐々木陽(富)】
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
クラブ史上初の開幕2連勝を飾った。決勝点を挙げたのは今季から郷里でプレーするMF佐々木陽次。左サイドの角度のない位置からGK頭上を打ち抜くファインゴールだった。彼にとってはリーグ戦での初得点でもある。クラブがスローガンに掲げる“超戦”「これまで超える戦い」が最高のかたちでスタートした。
初出場のFWパブロがワントップに入る[4-2-3-1]のフォーメーション。5分にパブロがゴール前で相手DFを背負うかたちでファウルをもらい、そのFKにMF萱沼優聖が合わせる。佐々木陽の先制点が生まれたのは直後の7分。サイドバックの背後を狙った彼の動き出しに呼応してMF西室隆規がパスを合わせた。佐々木陽は相手を振り切って左サイドをえぐり、そのまま自分で決め切った。メーンスタンド側に駆けジャンプしながらこぶしを突き上げ、体いっぱいに喜びを表現した。
勢いづいたチームは今季目指している攻撃の一端を示した。両サイドバックが高く位置し、両サイドハーフが絞って前線の4人がかりで中央突破を図る。一方でGK永井堅梧からのフィード1本で裏を狙う場面も。常にゴールを目指し、さまざまな方法を繰り出した。
だが、攻勢は長くは続かなかった。鹿児島は25分、MF五領淳樹の左からの斜めのパスでFW藤本憲明が裏に抜けペナルティーエリア左に進入、中央に切り返して放ったシュートがクロスバーをたたいた。以降は鹿児島ペースで進み、43分には右からのクロスをファーで拾ったMF関光博のシュートが当たり損ねとなってこぼれ、藤本が詰めて決定機を迎えたが、カターレのGK永井が好セーブした。
後半も鹿児島が優勢。カターレは自陣でのプレーが続く時間帯があった。しかし、浮氣哲郎監督が「耐えなきゃいけない時間であることをピッチの中で声を掛け合いながら(どんなプレーをするべきか)使い分けられている」と感じたように慌てた様子はみられなかった。
西室が「やられる感じは正直あまりしなかった。ノリさん(山形)やセンターバックの2人、(永井)堅梧が、厳しく声を掛けてくれたのもあり意識を高くもってプレーできた」と振り返る。終盤になってもラインをしっかり押し上げて相手のパス回しを高い位置で引っ掛ける場面が何度もあった。MF松下年宏が蹴るセットプレーに対しても体を張って得点を許さない。GKが攻撃参加した最後のCKをピッチ外に蹴り出して勝利が決まった。これで2試合連続の無失点。守備の耐久力が上がっているのかもしれない。
ホーム開幕戦が三浦泰年前監督の率いる鹿児島とのカードになり、特別な感情を抱いた者は少なくなかっただろう。
試合後の記者会見、負けた三浦監督は悔しさを表に出さずに「お互いがベストを尽くす時間を共有できたのは非常によかった」と話し、終了後は旧知の記者たちと握手を交わした。
カターレの健闘を称えるとともに、鹿児島の選手を思いやり「次の試合からは普通の試合なので気持ちを切り替えてほしい。よくやってくれたと思っている」と語ったのが印象に残った。自身の「絶対に勝ちたい」という気持ちをくみ頑張ろうとする姿を見て取ったのだろう。一方のカターレでは永井、西室、萱沼、脇本晃成ら三浦監督の薫陶を受けた若手が存在感を示した。選手やサポーター、関係者の気持ちをあおるような、意図を感じるマッチメークは意地悪にも思えたが、清々しい後味を残して第1ラウンドが終わった。
※ハイライト映像あり(J公式サイト)
クラブ史上初の開幕2連勝を飾った。決勝点を挙げたのは今季から郷里でプレーするMF佐々木陽次。左サイドの角度のない位置からGK頭上を打ち抜くファインゴールだった。彼にとってはリーグ戦での初得点でもある。クラブがスローガンに掲げる“超戦”「これまで超える戦い」が最高のかたちでスタートした。
初出場のFWパブロがワントップに入る[4-2-3-1]のフォーメーション。5分にパブロがゴール前で相手DFを背負うかたちでファウルをもらい、そのFKにMF萱沼優聖が合わせる。佐々木陽の先制点が生まれたのは直後の7分。サイドバックの背後を狙った彼の動き出しに呼応してMF西室隆規がパスを合わせた。佐々木陽は相手を振り切って左サイドをえぐり、そのまま自分で決め切った。メーンスタンド側に駆けジャンプしながらこぶしを突き上げ、体いっぱいに喜びを表現した。
勢いづいたチームは今季目指している攻撃の一端を示した。両サイドバックが高く位置し、両サイドハーフが絞って前線の4人がかりで中央突破を図る。一方でGK永井堅梧からのフィード1本で裏を狙う場面も。常にゴールを目指し、さまざまな方法を繰り出した。
だが、攻勢は長くは続かなかった。鹿児島は25分、MF五領淳樹の左からの斜めのパスでFW藤本憲明が裏に抜けペナルティーエリア左に進入、中央に切り返して放ったシュートがクロスバーをたたいた。以降は鹿児島ペースで進み、43分には右からのクロスをファーで拾ったMF関光博のシュートが当たり損ねとなってこぼれ、藤本が詰めて決定機を迎えたが、カターレのGK永井が好セーブした。
後半も鹿児島が優勢。カターレは自陣でのプレーが続く時間帯があった。しかし、浮氣哲郎監督が「耐えなきゃいけない時間であることをピッチの中で声を掛け合いながら(どんなプレーをするべきか)使い分けられている」と感じたように慌てた様子はみられなかった。
西室が「やられる感じは正直あまりしなかった。ノリさん(山形)やセンターバックの2人、(永井)堅梧が、厳しく声を掛けてくれたのもあり意識を高くもってプレーできた」と振り返る。終盤になってもラインをしっかり押し上げて相手のパス回しを高い位置で引っ掛ける場面が何度もあった。MF松下年宏が蹴るセットプレーに対しても体を張って得点を許さない。GKが攻撃参加した最後のCKをピッチ外に蹴り出して勝利が決まった。これで2試合連続の無失点。守備の耐久力が上がっているのかもしれない。
ホーム開幕戦が三浦泰年前監督の率いる鹿児島とのカードになり、特別な感情を抱いた者は少なくなかっただろう。
試合後の記者会見、負けた三浦監督は悔しさを表に出さずに「お互いがベストを尽くす時間を共有できたのは非常によかった」と話し、終了後は旧知の記者たちと握手を交わした。
カターレの健闘を称えるとともに、鹿児島の選手を思いやり「次の試合からは普通の試合なので気持ちを切り替えてほしい。よくやってくれたと思っている」と語ったのが印象に残った。自身の「絶対に勝ちたい」という気持ちをくみ頑張ろうとする姿を見て取ったのだろう。一方のカターレでは永井、西室、萱沼、脇本晃成ら三浦監督の薫陶を受けた若手が存在感を示した。選手やサポーター、関係者の気持ちをあおるような、意図を感じるマッチメークは意地悪にも思えたが、清々しい後味を残して第1ラウンドが終わった。
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