第30節 富山×相模原 富山・三浦泰年監督の会見コメント★質疑内容を追加しました
- 2016/11/20
- 19:06
【第30節 富山1―1相模原 ▽得点者:前半11分・岩渕(相)、同45+1分・西川(富)】
★質疑内容を追加しました
●富山・三浦泰年監督
どうしても勝ちたかった試合だった。9月11日の第21節・藤枝戦を最後にホームで勝てていなかった。引き分けが続き、負けてはいないが勝ててもいないというストレスのたまるホーム戦が続いていたのは分かっていた。
昇格がなくなってはいるが、どうやって勝ちにいくのかを模索しながら、危機感と緊張感をもって1週間準備をした。選手には、楽観的に、良いイメージをもって、(前節も)最終的には良い終わり方をしているんだという自信をもって思い切って硬くならずに戦おうと伝えていた。
結果は見ての通り、お互いがセットプレーでしか点が動かなかった。J3だけでなく、リーグを戦っていく中でのセットプレーの重要性をあらためて感じる試合だった。もう1つセットプレーから取れればなと思った。当然のことながらセットプレー頼みではなく、自分たちが目指している流れの中でボールを動かした。相手は5バックの前に3人、献身的な2人が並ぶ「5-3-2」という形だった。引いてスペースを与えない守備をどうやって割るかが、我々のこの試合のトライだった。
選手は最後まで攻める気持ちを失わずにやっていたなと思う。最後は相模原も点を取る布陣に変えて取りにきていた。そういう中で取られてもおかしくない、逆に言えば取れる可能性もあるという、お互いがリスクを冒し、最終戦を点を取りにいくかたちで終わったということは、J3リーグにとって良いことなんじゃないかなと思う。
最後の数分にリスクを負った相模原に対し、早い時間に点がほしかった。勝ちゲームにしたかった。まだそこまでの力がなかったのかなと思う。
1年間、このカターレ富山を少しでも強くする、いいサッカーをする、勝利を増やす、このことだけを考えて時間を費やした。ほかのことはほとんど考えてない。クラブハウスにいるのは5時間ほどかもしれないけれど、どこにいても、どうやったらカターレが良くなるか、選手が成長するか、どうやったら点が取れるか、どうやったら守れるか、考え抜いて終わったなと思う。その結果がこれなんで。責任は感じているし、今度のこともクラブと話し合って決めていかなければいけないと思っている。
リーグを進めるリズムとテンポも、試合を進めるリズムとテンポも思うようにいかない時期があったが、メディアのみなさんにも支えてもらってきた。
練習場まで、試合会場までなかなか取材にこられない場合でもカターレの結果を気にしてくれていたと思う。単身で外食なのだが、市民の人と接して声を聞いていると多くの人がそのようにどこかで気にしてくれていた。きっとメディアの人もそうだったろう。(カターレに対する市民の関心を)生活をしながら感じていく日々だった。こういう結果で終わったのが悔しいし、申し訳なく思う。この性格なので、強い言い方や失礼な部分もあったかもしれないが、感謝の気持ちはサポーターやファンに伝えたものと変わらない。これからもカターレ富山を支えてもらいたいと思う。
Q:終盤にベンチ前で選手に指示を与えていたが、どんな内容だったのか。
前へ前へ進もう、ということと、ここからが勝負だぞ。あきらめないぞと。勝点3しか考えていなかったので。サイドで数的優位がつくれるから、割って中で決めたいと。
Q:相手の守備ブロックをどう攻略しようと考えていたのか。
立ち上がりにスピードのある中田を使い、彼が相手の背後をいくつか割ってほしいと考えた。また、西川を同時に使うことで苔口だけでなくツーターゲットになるタイミングをつくれる。リズムとテンポのあるボールの動かし方をしたうえで相手の背後をうまく突き、決定的なシーンをつくれたらよいと思った。
しかし、なかなかそこまでいかず、先に失点してしまった。そうなると落ち着き、自信が欠けてくる。逆に先に取れたら精度は上がってくるのだが。(問題点は)技術かメンタルかといえば両方で、このレベルを個人として上げていかなければいけない。
シーズンを通して育てながら勝利することに取り組んできた。彼らは成長したと思う。
先に失点してより慎重になって大胆さを欠いてきたり、大胆にいけないなら繊細であればよいがそこでミスが起きたりする。そこをコントロールしてボール保持の時間を長くする、主導権を握ることはできてはきたなと感じる。試合ごとにできるようになってきた。
しかし、まだそこが引き分けで終わっている。勝ちにつなげるには時間も、選手も必要になってくるのかなと思っている。
費やした1年の時間はネガティブなものではない。前向きなトライをしたと思う。しっかりしたボールの動かし方、つなぎ、主導権を握るためのポジショニング、守備の戦術といった土台はしっかり構築できたと思う。それをもつには、このリーグは時間がかかる。これからが楽しみだなと思う。
ベースはそう簡単には崩れないものだと思っている。これを土台にしてしっかりしたチームをつくっていくべきだと思う。
Q:試合後、観客から監督続投を期待する声もあった。
非常にありがたいという思いだ。クラブが覚悟を決め、昇格を目指して、サポーター、ファン、株主、スポンサーもそれに向けて準備して支えるという1年で、結果を出せなかったにもかかわらず温かい声をかけてくれ、僕自身やってきたものに対して勇気をもらえるし、感謝している。しかし、契約があり、(クラブからは)まだ何らかの話もない。軽率に意志表示や進退へコメントするのは難しい。近日のうちに話をさせてもらうとは聞いている。(サッカー界の流れを踏まえて)察するに、前向きなものではないんじゃないかなと思っているが、起きていないことに反応するのではなく、その席を待って自分自身がなんらかの判断、決断をしなければいけないと思う。こういうタイミングになったので、僕自身考えて、悩まなければいけないかなと思っている。
それがどうであれ、1年間積み重ねたもの、富山で感じられた心の部分はわたしにとって前向きなものであり、富山に来てよかったなという思いでいっぱい。
選手は厳しい環境の中で、最後までトライしてくれた。(その日、その日の練習がすべてで)あすの練習時間も決まっていない、1週間のスケジュールも予想がつかないという中で、昇格するための努力と時間をシーズン通して一緒に過ごしてくれた。選手に対して感謝の気持ちでいっぱい。
★質疑内容を追加しました
●富山・三浦泰年監督
どうしても勝ちたかった試合だった。9月11日の第21節・藤枝戦を最後にホームで勝てていなかった。引き分けが続き、負けてはいないが勝ててもいないというストレスのたまるホーム戦が続いていたのは分かっていた。
昇格がなくなってはいるが、どうやって勝ちにいくのかを模索しながら、危機感と緊張感をもって1週間準備をした。選手には、楽観的に、良いイメージをもって、(前節も)最終的には良い終わり方をしているんだという自信をもって思い切って硬くならずに戦おうと伝えていた。
結果は見ての通り、お互いがセットプレーでしか点が動かなかった。J3だけでなく、リーグを戦っていく中でのセットプレーの重要性をあらためて感じる試合だった。もう1つセットプレーから取れればなと思った。当然のことながらセットプレー頼みではなく、自分たちが目指している流れの中でボールを動かした。相手は5バックの前に3人、献身的な2人が並ぶ「5-3-2」という形だった。引いてスペースを与えない守備をどうやって割るかが、我々のこの試合のトライだった。
選手は最後まで攻める気持ちを失わずにやっていたなと思う。最後は相模原も点を取る布陣に変えて取りにきていた。そういう中で取られてもおかしくない、逆に言えば取れる可能性もあるという、お互いがリスクを冒し、最終戦を点を取りにいくかたちで終わったということは、J3リーグにとって良いことなんじゃないかなと思う。
最後の数分にリスクを負った相模原に対し、早い時間に点がほしかった。勝ちゲームにしたかった。まだそこまでの力がなかったのかなと思う。
1年間、このカターレ富山を少しでも強くする、いいサッカーをする、勝利を増やす、このことだけを考えて時間を費やした。ほかのことはほとんど考えてない。クラブハウスにいるのは5時間ほどかもしれないけれど、どこにいても、どうやったらカターレが良くなるか、選手が成長するか、どうやったら点が取れるか、どうやったら守れるか、考え抜いて終わったなと思う。その結果がこれなんで。責任は感じているし、今度のこともクラブと話し合って決めていかなければいけないと思っている。
リーグを進めるリズムとテンポも、試合を進めるリズムとテンポも思うようにいかない時期があったが、メディアのみなさんにも支えてもらってきた。
練習場まで、試合会場までなかなか取材にこられない場合でもカターレの結果を気にしてくれていたと思う。単身で外食なのだが、市民の人と接して声を聞いていると多くの人がそのようにどこかで気にしてくれていた。きっとメディアの人もそうだったろう。(カターレに対する市民の関心を)生活をしながら感じていく日々だった。こういう結果で終わったのが悔しいし、申し訳なく思う。この性格なので、強い言い方や失礼な部分もあったかもしれないが、感謝の気持ちはサポーターやファンに伝えたものと変わらない。これからもカターレ富山を支えてもらいたいと思う。
Q:終盤にベンチ前で選手に指示を与えていたが、どんな内容だったのか。
前へ前へ進もう、ということと、ここからが勝負だぞ。あきらめないぞと。勝点3しか考えていなかったので。サイドで数的優位がつくれるから、割って中で決めたいと。
Q:相手の守備ブロックをどう攻略しようと考えていたのか。
立ち上がりにスピードのある中田を使い、彼が相手の背後をいくつか割ってほしいと考えた。また、西川を同時に使うことで苔口だけでなくツーターゲットになるタイミングをつくれる。リズムとテンポのあるボールの動かし方をしたうえで相手の背後をうまく突き、決定的なシーンをつくれたらよいと思った。
しかし、なかなかそこまでいかず、先に失点してしまった。そうなると落ち着き、自信が欠けてくる。逆に先に取れたら精度は上がってくるのだが。(問題点は)技術かメンタルかといえば両方で、このレベルを個人として上げていかなければいけない。
シーズンを通して育てながら勝利することに取り組んできた。彼らは成長したと思う。
先に失点してより慎重になって大胆さを欠いてきたり、大胆にいけないなら繊細であればよいがそこでミスが起きたりする。そこをコントロールしてボール保持の時間を長くする、主導権を握ることはできてはきたなと感じる。試合ごとにできるようになってきた。
しかし、まだそこが引き分けで終わっている。勝ちにつなげるには時間も、選手も必要になってくるのかなと思っている。
費やした1年の時間はネガティブなものではない。前向きなトライをしたと思う。しっかりしたボールの動かし方、つなぎ、主導権を握るためのポジショニング、守備の戦術といった土台はしっかり構築できたと思う。それをもつには、このリーグは時間がかかる。これからが楽しみだなと思う。
ベースはそう簡単には崩れないものだと思っている。これを土台にしてしっかりしたチームをつくっていくべきだと思う。
Q:試合後、観客から監督続投を期待する声もあった。
非常にありがたいという思いだ。クラブが覚悟を決め、昇格を目指して、サポーター、ファン、株主、スポンサーもそれに向けて準備して支えるという1年で、結果を出せなかったにもかかわらず温かい声をかけてくれ、僕自身やってきたものに対して勇気をもらえるし、感謝している。しかし、契約があり、(クラブからは)まだ何らかの話もない。軽率に意志表示や進退へコメントするのは難しい。近日のうちに話をさせてもらうとは聞いている。(サッカー界の流れを踏まえて)察するに、前向きなものではないんじゃないかなと思っているが、起きていないことに反応するのではなく、その席を待って自分自身がなんらかの判断、決断をしなければいけないと思う。こういうタイミングになったので、僕自身考えて、悩まなければいけないかなと思っている。
それがどうであれ、1年間積み重ねたもの、富山で感じられた心の部分はわたしにとって前向きなものであり、富山に来てよかったなという思いでいっぱい。
選手は厳しい環境の中で、最後までトライしてくれた。(その日、その日の練習がすべてで)あすの練習時間も決まっていない、1週間のスケジュールも予想がつかないという中で、昇格するための努力と時間をシーズン通して一緒に過ごしてくれた。選手に対して感謝の気持ちでいっぱい。
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