第17節 福島×富山 マッチレポート■苦しみながら追い付きドロー
- 2016/07/17
- 08:05
【第17節 福島1―1富山 ▽得点者:前半15分・金功(福)、同45+1分・窪田(富)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
連敗を2で止めたが引き分けに終わった。順位は5位のままだが、1試合消化の多い首位・栃木との勝点差が10に広がった。次節は24日、ホームで4位の鹿児島と対戦する。
FW中西倫也が5試合ぶりに先発。フォーメーションも前節の盛岡戦とは変えて中盤ダイヤモンドの[4-4-2]でスタートした。
対する福島は前節の鹿児島戦から先発を6人も入れ替えた。左右のサイドバックにJ1クラブから期限付きで加入している20歳の福岡将太と酒井高聖を抜てき。背番号10のFW金功青が負傷から11試合ぶりに復帰し、カターレ戦に相性がよいMF鴨志田誉がツートップの一角に起用された。
福島の立ち上がりの良さを警戒していたというカターレだったが前半15分に先制点を許した。左サイドで福岡がドリブルで仕掛けてクロスを入れ、ニアで鴨志田が触ってコースを変える。ゴール前を横切ったボールを逆サイドの酒井が折り返し、中央に走り込んだ金が決めた。
先制パンチを食らったカターレはリズムになかなか乗れなかった。プレー精度や運動量が上がらず、攻め切れずに逆にカウンターを浴びる悪循環に陥る。20分を過ぎてやや落ち着きは取り戻したが、相手の守備ブロックの外でボールを回す時間が長くなった。
状況を打開するために35分、三浦泰年監督は布陣変更を決断。右サイドバックの脇本晃成と左サイドハーフの北井佑季を入れ替えた。効果はすぐに表れ、同38分に脇本が裏に抜けてクロスを送り、こぼれ球をMF三上陽輔が狙う。41分にはサイドチェンジからオーバーラップした北井がクロスを上げた。脇本は「右の縦が空いていて北井さんなら前に行けたし、(自分は)左(の中盤で)で中に入り気味でボールを持てた」と振り返る。流れを引き寄せ、これが同点ゴールにつながる。アディショナルタイムに入って右からのクロスのこぼれ球をMF窪田良が中央で拾い、左足でミドルシュートを決めた。窪田はこれがJリーグ初得点。
しかし、ハーフタイムをはさむと後半は再び福島ペースに。3分に右からのクロスに金が飛び込み決定的なシュートを放つ。これはGK永井堅梧が左足に当ててチームを救った。同7分のミドルシュートも永井が好セーブ。だが、16分、19分にも福島にクロスから決定機をつくられた。後半のシュート数はカターレが2本にとどまったのに対し、福島は6本。CKも後半だけで9本を与えた。
カターレは後半10分に左サイドでワンタッチパスがつながり、最後は裏に抜けたFW苔口卓也が狙ったがシュートは右に外れた。しかし、押されながらも守りではセットプレーや長身FWへのロングボールに体を張って2点目を許さず1-1のまま終盤へ。同40分に中西とのワンツーから三上がシュートを放ち、同41分にはFW萱沼優聖のアーリークロスに中西が飛び込む。三浦監督は投入のタイミングを計っていたFW西川優大とMF衛藤裕を44分から相次いで送り出し勝負をかけたがゴールは生まれなかった。
勝機はあったが、どちらかと言えば「負けなくてよかった」という展開。3戦勝ちなしは第9-11節以来だが、当時と比べてゲーム内容がもうひとつ。次節の鹿児島戦をチャンスと捉え、勝って再び上昇気流に乗りたい。
「(3戦勝ちなしの)難しい状況になり結果がほしくなるが、そのためにもしっかり自分たちのサッカーを良くしていかなければいけない。最終的な順位が一番大事。そこに行くために自分たちのサッカーに自信をもってやっていかないと優勝にはたどり着けない。苦しい状況だが、練習からチームで協力して高めていけたらよい」と脇本。ルーキーのこの答えが示すように、チームの基本姿勢が選手全員に浸透しており揺るぎはない。この正念場を乗り越えたい。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
連敗を2で止めたが引き分けに終わった。順位は5位のままだが、1試合消化の多い首位・栃木との勝点差が10に広がった。次節は24日、ホームで4位の鹿児島と対戦する。
FW中西倫也が5試合ぶりに先発。フォーメーションも前節の盛岡戦とは変えて中盤ダイヤモンドの[4-4-2]でスタートした。
対する福島は前節の鹿児島戦から先発を6人も入れ替えた。左右のサイドバックにJ1クラブから期限付きで加入している20歳の福岡将太と酒井高聖を抜てき。背番号10のFW金功青が負傷から11試合ぶりに復帰し、カターレ戦に相性がよいMF鴨志田誉がツートップの一角に起用された。
福島の立ち上がりの良さを警戒していたというカターレだったが前半15分に先制点を許した。左サイドで福岡がドリブルで仕掛けてクロスを入れ、ニアで鴨志田が触ってコースを変える。ゴール前を横切ったボールを逆サイドの酒井が折り返し、中央に走り込んだ金が決めた。
先制パンチを食らったカターレはリズムになかなか乗れなかった。プレー精度や運動量が上がらず、攻め切れずに逆にカウンターを浴びる悪循環に陥る。20分を過ぎてやや落ち着きは取り戻したが、相手の守備ブロックの外でボールを回す時間が長くなった。
状況を打開するために35分、三浦泰年監督は布陣変更を決断。右サイドバックの脇本晃成と左サイドハーフの北井佑季を入れ替えた。効果はすぐに表れ、同38分に脇本が裏に抜けてクロスを送り、こぼれ球をMF三上陽輔が狙う。41分にはサイドチェンジからオーバーラップした北井がクロスを上げた。脇本は「右の縦が空いていて北井さんなら前に行けたし、(自分は)左(の中盤で)で中に入り気味でボールを持てた」と振り返る。流れを引き寄せ、これが同点ゴールにつながる。アディショナルタイムに入って右からのクロスのこぼれ球をMF窪田良が中央で拾い、左足でミドルシュートを決めた。窪田はこれがJリーグ初得点。
しかし、ハーフタイムをはさむと後半は再び福島ペースに。3分に右からのクロスに金が飛び込み決定的なシュートを放つ。これはGK永井堅梧が左足に当ててチームを救った。同7分のミドルシュートも永井が好セーブ。だが、16分、19分にも福島にクロスから決定機をつくられた。後半のシュート数はカターレが2本にとどまったのに対し、福島は6本。CKも後半だけで9本を与えた。
カターレは後半10分に左サイドでワンタッチパスがつながり、最後は裏に抜けたFW苔口卓也が狙ったがシュートは右に外れた。しかし、押されながらも守りではセットプレーや長身FWへのロングボールに体を張って2点目を許さず1-1のまま終盤へ。同40分に中西とのワンツーから三上がシュートを放ち、同41分にはFW萱沼優聖のアーリークロスに中西が飛び込む。三浦監督は投入のタイミングを計っていたFW西川優大とMF衛藤裕を44分から相次いで送り出し勝負をかけたがゴールは生まれなかった。
勝機はあったが、どちらかと言えば「負けなくてよかった」という展開。3戦勝ちなしは第9-11節以来だが、当時と比べてゲーム内容がもうひとつ。次節の鹿児島戦をチャンスと捉え、勝って再び上昇気流に乗りたい。
「(3戦勝ちなしの)難しい状況になり結果がほしくなるが、そのためにもしっかり自分たちのサッカーを良くしていかなければいけない。最終的な順位が一番大事。そこに行くために自分たちのサッカーに自信をもってやっていかないと優勝にはたどり着けない。苦しい状況だが、練習からチームで協力して高めていけたらよい」と脇本。ルーキーのこの答えが示すように、チームの基本姿勢が選手全員に浸透しており揺るぎはない。この正念場を乗り越えたい。
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