天皇杯1回戦 富山×新潟医療福祉大 マッチレポート■攻め合った熱戦。辛くも挑戦を退ける
- 2016/08/28
- 10:46
【天皇杯1回戦 富山1-0新潟医療福祉大 ▽得点者:後半5分・衛藤(富)】
先週の代表決定戦に続き苦しんだが、1-0で新潟医療福祉大の挑戦を退けた。来月3日の2回戦でJ1の鹿島とカシマスタジアムで対戦する。
三浦泰年監督には前半のチームの出来が低調に映った。球際や攻守の切り替えに、戦う姿勢が感じられなかったという。数多く好機をつくってはいたが、得点を決めることもできない。「どこかに対戦相手を侮る気持ちがあり、自分たちのプレーができていない」と捉えたようだ。指揮官が最も嫌う状態であり、リーグ戦でもそれによって何度も勝点を取りこぼしたと考えている。今回はハーフタイムにひと言も発せず、選手を突き放すかたちで目覚めを促そうとした。
無言の叱責に選手たちは反応し、後半立ち上がりの5分に先制点が挙がった。攻撃途中に相手ゴール前で発生したルーズボールに敵味方の誰よりも鋭く反応したのがキャプテンマークを託されたMF衛藤裕。ボールを拾った勢いのまま低い弾道のミドルシュートを放ち、ゴール左隅に決めた。
しかし、その後に何度もあった決定機を外して追加点は奪えなかった。また、得点後に相手の反撃を受けて押し込まれてしまい、危ない場面がいつくもあった。パスを回して相手をいなしながらゲームをコントロールするのが理想だが、そのレベルにはまだ達していない。勝ち進みながら課題と向き合い、向上を目指していく。
25日まで全国中学校体育大会で使用されたピッチはペナルティーエリア内の芝がはげるなど荒れていた。天皇杯はリーグ戦とは運営方法も異なる。観客数なども含めて、いつものホームスタジアムとは少し違って感じる環境であったのは確かだろう。三浦監督は「周囲に勝って当たり前という雰囲気があったのではなかろうか。だからこそ難しい試合になる。慢心がないように努めてきたが、選手に伝染したのかもしれない」と話した。
新潟医療福祉大のチャレンジャーらしい清々しい戦いぶりが印象的だった。「いつもやっていることをやろう」(佐熊裕和監督)と臆せず、自然体で戦いを挑み、しっかり守って、しっかり攻め、レベルの高さを示した。シュートはカターレ17本に負けじと14本を放ち、決定的な場面も何度かつくった。
前線でターゲットになりキープ力もみせた高橋和眞と点取り屋の林純平のツートップは2人だけでゴールを奪い切るだけのパワーを感じさせた。両サイドハーフの吉川佳介と上米良柊人はドリブルにきれがあり、カターレの守りを手こずらせた。中央でボールをさばいたMF霞恵介、左足から好キックを繰り出したセンターバックの熊谷崇大もセンスが目を引いた。先発のうち7人が2年生で、GKは1年生というのも驚きだ。学生チームのレベルアップはカターレをはじめとする同地区のプロクラブにとっても大きなプラスになる。佐熊監督のもと北信越勢を引っ張る存在として飛躍を期待したい。
先週の代表決定戦に続き苦しんだが、1-0で新潟医療福祉大の挑戦を退けた。来月3日の2回戦でJ1の鹿島とカシマスタジアムで対戦する。
三浦泰年監督には前半のチームの出来が低調に映った。球際や攻守の切り替えに、戦う姿勢が感じられなかったという。数多く好機をつくってはいたが、得点を決めることもできない。「どこかに対戦相手を侮る気持ちがあり、自分たちのプレーができていない」と捉えたようだ。指揮官が最も嫌う状態であり、リーグ戦でもそれによって何度も勝点を取りこぼしたと考えている。今回はハーフタイムにひと言も発せず、選手を突き放すかたちで目覚めを促そうとした。
無言の叱責に選手たちは反応し、後半立ち上がりの5分に先制点が挙がった。攻撃途中に相手ゴール前で発生したルーズボールに敵味方の誰よりも鋭く反応したのがキャプテンマークを託されたMF衛藤裕。ボールを拾った勢いのまま低い弾道のミドルシュートを放ち、ゴール左隅に決めた。
しかし、その後に何度もあった決定機を外して追加点は奪えなかった。また、得点後に相手の反撃を受けて押し込まれてしまい、危ない場面がいつくもあった。パスを回して相手をいなしながらゲームをコントロールするのが理想だが、そのレベルにはまだ達していない。勝ち進みながら課題と向き合い、向上を目指していく。
25日まで全国中学校体育大会で使用されたピッチはペナルティーエリア内の芝がはげるなど荒れていた。天皇杯はリーグ戦とは運営方法も異なる。観客数なども含めて、いつものホームスタジアムとは少し違って感じる環境であったのは確かだろう。三浦監督は「周囲に勝って当たり前という雰囲気があったのではなかろうか。だからこそ難しい試合になる。慢心がないように努めてきたが、選手に伝染したのかもしれない」と話した。
新潟医療福祉大のチャレンジャーらしい清々しい戦いぶりが印象的だった。「いつもやっていることをやろう」(佐熊裕和監督)と臆せず、自然体で戦いを挑み、しっかり守って、しっかり攻め、レベルの高さを示した。シュートはカターレ17本に負けじと14本を放ち、決定的な場面も何度かつくった。
前線でターゲットになりキープ力もみせた高橋和眞と点取り屋の林純平のツートップは2人だけでゴールを奪い切るだけのパワーを感じさせた。両サイドハーフの吉川佳介と上米良柊人はドリブルにきれがあり、カターレの守りを手こずらせた。中央でボールをさばいたMF霞恵介、左足から好キックを繰り出したセンターバックの熊谷崇大もセンスが目を引いた。先発のうち7人が2年生で、GKは1年生というのも驚きだ。学生チームのレベルアップはカターレをはじめとする同地区のプロクラブにとっても大きなプラスになる。佐熊監督のもと北信越勢を引っ張る存在として飛躍を期待したい。
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