【天皇杯1回戦vs新潟医療福祉大プレビュー】違いを決定力で示したい
- 2016/08/25
- 23:09
2年ぶりの天皇杯の初戦で新潟県代表の新潟医療福祉大と対戦する。
天皇杯の目標は、先週の代表決定戦から今回、来週の2回戦・鹿島戦までの「3試合をしっかり戦うこと」。それによってチーム力を上げ、9月11日に再開されるリーグ戦に臨みたいと考えている。青写真の通りに進めるために必勝を期す一戦だ。
三浦泰年監督は苦しんだ先週の富山新庄戦後の会見で、天皇杯の難しさを伝えるために次のエピソードを記者たちに語った。「天皇杯というものは(格下相手の)ここで終わることもある。自分も過去に選手として経験している。(読売クラブ在籍時の1990年度の天皇杯で12月16日、)国士舘大に2回戦で、PK戦で負けたことがある。確か三ツ沢球技場で。サポーターが国士舘の学生のほうが多かった。それも相手のGKが退場して1人少なくなり、交代したGKだった。確かカズと北沢が外したんじゃなかったかな(※正しくはカズと菊原)。そうやって負けたこともある」
新潟医療福祉大は新興勢力ながら元桐光学園高校監督の佐熊裕和監督が2014年から指導し、プロを目指す有望選手がそろう。カターレのパスワークに対してもアグレッシブにプレッシャーをかけてくるはず。楽なゲーム展開は望めないだろう。
富山新庄との代表決定戦にはリーグ戦の直近試合とほぼ同じメンバーが先発した。今回もリーグ戦と同様に現時点でのベストメンバーをそろえる方針。
準備過程もリーグ戦中となんら変わりがない。25日はコートを段階的に広げながら、メンバーやフォーメーションも変えつつ6-8分の紅白戦を繰り返した。「コートの大きさによってスペースの見つけ方も変わってくる。個々の状態を見極めるだけでなく、攻め切る、守り切る応用力をつける狙いがある」と監督は話した。
代表決定戦では延長を含む120分で36本のシュートを放ったが1点しか奪えなかった。決定力アップは最大のテーマであり、格下相手のカップ戦でも課題が露わになったかたち。今回も相手を上回る好機をつくると予想され、前回の反省を踏まえて、それを得点に結びつけるアイデアや精度を繰り出せるか注目したい。MF三上陽輔は「前回あれだけクロスが上がって点を取れないのは、上げる側にもゴール前で合わせる側にも問題がある。迫力をもって飛び込んでいけるようにしたい」と話した。
新潟医療福祉大は天皇杯初出場。県大会の準決勝で、天皇杯13度出場の前年王者・JAPANサッカーカレッジを1-0(前半1-0)で破り、決勝では新潟経営大を5-2(前半2-2)で下した。
同大は2001年に開学。05年創設のサッカー部は急速に力をつけ、北信越大学リーグで北陸大、金沢星稜大などと優勝を争う。今季は総理大臣杯全日本大学トーナメントの北信越予選で初優勝を飾り、リーグでも前半戦を終えて2位につけるなど上昇気流に乗っている。4年度ぶり2度目の出場だった総理大臣杯は1回戦で敗れたが、8強入りした大阪体育大と2-3の接戦を演じた。
選手は全国各地から強豪校の卒業生が集まっている。今年からは元日本代表の茶野隆行氏がコーチに就くなど活動環境も充実している。
今季は中心選手の大半が2年生で、控えには1年生も多い。新潟明訓高卒の4年生DF町田拓也がキャプテンとしてチームをまとめる。リーグの得点ランキングでは尚志高卒のFW林純平が12点を挙げてトップに立ち、昌平高卒のMF野村祐一朗、青森山田高卒のMF霞恵介、北越高卒のFW高橋和眞らも上位に名を連ねている。アシストランキングでも新潟ユース出のMF吉川佳介が上位につけている。
カターレには佐熊監督の薫陶を受けた同大卒のMF中田大貴、桐光学園高卒のMF北井佑季が在籍しており、彼らの奮起にも期待がかかる。
※新潟医療福祉大サッカー部について
http://www.nuhw.ac.jp/sport/soccer/
http://footballnavi.jp/nuhw/
※共同通信の出場チーム紹介ページはこちら
http://www.kyodo.co.jp/emperors-cup_cat/96-ec/
天皇杯の目標は、先週の代表決定戦から今回、来週の2回戦・鹿島戦までの「3試合をしっかり戦うこと」。それによってチーム力を上げ、9月11日に再開されるリーグ戦に臨みたいと考えている。青写真の通りに進めるために必勝を期す一戦だ。
三浦泰年監督は苦しんだ先週の富山新庄戦後の会見で、天皇杯の難しさを伝えるために次のエピソードを記者たちに語った。「天皇杯というものは(格下相手の)ここで終わることもある。自分も過去に選手として経験している。(読売クラブ在籍時の1990年度の天皇杯で12月16日、)国士舘大に2回戦で、PK戦で負けたことがある。確か三ツ沢球技場で。サポーターが国士舘の学生のほうが多かった。それも相手のGKが退場して1人少なくなり、交代したGKだった。確かカズと北沢が外したんじゃなかったかな(※正しくはカズと菊原)。そうやって負けたこともある」
新潟医療福祉大は新興勢力ながら元桐光学園高校監督の佐熊裕和監督が2014年から指導し、プロを目指す有望選手がそろう。カターレのパスワークに対してもアグレッシブにプレッシャーをかけてくるはず。楽なゲーム展開は望めないだろう。
富山新庄との代表決定戦にはリーグ戦の直近試合とほぼ同じメンバーが先発した。今回もリーグ戦と同様に現時点でのベストメンバーをそろえる方針。
準備過程もリーグ戦中となんら変わりがない。25日はコートを段階的に広げながら、メンバーやフォーメーションも変えつつ6-8分の紅白戦を繰り返した。「コートの大きさによってスペースの見つけ方も変わってくる。個々の状態を見極めるだけでなく、攻め切る、守り切る応用力をつける狙いがある」と監督は話した。
代表決定戦では延長を含む120分で36本のシュートを放ったが1点しか奪えなかった。決定力アップは最大のテーマであり、格下相手のカップ戦でも課題が露わになったかたち。今回も相手を上回る好機をつくると予想され、前回の反省を踏まえて、それを得点に結びつけるアイデアや精度を繰り出せるか注目したい。MF三上陽輔は「前回あれだけクロスが上がって点を取れないのは、上げる側にもゴール前で合わせる側にも問題がある。迫力をもって飛び込んでいけるようにしたい」と話した。
新潟医療福祉大は天皇杯初出場。県大会の準決勝で、天皇杯13度出場の前年王者・JAPANサッカーカレッジを1-0(前半1-0)で破り、決勝では新潟経営大を5-2(前半2-2)で下した。
同大は2001年に開学。05年創設のサッカー部は急速に力をつけ、北信越大学リーグで北陸大、金沢星稜大などと優勝を争う。今季は総理大臣杯全日本大学トーナメントの北信越予選で初優勝を飾り、リーグでも前半戦を終えて2位につけるなど上昇気流に乗っている。4年度ぶり2度目の出場だった総理大臣杯は1回戦で敗れたが、8強入りした大阪体育大と2-3の接戦を演じた。
選手は全国各地から強豪校の卒業生が集まっている。今年からは元日本代表の茶野隆行氏がコーチに就くなど活動環境も充実している。
今季は中心選手の大半が2年生で、控えには1年生も多い。新潟明訓高卒の4年生DF町田拓也がキャプテンとしてチームをまとめる。リーグの得点ランキングでは尚志高卒のFW林純平が12点を挙げてトップに立ち、昌平高卒のMF野村祐一朗、青森山田高卒のMF霞恵介、北越高卒のFW高橋和眞らも上位に名を連ねている。アシストランキングでも新潟ユース出のMF吉川佳介が上位につけている。
カターレには佐熊監督の薫陶を受けた同大卒のMF中田大貴、桐光学園高卒のMF北井佑季が在籍しており、彼らの奮起にも期待がかかる。
※新潟医療福祉大サッカー部について
http://www.nuhw.ac.jp/sport/soccer/
http://footballnavi.jp/nuhw/
※共同通信の出場チーム紹介ページはこちら
http://www.kyodo.co.jp/emperors-cup_cat/96-ec/
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