第22節 YS横浜×富山 マッチレポート■執念の逆転劇。3点差ひっくり返す
- 2016/09/18
- 10:08
【第22節 YS横浜3―4富山 ▽得点者:前半3分・北原(Y)、同4分・北原(Y)、後半8分・大泉(Y)、同16分・代(富)、同41分・大島(富)、同45+1分・衛藤(富)、同45+5分・平出(富)】
カターレ史上最大の逆転劇だ。0-3から1点を返したものの敗色が濃くなっていた後半40分過ぎから3点を奪取。昇格を目指す瀬戸際の戦いでど根性をみせた。
前節と同じ[4-1-4-1]のフォーメーションでスタートしたが、いきなり2失点。大きくつまずいた。開始3分、YS横浜が中盤でボールを奪ってショートカウンターを繰り出す。FW松田康佑のスルーパスでMF大泉和也が右サイドから裏に抜けスピードに乗る。グラウンダーでセンタリングすると、逆サイドから走り込んだ東海大在学中のMF北原大奨がDFのあいだをすり抜けてきっちり合わせた。
直後の4分にもカウンターから失点。大泉が右から裏の広いスペースにアーリークロスを入れると、またも躍り出た北原がGKも交わして落ち着いて決めた。
カターレは反撃するが、コンパクトさを保ち高い位置で踏ん張るYS横浜の守りに手こずった。「前へ前へという気持ちが強くなり、ボールを簡単に失っていた」とMF大島康樹が振り返る。裏を狙って縦へと攻め急いだためにミスが増え、こぼれ球も拾えない。チャンスはつくったが前半のシュートは3本止まり。判断が遅れてパスが相手選手にブロックされたり、くさびのボールが相手にインターセプトされたりする場面が目立ち、焦りが感じられた。
前半途中からフォーメーションや選手の配置を変えて打開を図ろうとしていた三浦泰年監督はハーフタイムにMF窪田良とDF進藤誠司を投入する。YS横浜に対応を迫ることで相手の勢いを削ぐ狙いもあったという。しかし後半6分、再び鋭いカウンターアタックを浴びて3点目を失った。YS横浜は自陣でCKのこぼれ球を奪取、MF吉田明生がドリブルで運んで2対1の状況をつくり、松田へパス。さらに3人目の大泉が走り込んできて決めた。スピード感、ゴールを目指す情熱、冷静さが光る鮮やかなゴールだった。
カターレは後半16分、右CKをDF代健司がニアポストから頭で流し込んで1点を返した。窪田が後方からボールを散らし、衛藤裕が2列目で攻めの起点になった。長短のパスを交えて崩す自分たちのペースが戻り、セカンドボールも拾えるようになった。相手を押し込んでゴールに迫るシーンが増えた。
しかし、ハードワークを続けるYS横浜の頑強な抵抗にあって2点目がなかなか奪えなかった。ようやくこじ開けたのが後半41分。右からのクロスを途中出場のFW中西倫也がファーサイドで収めて折り返し、大島がシュート。こぼれ球が再び彼のもとに戻ってきたところを蹴り込んだ。
勝点が見えてきて最後の力を振り絞る。直後に大島とのワンツーからペナルティーエリア内に切り込んだ中西が倒されPKを獲得。これを衛藤がゴール左下に決めてついに3-3に追い付いた。
アディショナルタイムは4分。右サイドでFKを得て、これがラストチャンスと思われた。キッカーのDF國吉貴博が蹴り込んだGK手前の空間に数人がなだれ込み、DF平出涼がヘディングで決勝点を挙げた。
勝負にはあやがあり、時に驚くべきことが起こる。スポーツにおいて、サッカーにおいて、今回のような逆転劇が起こり得ることは頭では分かっていた。しかし、カターレが、しかも勝つ側として示してくれるとは。現場に立ち会えて幸いだった。彼らは意志をもち成し遂げた。
カターレ史上最大の逆転劇だ。0-3から1点を返したものの敗色が濃くなっていた後半40分過ぎから3点を奪取。昇格を目指す瀬戸際の戦いでど根性をみせた。
前節と同じ[4-1-4-1]のフォーメーションでスタートしたが、いきなり2失点。大きくつまずいた。開始3分、YS横浜が中盤でボールを奪ってショートカウンターを繰り出す。FW松田康佑のスルーパスでMF大泉和也が右サイドから裏に抜けスピードに乗る。グラウンダーでセンタリングすると、逆サイドから走り込んだ東海大在学中のMF北原大奨がDFのあいだをすり抜けてきっちり合わせた。
直後の4分にもカウンターから失点。大泉が右から裏の広いスペースにアーリークロスを入れると、またも躍り出た北原がGKも交わして落ち着いて決めた。
カターレは反撃するが、コンパクトさを保ち高い位置で踏ん張るYS横浜の守りに手こずった。「前へ前へという気持ちが強くなり、ボールを簡単に失っていた」とMF大島康樹が振り返る。裏を狙って縦へと攻め急いだためにミスが増え、こぼれ球も拾えない。チャンスはつくったが前半のシュートは3本止まり。判断が遅れてパスが相手選手にブロックされたり、くさびのボールが相手にインターセプトされたりする場面が目立ち、焦りが感じられた。
前半途中からフォーメーションや選手の配置を変えて打開を図ろうとしていた三浦泰年監督はハーフタイムにMF窪田良とDF進藤誠司を投入する。YS横浜に対応を迫ることで相手の勢いを削ぐ狙いもあったという。しかし後半6分、再び鋭いカウンターアタックを浴びて3点目を失った。YS横浜は自陣でCKのこぼれ球を奪取、MF吉田明生がドリブルで運んで2対1の状況をつくり、松田へパス。さらに3人目の大泉が走り込んできて決めた。スピード感、ゴールを目指す情熱、冷静さが光る鮮やかなゴールだった。
カターレは後半16分、右CKをDF代健司がニアポストから頭で流し込んで1点を返した。窪田が後方からボールを散らし、衛藤裕が2列目で攻めの起点になった。長短のパスを交えて崩す自分たちのペースが戻り、セカンドボールも拾えるようになった。相手を押し込んでゴールに迫るシーンが増えた。
しかし、ハードワークを続けるYS横浜の頑強な抵抗にあって2点目がなかなか奪えなかった。ようやくこじ開けたのが後半41分。右からのクロスを途中出場のFW中西倫也がファーサイドで収めて折り返し、大島がシュート。こぼれ球が再び彼のもとに戻ってきたところを蹴り込んだ。
勝点が見えてきて最後の力を振り絞る。直後に大島とのワンツーからペナルティーエリア内に切り込んだ中西が倒されPKを獲得。これを衛藤がゴール左下に決めてついに3-3に追い付いた。
アディショナルタイムは4分。右サイドでFKを得て、これがラストチャンスと思われた。キッカーのDF國吉貴博が蹴り込んだGK手前の空間に数人がなだれ込み、DF平出涼がヘディングで決勝点を挙げた。
勝負にはあやがあり、時に驚くべきことが起こる。スポーツにおいて、サッカーにおいて、今回のような逆転劇が起こり得ることは頭では分かっていた。しかし、カターレが、しかも勝つ側として示してくれるとは。現場に立ち会えて幸いだった。彼らは意志をもち成し遂げた。
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