第24節 G大阪U-23×富山 マッチレポート■無念の完敗
- 2016/10/03
- 14:07
【第24節 G大阪U-23 3―0富山 ▽得点者:前半7分・堂安(G)、同45+2分・小川(G)後半45+5分・妹尾(G)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
ゲームの流れを引き寄せられないまま結果、内容ともに完敗を喫した。開始早々に失点し、リードしたG大阪U-23がのびのびと持ち味を発揮する展開に。あきらめず反撃を試みたカターレだったが、運動量もプレー精度も上がらなかった。開始時で33度という季節外れの暑さも追いかける側にとって厳しい条件だった。
カターレは[4-1-4-1]のフォーメーションでスタートした。アンカーにMF窪田良が入り、MF脇本晃成が右サイドハーフ。前節で負傷したGK永井堅梧に代わってGK飯田健巳が今季初出場した。
対するG大阪U-23はU-19日本代表に選ばれたMF堂安律、MF市丸瑞希、DF初瀬亮の3人がそろって先発。前日のJ1でベンチ入りしていたDF岩下敬輔がオーバーエイジ枠でセンターバックとして出場した。担当記者によると、組織の成熟度が高まっており、J3の出場経験が少ないオーバーエイジが試運転のために起用される試合よりもチーム力が発揮しやすいメンバー構成だったようだ。
立ち上がりは互いにボールを奪っては奪われる展開だったが、G大阪U-23は5分、オーバーラップした左サイドバック初瀬が中盤からのパス1本で裏に抜ける。DF代健司に倒されてPKを獲得し、これを堂安が決めて先制した。
カターレは16分過ぎに立て続けにチャンスをつくった。左CKからMF大島康樹がヘディングシュートを放ち、ゴール前の混戦から代が押し込もうとしたが相手DFに阻まれる。19分にはパスをつないで右サイド深くから脇本がクロスを入れ、こぼれ球をMF衛藤裕が狙ったがこれも相手選手が体を張って防いだ。
終わってみれば、最もゴールに迫ったのがこの時間帯だった。
リードしたG大阪U-23はブロックをつくってしっかり守りながらゲームを進める。カターレはボールを保持しながらも攻めあぐね、後方でパスを回す“ボールを持たされた”状態に。ミスからボールを失うとG大阪U-23は精度の高い攻めを繰り出してきた。カターレは守りでも緊張を強いられて攻撃のピッチがなかなか上がらなかった。
G大阪U-23は25分にオーバーエイジのMF岡崎建哉のスルーパスを受けた堂安の鋭いミドルシュートが右ポストを直撃。44分にも堂安がFKからゴールを直接狙って右ポストにぶつけた。そして前半終了間際、初瀬からスルーパスを引き出したFW高木彰人がつぶれながらワンタッチで中央に流し、MF小川直毅が押し込んで2点目を挙げた。
實好礼忠監督は「暑さもあって、なかなかスピードアップする時間がなかったが、それも含めてゲームコントロールを自分たちでやっていた印象。前半の最後は追い越す人数も多く、その中で裏を取って得点した。メリハリの利いた試合ではあったかなと思う」と振り返っている。
同点機を逃し、追加点まで許したカターレは後半、ターニングポイントを求めて1点を目指した。ツートップにし、サイドハーフの左右を入れ替え、さらには中盤をダイヤモンドにするなどして攻撃の活性化を図る。しかし、ミスの多さがたたって効果は薄く、ゴールを脅かす場面は乏しかった。アディショナルタイムに3点目を失ってゲームを終えた。
スタンドで見ていても選手の過酷さが容易に想像できる暑さだった。カターレはうまくいかない中でもアップダウンを繰り返して最後まで得点を狙った。その根気強さを支えたのは昇格を目指す意志や選手としての意地だろう。きょうはカターレの日ではなかった。首位・栃木と勝点8差、2位・大分と同6差で残り6試合。挽回の余地はまだ十分にある。衛藤は「今季はいつも苦しい時からはい上がってきた。これからも粘っこくやっていく」と話している。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
ゲームの流れを引き寄せられないまま結果、内容ともに完敗を喫した。開始早々に失点し、リードしたG大阪U-23がのびのびと持ち味を発揮する展開に。あきらめず反撃を試みたカターレだったが、運動量もプレー精度も上がらなかった。開始時で33度という季節外れの暑さも追いかける側にとって厳しい条件だった。
カターレは[4-1-4-1]のフォーメーションでスタートした。アンカーにMF窪田良が入り、MF脇本晃成が右サイドハーフ。前節で負傷したGK永井堅梧に代わってGK飯田健巳が今季初出場した。
対するG大阪U-23はU-19日本代表に選ばれたMF堂安律、MF市丸瑞希、DF初瀬亮の3人がそろって先発。前日のJ1でベンチ入りしていたDF岩下敬輔がオーバーエイジ枠でセンターバックとして出場した。担当記者によると、組織の成熟度が高まっており、J3の出場経験が少ないオーバーエイジが試運転のために起用される試合よりもチーム力が発揮しやすいメンバー構成だったようだ。
立ち上がりは互いにボールを奪っては奪われる展開だったが、G大阪U-23は5分、オーバーラップした左サイドバック初瀬が中盤からのパス1本で裏に抜ける。DF代健司に倒されてPKを獲得し、これを堂安が決めて先制した。
カターレは16分過ぎに立て続けにチャンスをつくった。左CKからMF大島康樹がヘディングシュートを放ち、ゴール前の混戦から代が押し込もうとしたが相手DFに阻まれる。19分にはパスをつないで右サイド深くから脇本がクロスを入れ、こぼれ球をMF衛藤裕が狙ったがこれも相手選手が体を張って防いだ。
終わってみれば、最もゴールに迫ったのがこの時間帯だった。
リードしたG大阪U-23はブロックをつくってしっかり守りながらゲームを進める。カターレはボールを保持しながらも攻めあぐね、後方でパスを回す“ボールを持たされた”状態に。ミスからボールを失うとG大阪U-23は精度の高い攻めを繰り出してきた。カターレは守りでも緊張を強いられて攻撃のピッチがなかなか上がらなかった。
G大阪U-23は25分にオーバーエイジのMF岡崎建哉のスルーパスを受けた堂安の鋭いミドルシュートが右ポストを直撃。44分にも堂安がFKからゴールを直接狙って右ポストにぶつけた。そして前半終了間際、初瀬からスルーパスを引き出したFW高木彰人がつぶれながらワンタッチで中央に流し、MF小川直毅が押し込んで2点目を挙げた。
實好礼忠監督は「暑さもあって、なかなかスピードアップする時間がなかったが、それも含めてゲームコントロールを自分たちでやっていた印象。前半の最後は追い越す人数も多く、その中で裏を取って得点した。メリハリの利いた試合ではあったかなと思う」と振り返っている。
同点機を逃し、追加点まで許したカターレは後半、ターニングポイントを求めて1点を目指した。ツートップにし、サイドハーフの左右を入れ替え、さらには中盤をダイヤモンドにするなどして攻撃の活性化を図る。しかし、ミスの多さがたたって効果は薄く、ゴールを脅かす場面は乏しかった。アディショナルタイムに3点目を失ってゲームを終えた。
スタンドで見ていても選手の過酷さが容易に想像できる暑さだった。カターレはうまくいかない中でもアップダウンを繰り返して最後まで得点を狙った。その根気強さを支えたのは昇格を目指す意志や選手としての意地だろう。きょうはカターレの日ではなかった。首位・栃木と勝点8差、2位・大分と同6差で残り6試合。挽回の余地はまだ十分にある。衛藤は「今季はいつも苦しい時からはい上がってきた。これからも粘っこくやっていく」と話している。
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