第21節 富山×藤枝 マッチレポート■雪辱に成功。守りでチーム力示す
- 2016/09/12
- 12:01
【第21節 富山2―0藤枝 ▽得点者:後半12分・代(富)、同45+2分・中西(富)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
カターレは先週の天皇杯・鹿島戦でテストした[4-1-4-1]のフォーメーションでスタート。MF脇本晃成がアンカーに入り、MF西川優大が第10節・栃木戦以来のスタメンで右サイドハーフに起用され、DF國吉貴博が5試合ぶりに先発に復帰。MF大島康樹はリーグ戦初先発だった。
完敗を喫した前回の藤枝戦では[4-3-1-2]で臨んだが相手の多彩な攻撃に苦しみ途中で布陣変更を余儀なくされた。今回は相手をリスペクトしたうえで、しっかり守って流れを引き寄せる作戦だった。
藤枝は予想通り開始から猛然と前からプレッシャーをかけてきた。カターレは前回と同じく自分たちのペースでボールをつなげなかった。しかし、異なっていたのは守りに回った時に藤枝に攻撃のかたちをつくらせなかったこと。守備ブロックをつくり、攻守の切り替えや球際への意識も高かった。中央への縦パスを通させず、サイドからクロスを入れられる回数も少なかった。
相手には勢いがあったが、よりゴールに迫ったのはカターレのほう。自陣でプレスを交わしてロングパスで背後を突くパターンを軸に攻め、前半は3度の決定機をつくった。17分にFKを西川が落としてFW苔口卓也が狙う。19分には右サイドの裏に抜けた苔口が中央に切り込み左足でシュートを放つがGKの好セーブに阻まれる。36分には左サイドで崩しにかかり最後は右から走り込んだDF三上陽輔がフリーでゴール左上を狙ったが外れた。
対する藤枝は3バックの川島將が中盤に飛び出してボールを奪うかたちから27分と43分にショートカウンターで好機をつくった。しかし、ボールを保持した際にはカターレの守りに手こずり、パスの出しどころをなかなか見つけられない場面が目についた。
三浦泰年監督は「後半はもう少しボールを保持する時間を増やせたらよいが、相手の狙いをしっかり防ぐことを忘れずに辛抱強くやらなければいけなかった」と振り返る。前半の戦い方を継続し、巡ってきたチャンスを決め切ることで優位に立てると考えていた。
後半に入るとカターレの出足が相手を上回るようになった。セカンドボールを拾って攻め込む機会が増え、MF衛藤裕が精力的な動きでこれを引っ張った。
5分に自陣左サイドからMF大迫希に蹴り込まれたクロスを中央で合わせられてヒヤリとしたがシュートは枠外に。すると12分、後半1本目、この日3本目の左CKから先制点を奪取。ファーサイドでフリーになったDF代健司が遠めから放ったヘディングシュートがワンバウンドしてゴール右隅に決まった。代のゴールは第6節・琉球戦以来で今季3点目。
その後のゲーム運びが注目されたが、パス精度を欠いてピッチが上がらない藤枝を尻目に、カウンターから立て続けに決定機を創出。今季これまで何度もあったように、決め切れず安心できない展開ではあったが、敵陣でボールを奪い返すなど果敢に追加点を目指す姿勢が目立った。三浦監督は「大きなチャンスをつぶした後でも、彼らがメンタル的に追い込まれているようには感じなかった」と言う。最後の最後にはなったがパスミスを誘ってFW中西倫也が自身今季初得点を決め、チームの今季10勝目に花を添えた。
今季はマイボール時にどうプレーするか、攻撃を重視してチームづくりを進めてきた。だが今回は、守りで相手の特長を消して結果をものにする巧者ぶりも示した。強いチームを目指した段階的な取り組みが仕上げ期に入っている。残り9試合。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
カターレは先週の天皇杯・鹿島戦でテストした[4-1-4-1]のフォーメーションでスタート。MF脇本晃成がアンカーに入り、MF西川優大が第10節・栃木戦以来のスタメンで右サイドハーフに起用され、DF國吉貴博が5試合ぶりに先発に復帰。MF大島康樹はリーグ戦初先発だった。
完敗を喫した前回の藤枝戦では[4-3-1-2]で臨んだが相手の多彩な攻撃に苦しみ途中で布陣変更を余儀なくされた。今回は相手をリスペクトしたうえで、しっかり守って流れを引き寄せる作戦だった。
藤枝は予想通り開始から猛然と前からプレッシャーをかけてきた。カターレは前回と同じく自分たちのペースでボールをつなげなかった。しかし、異なっていたのは守りに回った時に藤枝に攻撃のかたちをつくらせなかったこと。守備ブロックをつくり、攻守の切り替えや球際への意識も高かった。中央への縦パスを通させず、サイドからクロスを入れられる回数も少なかった。
相手には勢いがあったが、よりゴールに迫ったのはカターレのほう。自陣でプレスを交わしてロングパスで背後を突くパターンを軸に攻め、前半は3度の決定機をつくった。17分にFKを西川が落としてFW苔口卓也が狙う。19分には右サイドの裏に抜けた苔口が中央に切り込み左足でシュートを放つがGKの好セーブに阻まれる。36分には左サイドで崩しにかかり最後は右から走り込んだDF三上陽輔がフリーでゴール左上を狙ったが外れた。
対する藤枝は3バックの川島將が中盤に飛び出してボールを奪うかたちから27分と43分にショートカウンターで好機をつくった。しかし、ボールを保持した際にはカターレの守りに手こずり、パスの出しどころをなかなか見つけられない場面が目についた。
三浦泰年監督は「後半はもう少しボールを保持する時間を増やせたらよいが、相手の狙いをしっかり防ぐことを忘れずに辛抱強くやらなければいけなかった」と振り返る。前半の戦い方を継続し、巡ってきたチャンスを決め切ることで優位に立てると考えていた。
後半に入るとカターレの出足が相手を上回るようになった。セカンドボールを拾って攻め込む機会が増え、MF衛藤裕が精力的な動きでこれを引っ張った。
5分に自陣左サイドからMF大迫希に蹴り込まれたクロスを中央で合わせられてヒヤリとしたがシュートは枠外に。すると12分、後半1本目、この日3本目の左CKから先制点を奪取。ファーサイドでフリーになったDF代健司が遠めから放ったヘディングシュートがワンバウンドしてゴール右隅に決まった。代のゴールは第6節・琉球戦以来で今季3点目。
その後のゲーム運びが注目されたが、パス精度を欠いてピッチが上がらない藤枝を尻目に、カウンターから立て続けに決定機を創出。今季これまで何度もあったように、決め切れず安心できない展開ではあったが、敵陣でボールを奪い返すなど果敢に追加点を目指す姿勢が目立った。三浦監督は「大きなチャンスをつぶした後でも、彼らがメンタル的に追い込まれているようには感じなかった」と言う。最後の最後にはなったがパスミスを誘ってFW中西倫也が自身今季初得点を決め、チームの今季10勝目に花を添えた。
今季はマイボール時にどうプレーするか、攻撃を重視してチームづくりを進めてきた。だが今回は、守りで相手の特長を消して結果をものにする巧者ぶりも示した。強いチームを目指した段階的な取り組みが仕上げ期に入っている。残り9試合。
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