第18節 富山×鹿児島 マッチレポート■内田、殊勲弾。土壇場で白星つかむ
- 2016/07/25
- 12:28
【第18節 富山2―1鹿児島 ▽得点者:前半5分・萱沼(富)、同16分・中原(鹿)、後半45分・内田(富)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
後半アディショナルタイムに入る直前、DF内田錬平が左CKをファーサイドからヘディングで押し込み4試合ぶりの勝利を収めた。彼は今季初出場で同41分に投入されたばかりだった。三浦泰年監督の期待に応えてラッキーボーイが出現しチームを救った。
鹿児島との上位対決でチームの流れを変えるべく三浦監督はスタメンの入れ替えを決断。プロデビュー戦となるDF西室隆規が左サイドバックに抜てきされ、MF衛藤裕が2試合ぶりに復帰した。
前半からボールを回してリズムをつくりつつ機をみて裏を突く攻めをスムーズに展開した。幸先よく先制点も挙がる。5分に自陣でのボール奪取から西室が素早くドリブルで敵陣まで持ち出し、パスを受けたMF萱沼優聖が強引に仕掛けながら中央からグランダーのミドルシュートをゴール左隅へ決めた。直後の7分にはDF三上陽輔からのスルーパスでFW中西倫也がGKと1対1になりかけたがボールをコントロールできずシュートを打ち切れない。追加点のチャンスを逃した。
すると同16分にCKから同点ゴールを許す。鹿児島のMF中原優生が中央からヘディングで合わせて決めた。
鹿児島は果敢に高い位置からプレスをかけた。カターレがそれを外しながらボールを前に運ぶ一方、セカンドボールを巡る中盤の戦いで負けじと踏ん張ったことで前半から熱を帯びたゲームに。両チームともよく走り、ゴールへ向かう意欲も感じられた。同30分に鹿児島はMF赤尾公のミドルシュートが枠を捉えたがGK永井堅梧がセーブ。富山は同33分とアディショナルタイムに好機があったがいずれもシュートがGK正面を突いた。
後半は前半から互いに飛ばした影響もあってスペースができ始めて攻め合う。鹿児島が同8分にクロスの折り返しをMF吉井孝輔が強打するが敵の選手にぶつかり決まらなかった。やや押し気味だったのは鹿児島で、ペナルティーエリア付近で細かくパス交換しながら決定機の創出を狙い、カターレはしのぎながらカウンターで切り返す流れ。しかし、ともにゴールに近づいてからの精度を欠いて後半のシュート数は3本ずつで少なかった。
同41分の内田投入は長身を生かした得点を期待してのもの。三浦監督は自分たちの目指すサッカーにこだわるだけでなく、このタイミングで持てる武器の活用に注力し始めたようだ。「ご存知の通り、ウインドーが開いているが補強はしていない。選手がしっかり成長して、しっかり戦わなければならない」と話す。内田、西室が勝利に貢献して成長を示したことはチームのこれまでの取り組みを肯定する喜ばしい出来事。浮上への起爆剤になってほしい。次節は31日、アウェイで3位・長野との決戦が待つ。

ハーフタイムに年に一度の花火の打ち上げがありました。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
後半アディショナルタイムに入る直前、DF内田錬平が左CKをファーサイドからヘディングで押し込み4試合ぶりの勝利を収めた。彼は今季初出場で同41分に投入されたばかりだった。三浦泰年監督の期待に応えてラッキーボーイが出現しチームを救った。
鹿児島との上位対決でチームの流れを変えるべく三浦監督はスタメンの入れ替えを決断。プロデビュー戦となるDF西室隆規が左サイドバックに抜てきされ、MF衛藤裕が2試合ぶりに復帰した。
前半からボールを回してリズムをつくりつつ機をみて裏を突く攻めをスムーズに展開した。幸先よく先制点も挙がる。5分に自陣でのボール奪取から西室が素早くドリブルで敵陣まで持ち出し、パスを受けたMF萱沼優聖が強引に仕掛けながら中央からグランダーのミドルシュートをゴール左隅へ決めた。直後の7分にはDF三上陽輔からのスルーパスでFW中西倫也がGKと1対1になりかけたがボールをコントロールできずシュートを打ち切れない。追加点のチャンスを逃した。
すると同16分にCKから同点ゴールを許す。鹿児島のMF中原優生が中央からヘディングで合わせて決めた。
鹿児島は果敢に高い位置からプレスをかけた。カターレがそれを外しながらボールを前に運ぶ一方、セカンドボールを巡る中盤の戦いで負けじと踏ん張ったことで前半から熱を帯びたゲームに。両チームともよく走り、ゴールへ向かう意欲も感じられた。同30分に鹿児島はMF赤尾公のミドルシュートが枠を捉えたがGK永井堅梧がセーブ。富山は同33分とアディショナルタイムに好機があったがいずれもシュートがGK正面を突いた。
後半は前半から互いに飛ばした影響もあってスペースができ始めて攻め合う。鹿児島が同8分にクロスの折り返しをMF吉井孝輔が強打するが敵の選手にぶつかり決まらなかった。やや押し気味だったのは鹿児島で、ペナルティーエリア付近で細かくパス交換しながら決定機の創出を狙い、カターレはしのぎながらカウンターで切り返す流れ。しかし、ともにゴールに近づいてからの精度を欠いて後半のシュート数は3本ずつで少なかった。
同41分の内田投入は長身を生かした得点を期待してのもの。三浦監督は自分たちの目指すサッカーにこだわるだけでなく、このタイミングで持てる武器の活用に注力し始めたようだ。「ご存知の通り、ウインドーが開いているが補強はしていない。選手がしっかり成長して、しっかり戦わなければならない」と話す。内田、西室が勝利に貢献して成長を示したことはチームのこれまでの取り組みを肯定する喜ばしい出来事。浮上への起爆剤になってほしい。次節は31日、アウェイで3位・長野との決戦が待つ。

ハーフタイムに年に一度の花火の打ち上げがありました。
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