第28節 富山×琉球 富山・三浦泰年監督の会見コメント★質疑内容を追加しました
- 2016/11/06
- 19:03
【第28節 富山1―1琉球 ▽得点者:後半11分・三上(富)、同19分・才藤(琉)】
★質疑内容を追加しました
●富山・三浦泰年監督
他会場の結果に関係なく、我々がポイント3を取れなかったことによって、今シーズンは昇格ができなくなった。支えてくれた人たち、ファン、サポーター、県民、市民、クラブ関係者、スポンサー、株主、すべての方に非常に申し訳ない。わたしの責任だと思っている。努力はしてきたつもりだが、やはり力が足りなかったなと。言い訳なしに今シーズンを振り返ることになるのかなと思う。
ここ富山に来て、彼ら選手たちを、カターレ富山を勝者にしたかった。勝者のメンタリティーが宿るような街にしたかった。監督としても自分はまだまだだと思った。富山を、富山のみんなを勝者にできなかったのが非常に悔しい。
残り2試合ある。シーズンというのは最後までまっとうすべき。全力でやりたいなと思う。きょうの試合はもちろん残り試合によって、これまで何を積み重ねてきて、選手にどういうものが宿ったかが証明されるのだと思う。可能性がなくなってからの残り2試合を、全力で、危機感をもって準備して臨みたいと思う。
きょうは自分たちらしいサッカーからスタートした。一瞬の隙というか、あのようなところが弱いところだと思うが、個の力でリードしながらも同点に追い付かれた。1点取ってからの試合の進め方に課題があったと思う。技術的、戦術的な問題というよりも、きょうは気持ちがどれだけ前面にでるかという試合だったと思うから、あのような状況の中で、勝点3を取る試合運びができなかったのもわたしに責任があるのかなと思う。選手はよく頑張った。称えてあげたい。
他会場の結果は分からないが、この時点で可能性をもって戦っているチームに敬意を払いたい。昇格争うチームの中で我々は可能性を失ったが、我々も(彼らと同じように)残り2試合を全力で戦いたい。
メディアの方もカターレのサッカーを支えてくれた一員だと思っている。みなさんにもこの時点で感謝を伝えたい。本当にありがとうございました。
Q:自分たちのサッカーを出そう、と臨んだ。きょうはどれぐらいできたと思うか。
かなり良いリズムとテンポは出せたんじゃないか。この試合に集中する、かける、自分たちらしさを出しながら勝利を目指す。そういうものはできたと思う。相手を怖がらず、相手の良い部分に対応すること、運動量、守りのアラート感、まわりの声の出し方などをみても前向きにプレーできていたと思う。
みんなが求めるのは内容よりも勝点3だった。しかし、それをつかむ方法論として、積み重ねてきた我々らしいサッカーをやることが勝ちにつながると選手と共有している。よくやったと思っている。
Q:なぜ昇格できなかったのだろうか。
キーになる試合、勝たなければならない試合で、どしてもリズムに乗り切れなかった。シーズンがスタートして以降、何試合かあったと思う。相手にボールを奪われずに自分たちのテンポとリズムでプレーする時間を長くつくり切れない。それが自分たちの問題で、相手を怖れたり、相手をなめたりした試合もいくつかあった。終盤には相手を怖がってしまった、リスペクトし過ぎてしまった試合もいくつかあったと思う。しかし、まだまだ選手は成長すると思うし、時間が必要な部分もあるのかなと思う。
彼らはキャンプ時から前向きにトレーニングをやってきて、良い姿勢で臨んできた。これからもっともっと選手として成長し、チームとしても成長して昇格を目指せるメンタリティーをもった選手、チームに成長していけばと考えている。
点を取る作業について、なかなかシーズンを通して欲しい時に点が取れる、個の力で点を奪い取る、そういう試合は少なかったかなと思う。得点力をより強化することが、今やっているサッカーを確立させることだと思う。大きな課題とすれば得点力、決定力であるのは否めないと思う。
Q:残り2試合ではその課題を克服してほしいが、どうか。
積み重ねしかない。どの試合も計算が立たない状況から、勝点3にもっていくことをやってきた。きょうのようにコレクティブに、みんなが攻撃にかかわり、仕掛けていく中で決定力を増すことができればよいが、得点を取ることは簡単なものではない。しかし、勝利を目指すことは約束したい。全力でやりたい。
Q:監督を続ける意志はあるか。
残り2試合が大事で、勝てば純粋に自分の意志を伝えられる。カターレにとって無駄な試合してしまうようだと意志を伝えることも許されるものではない。ただし、監督として来てほしいと言われた時に、1年での昇格を約束している。基本的にはきょうの時点でわたしは主張する立場ではなくなった。
勝利だけでは測れない内容、選手の動きを、サポーター、ファン、フロント、スポンサー、株主を含めてまわりがどう感じるか。心を動かせるような2試合ができればよい。時間をかけて勝者のメンタリティーをもったチームにつくりあげていく役目は自分にもあると思っている。
Q:目指していた攻撃的なサッカーはどのぐらい実現できたか。
アタックだけでなく、守備や気持ちの面でも「攻撃的」はキーワードだった。この得点数と勝点数が物語るように、攻撃的なチームであると大きな声で言えるまでにはいかなかったのかなと思う。
どうしても勝点を積み重ねていかなければならない中で、攻守のバランス、攻撃のパターン、システム、先発メンバーなどを試行錯誤しながら決めていった。すべての試合において優先順位が攻撃にはならなかったことを考えると、やはり攻撃的なサッカーをまだまだやり切れていないなというのがわたしの実感でもある。
ただし、ボールを大事にする、意図のないプレーをしない、例えば大きく蹴り出すようなクリアをしないとか、それはロングボールを使わないということではなく、しっかりつなげばロングフィードも効果的になるから。ボールを意図的に大事に動かす、そのためにポジションをしっかりとる、それらマイボール時に自分たち(がどうプレーするか)というテーマはやり切れたかなと思う。これを攻撃的といってよいかといえば、まだまだもの足りない部分がある。
攻撃的に点を取りにいく、勝ちにいくという、ピラミッドに例えるなら頂点にこだわると、ボールを大事にすることが少し薄れてしまったり、ビルドアップが雑になったり、簡単に奪われたりするようになる、そういうシーズンを通したなと思う。
今シーズンのわたしと選手が目指す、追求するサッカーはやり通したという気はあるが、その策が昇格するためによかったのかといえば、それは結果が表しているから、やってきたサッカーを確認して再スタートする必要があるのかなと思う。
Q:勝者のメンタリティーを身に付けるのは難しいことなのか。
なにか起きれば言い訳をする、人のせいにしてしまうのが敗者のメンタリティー。努力という部分で、勝者のメンタリティーをもつ人間よりもできていたのかなど考えるべきものはある。そんな簡単な作業ではないし、心が変わっていくというのは時間が必要なものだと実感している。ただし、選手は取り組んでくれた。感謝している。
楽しむために苦しまなきゃいけない。楽しむために、彼らに過剰に接してきた、強い言い方で求めてきたものもある。彼らがいつか必ず、楽しめる、喜べる、良い思いをするために、苦しまなきゃいけないと監督として思っていたので。厳しさであったり、辛抱強さであったり、耐えることであったり、いろいろある中でも楽しむというのが大事なことだと思う。まだこれでは選手は楽しくないと思うし、わたしも楽しくない。それではまだ勝者にふさわしくないし、勝者のメンタリティーが根付いてないのかなと思う。わたし自身にも。もうワンランク、選手が成長するとともに、自分自身も成長しなければいけないと思っている。
★質疑内容を追加しました
●富山・三浦泰年監督
他会場の結果に関係なく、我々がポイント3を取れなかったことによって、今シーズンは昇格ができなくなった。支えてくれた人たち、ファン、サポーター、県民、市民、クラブ関係者、スポンサー、株主、すべての方に非常に申し訳ない。わたしの責任だと思っている。努力はしてきたつもりだが、やはり力が足りなかったなと。言い訳なしに今シーズンを振り返ることになるのかなと思う。
ここ富山に来て、彼ら選手たちを、カターレ富山を勝者にしたかった。勝者のメンタリティーが宿るような街にしたかった。監督としても自分はまだまだだと思った。富山を、富山のみんなを勝者にできなかったのが非常に悔しい。
残り2試合ある。シーズンというのは最後までまっとうすべき。全力でやりたいなと思う。きょうの試合はもちろん残り試合によって、これまで何を積み重ねてきて、選手にどういうものが宿ったかが証明されるのだと思う。可能性がなくなってからの残り2試合を、全力で、危機感をもって準備して臨みたいと思う。
きょうは自分たちらしいサッカーからスタートした。一瞬の隙というか、あのようなところが弱いところだと思うが、個の力でリードしながらも同点に追い付かれた。1点取ってからの試合の進め方に課題があったと思う。技術的、戦術的な問題というよりも、きょうは気持ちがどれだけ前面にでるかという試合だったと思うから、あのような状況の中で、勝点3を取る試合運びができなかったのもわたしに責任があるのかなと思う。選手はよく頑張った。称えてあげたい。
他会場の結果は分からないが、この時点で可能性をもって戦っているチームに敬意を払いたい。昇格争うチームの中で我々は可能性を失ったが、我々も(彼らと同じように)残り2試合を全力で戦いたい。
メディアの方もカターレのサッカーを支えてくれた一員だと思っている。みなさんにもこの時点で感謝を伝えたい。本当にありがとうございました。
Q:自分たちのサッカーを出そう、と臨んだ。きょうはどれぐらいできたと思うか。
かなり良いリズムとテンポは出せたんじゃないか。この試合に集中する、かける、自分たちらしさを出しながら勝利を目指す。そういうものはできたと思う。相手を怖がらず、相手の良い部分に対応すること、運動量、守りのアラート感、まわりの声の出し方などをみても前向きにプレーできていたと思う。
みんなが求めるのは内容よりも勝点3だった。しかし、それをつかむ方法論として、積み重ねてきた我々らしいサッカーをやることが勝ちにつながると選手と共有している。よくやったと思っている。
Q:なぜ昇格できなかったのだろうか。
キーになる試合、勝たなければならない試合で、どしてもリズムに乗り切れなかった。シーズンがスタートして以降、何試合かあったと思う。相手にボールを奪われずに自分たちのテンポとリズムでプレーする時間を長くつくり切れない。それが自分たちの問題で、相手を怖れたり、相手をなめたりした試合もいくつかあった。終盤には相手を怖がってしまった、リスペクトし過ぎてしまった試合もいくつかあったと思う。しかし、まだまだ選手は成長すると思うし、時間が必要な部分もあるのかなと思う。
彼らはキャンプ時から前向きにトレーニングをやってきて、良い姿勢で臨んできた。これからもっともっと選手として成長し、チームとしても成長して昇格を目指せるメンタリティーをもった選手、チームに成長していけばと考えている。
点を取る作業について、なかなかシーズンを通して欲しい時に点が取れる、個の力で点を奪い取る、そういう試合は少なかったかなと思う。得点力をより強化することが、今やっているサッカーを確立させることだと思う。大きな課題とすれば得点力、決定力であるのは否めないと思う。
Q:残り2試合ではその課題を克服してほしいが、どうか。
積み重ねしかない。どの試合も計算が立たない状況から、勝点3にもっていくことをやってきた。きょうのようにコレクティブに、みんなが攻撃にかかわり、仕掛けていく中で決定力を増すことができればよいが、得点を取ることは簡単なものではない。しかし、勝利を目指すことは約束したい。全力でやりたい。
Q:監督を続ける意志はあるか。
残り2試合が大事で、勝てば純粋に自分の意志を伝えられる。カターレにとって無駄な試合してしまうようだと意志を伝えることも許されるものではない。ただし、監督として来てほしいと言われた時に、1年での昇格を約束している。基本的にはきょうの時点でわたしは主張する立場ではなくなった。
勝利だけでは測れない内容、選手の動きを、サポーター、ファン、フロント、スポンサー、株主を含めてまわりがどう感じるか。心を動かせるような2試合ができればよい。時間をかけて勝者のメンタリティーをもったチームにつくりあげていく役目は自分にもあると思っている。
Q:目指していた攻撃的なサッカーはどのぐらい実現できたか。
アタックだけでなく、守備や気持ちの面でも「攻撃的」はキーワードだった。この得点数と勝点数が物語るように、攻撃的なチームであると大きな声で言えるまでにはいかなかったのかなと思う。
どうしても勝点を積み重ねていかなければならない中で、攻守のバランス、攻撃のパターン、システム、先発メンバーなどを試行錯誤しながら決めていった。すべての試合において優先順位が攻撃にはならなかったことを考えると、やはり攻撃的なサッカーをまだまだやり切れていないなというのがわたしの実感でもある。
ただし、ボールを大事にする、意図のないプレーをしない、例えば大きく蹴り出すようなクリアをしないとか、それはロングボールを使わないということではなく、しっかりつなげばロングフィードも効果的になるから。ボールを意図的に大事に動かす、そのためにポジションをしっかりとる、それらマイボール時に自分たち(がどうプレーするか)というテーマはやり切れたかなと思う。これを攻撃的といってよいかといえば、まだまだもの足りない部分がある。
攻撃的に点を取りにいく、勝ちにいくという、ピラミッドに例えるなら頂点にこだわると、ボールを大事にすることが少し薄れてしまったり、ビルドアップが雑になったり、簡単に奪われたりするようになる、そういうシーズンを通したなと思う。
今シーズンのわたしと選手が目指す、追求するサッカーはやり通したという気はあるが、その策が昇格するためによかったのかといえば、それは結果が表しているから、やってきたサッカーを確認して再スタートする必要があるのかなと思う。
Q:勝者のメンタリティーを身に付けるのは難しいことなのか。
なにか起きれば言い訳をする、人のせいにしてしまうのが敗者のメンタリティー。努力という部分で、勝者のメンタリティーをもつ人間よりもできていたのかなど考えるべきものはある。そんな簡単な作業ではないし、心が変わっていくというのは時間が必要なものだと実感している。ただし、選手は取り組んでくれた。感謝している。
楽しむために苦しまなきゃいけない。楽しむために、彼らに過剰に接してきた、強い言い方で求めてきたものもある。彼らがいつか必ず、楽しめる、喜べる、良い思いをするために、苦しまなきゃいけないと監督として思っていたので。厳しさであったり、辛抱強さであったり、耐えることであったり、いろいろある中でも楽しむというのが大事なことだと思う。まだこれでは選手は楽しくないと思うし、わたしも楽しくない。それではまだ勝者にふさわしくないし、勝者のメンタリティーが根付いてないのかなと思う。わたし自身にも。もうワンランク、選手が成長するとともに、自分自身も成長しなければいけないと思っている。
- 関連記事
-
- 第28節 富山×琉球 マッチレポート■好内容もドローに終わり昇格消える
- 第28節 富山×琉球 琉球・金鍾成監督の会見コメント
- 第28節 富山×琉球 富山・三浦泰年監督の会見コメント★質疑内容を追加しました
- 第28節 富山×琉球 試合後の選手コメント
- 【第28節vs琉球プレビュー】“自分たちのサッカー”で攻め勝て