第29節 C大阪U-23×富山 マッチレポート■逆転勝ち。揺るがぬ意志を示す
- 2016/11/14
- 11:58
【第29節 C大阪U-23 2―3富山 ▽得点者:前半21分・岸本(C)、同27分・岸本(C)、同38分・苔口(富)、後半32分・平出(富)、同45+1分・西川(富)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
2点差をひっくり返した。先制点を許してからの逆転勝ちは今季3度目。昇格を目指してきたクラブの意地を大阪で示した。
カターレのスターティングメンバーは前節と同じ。ボールをつなぐ自分たちのサッカーをする、という意識も引き続き高かった。しかし、プレッシングサッカーを目指しているC大阪U-23のアグレッシブさに押されて攻守にわたりリズムがつかめない。出しどころに困っての横パスが増え、自陣でのボールロストが多かった。
自陣中央でボールを奪われて前半21分に先制点を許す。C大阪U-23はMF丸岡満がドリブルでペナルティーエリア内まで運び、相手選手を引き付けながらラストパス、フリーのFW岸本武流がきっちり決めた。
直後にも自陣でボールを失って決定機を与え、悪い流れが止まらない。同27分、CKからまた岸本にヘディングで決められて点差が広がった。
三浦泰年監督は、我慢できないという感じで即座に選手交代に踏み切る。32分、木本敬介がFW萱沼優聖に代わってツートップの一角に投入された。「負けている状況でなにをすべきかはこれまでの経験で分かっている。監督が早く決断したことでみんなも『今のままじゃだめだ』と気づいたと思う」と木本。彼が前線に運動量を注入するとチーム全体のプレースピードが上がり、ゴール方向への推進力が増した。
FW苔口卓也は「守りのスイッチが入るようになり、それまでボールを回されていた相手に対しプレッシャーをかけられるようになった」。DF平出涼は「チームに勢いがでた。前線でターゲットになってくれ、サイドで起点をつくってくれた。カヤとは異なる縦に速い動きで、相手もやりづらくなったのではないか」と振り返った。
38分にMF衛藤裕の自陣からのパスで苔口がDF裏に抜けて1点を返すと流れは完全にカターレへ。ハーフタイムまでの約5分のうちに何度も得点チャンスをつくった。DF國吉貴博の投入に伴いボランチから2列目にポジションを上げたMF椎名伸志がゴール前に顔を出すなど複数人が近い距離でプレーしながらワンタッチパスの連続で崩そうとする。攻め込むが決定機をつくれていなかったこれまでとは異なるリズム、大胆さが感じられた。
ハーフタイムを挟んでもカターレペースで進んだ。ミスからピンチを招くシーンはあったが、体を張って守り攻勢を維持。後半32分、FKからの流れでこぼれ球に反応してペナルティーエリアに飛び込んだ平出が決めて同点に追い付いた。
同41分にFW西川優大の左サイドから巻き気味に放ったシュートが右ポストを直撃。アディショナルタイムに入り、右CKを西川が頭で合わせて流し込み逆転に成功した。
後半、押され気味だったC大阪U-23にも3点目の好機があった。DF温井駿斗が左足から繰り出すFK、CKをはじめ、試合終了間際にも右からのクロスでゴールを脅かした。それでもカターレが最後に勝ち切った。あきらめずにゴールを目指し、ミスが多くても投げ出さずに全員でカバーしようとする姿から、「負けてたまるか」という強い気持ちが伝わってきた。昇格が消えてモチベーションの低下が危惧されたが杞憂だった。チーム一丸でつかんだ勝利だろう。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
2点差をひっくり返した。先制点を許してからの逆転勝ちは今季3度目。昇格を目指してきたクラブの意地を大阪で示した。
カターレのスターティングメンバーは前節と同じ。ボールをつなぐ自分たちのサッカーをする、という意識も引き続き高かった。しかし、プレッシングサッカーを目指しているC大阪U-23のアグレッシブさに押されて攻守にわたりリズムがつかめない。出しどころに困っての横パスが増え、自陣でのボールロストが多かった。
自陣中央でボールを奪われて前半21分に先制点を許す。C大阪U-23はMF丸岡満がドリブルでペナルティーエリア内まで運び、相手選手を引き付けながらラストパス、フリーのFW岸本武流がきっちり決めた。
直後にも自陣でボールを失って決定機を与え、悪い流れが止まらない。同27分、CKからまた岸本にヘディングで決められて点差が広がった。
三浦泰年監督は、我慢できないという感じで即座に選手交代に踏み切る。32分、木本敬介がFW萱沼優聖に代わってツートップの一角に投入された。「負けている状況でなにをすべきかはこれまでの経験で分かっている。監督が早く決断したことでみんなも『今のままじゃだめだ』と気づいたと思う」と木本。彼が前線に運動量を注入するとチーム全体のプレースピードが上がり、ゴール方向への推進力が増した。
FW苔口卓也は「守りのスイッチが入るようになり、それまでボールを回されていた相手に対しプレッシャーをかけられるようになった」。DF平出涼は「チームに勢いがでた。前線でターゲットになってくれ、サイドで起点をつくってくれた。カヤとは異なる縦に速い動きで、相手もやりづらくなったのではないか」と振り返った。
38分にMF衛藤裕の自陣からのパスで苔口がDF裏に抜けて1点を返すと流れは完全にカターレへ。ハーフタイムまでの約5分のうちに何度も得点チャンスをつくった。DF國吉貴博の投入に伴いボランチから2列目にポジションを上げたMF椎名伸志がゴール前に顔を出すなど複数人が近い距離でプレーしながらワンタッチパスの連続で崩そうとする。攻め込むが決定機をつくれていなかったこれまでとは異なるリズム、大胆さが感じられた。
ハーフタイムを挟んでもカターレペースで進んだ。ミスからピンチを招くシーンはあったが、体を張って守り攻勢を維持。後半32分、FKからの流れでこぼれ球に反応してペナルティーエリアに飛び込んだ平出が決めて同点に追い付いた。
同41分にFW西川優大の左サイドから巻き気味に放ったシュートが右ポストを直撃。アディショナルタイムに入り、右CKを西川が頭で合わせて流し込み逆転に成功した。
後半、押され気味だったC大阪U-23にも3点目の好機があった。DF温井駿斗が左足から繰り出すFK、CKをはじめ、試合終了間際にも右からのクロスでゴールを脅かした。それでもカターレが最後に勝ち切った。あきらめずにゴールを目指し、ミスが多くても投げ出さずに全員でカバーしようとする姿から、「負けてたまるか」という強い気持ちが伝わってきた。昇格が消えてモチベーションの低下が危惧されたが杞憂だった。チーム一丸でつかんだ勝利だろう。
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