第16節 富山×盛岡 マッチレポート■復調するも勝点に届かず
- 2016/07/11
- 10:43
【第16節 富山1―3盛岡 ▽得点者:前半36分・畑本(盛)、後半17分・萱沼(富)、同30分・井上(盛)、同38分・牛之濵(盛)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
前節の藤枝戦が今季ワーストに近い出来だったカターレは立ち直るきっかけをアグレッシブな守備に求めた。第3節以来となる[4-1-4-1]のフォーメーションで高い位置からプレッシングを敢行。盛岡の長所であるパスワークを寸断し、狙い通り勢いに乗った。
マイボール時のミスも少なく、前半4分と10分にはMF三上陽輔からFW苔口卓也へのロングパスで好機をつくる。ボールがテンポよく動き、押し気味に進めた。同29分にはMF衛藤裕のプレスから敵陣でボールを奪い、苔口を経由してMF萱沼優聖のミドルシュートが枠を捉えるがGKがわずかに触って決まらなかった。
しかし先手を奪ったのは盛岡だった。同34分に右サイドからのFKが鋭くカターレのゴールを脅かすと直後の36分、右CKから先制点が生まれる。密集をつくりマークを外したDF久保海都が中央からヘディングシュートし、GKがセーブしたこぼれ球にDF畑本時央が素早く反応して押し込んだ。畑本はこれが自身J初得点。
ハーフタイムを挟んでカターレはさらに攻勢を強め、後半5分過ぎからは相手を押し込んだ。同17分、後半3本目のCKからゴール前の混戦になり、こぼれたボールをペナルティーエリア左で拾った萱沼がGKの頭上をふわりと越すシュートで同点ゴールを決めた。その後も逆転を目指し攻め立てた。同19分にMF北井佑季がドリブルで左サイドからゴールに迫り、同21分に左からのクロスを萱沼がヘディングシュート、同25分には中盤でワンタッチパスが鮮やかにつながりFW木本敬介が裏に抜けかける。同29分にはカウンターから衛藤がフリーになりミドルシュートを狙うが右に外れた。
同点ゴールにつながるCKはタッチラインを割りそうなミスパスを苔口が体を投げ出してマイボールにしたことで得たものだった。そのほかにもMF窪田良が球際で粘り、DFの平出涼と代健司が高い位置で相手をつぶして連続攻撃を支えた。得点は1点だけだったが勝利への執念を感じた30分間だった。
盛岡は前線からの守備を期待されて後半20分に起用されたDF安楽健太が勝利の立役者になった。彼は第2節に先発してから戦列を離れ前節に実戦復帰したばかり。同30分に左サイドで受けるとドリブルで仕掛けてDFを交わし空いた右サイドへラストパス。富山市出身のMF井上丈が落ち着いて蹴り込み、自身2試合連続ゴールとなる勝ち越し点を挙げた。左サイドで先発した井上は直前に神川明彦監督の指示で右サイドへと移っていたという。指揮官の采配と選手のプレーが見事にかみ合った。
同38分には前掛かりになったカターレの隙を突き3点目を追加。再び安楽が起点となり、MF牛ノ濵拓がドリブルでGKも交わして流し込んだ。盛岡は前回のカターレ戦ほどパスを回せなかったが、少ない好機で精度や勝負強さを発揮。今季初の連勝をアウェイで、カターレ相手に決めた。彼らと遠くまで足を運んだサポーターにとって特別な一夜になったことだろう。
カターレにとって痛い黒星であるのは間違いない。下位チームに対しての取りこぼしという側面よりも、内容の良さを結果につなげられなかったことがもったいない。今節を含め6試合連続して得点を挙げているがうち5試合が1点止まり。複数得点を奪って勝ち切れるようになれば大型連勝も可能。生みの苦しみを乗り越えたい。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
前節の藤枝戦が今季ワーストに近い出来だったカターレは立ち直るきっかけをアグレッシブな守備に求めた。第3節以来となる[4-1-4-1]のフォーメーションで高い位置からプレッシングを敢行。盛岡の長所であるパスワークを寸断し、狙い通り勢いに乗った。
マイボール時のミスも少なく、前半4分と10分にはMF三上陽輔からFW苔口卓也へのロングパスで好機をつくる。ボールがテンポよく動き、押し気味に進めた。同29分にはMF衛藤裕のプレスから敵陣でボールを奪い、苔口を経由してMF萱沼優聖のミドルシュートが枠を捉えるがGKがわずかに触って決まらなかった。
しかし先手を奪ったのは盛岡だった。同34分に右サイドからのFKが鋭くカターレのゴールを脅かすと直後の36分、右CKから先制点が生まれる。密集をつくりマークを外したDF久保海都が中央からヘディングシュートし、GKがセーブしたこぼれ球にDF畑本時央が素早く反応して押し込んだ。畑本はこれが自身J初得点。
ハーフタイムを挟んでカターレはさらに攻勢を強め、後半5分過ぎからは相手を押し込んだ。同17分、後半3本目のCKからゴール前の混戦になり、こぼれたボールをペナルティーエリア左で拾った萱沼がGKの頭上をふわりと越すシュートで同点ゴールを決めた。その後も逆転を目指し攻め立てた。同19分にMF北井佑季がドリブルで左サイドからゴールに迫り、同21分に左からのクロスを萱沼がヘディングシュート、同25分には中盤でワンタッチパスが鮮やかにつながりFW木本敬介が裏に抜けかける。同29分にはカウンターから衛藤がフリーになりミドルシュートを狙うが右に外れた。
同点ゴールにつながるCKはタッチラインを割りそうなミスパスを苔口が体を投げ出してマイボールにしたことで得たものだった。そのほかにもMF窪田良が球際で粘り、DFの平出涼と代健司が高い位置で相手をつぶして連続攻撃を支えた。得点は1点だけだったが勝利への執念を感じた30分間だった。
盛岡は前線からの守備を期待されて後半20分に起用されたDF安楽健太が勝利の立役者になった。彼は第2節に先発してから戦列を離れ前節に実戦復帰したばかり。同30分に左サイドで受けるとドリブルで仕掛けてDFを交わし空いた右サイドへラストパス。富山市出身のMF井上丈が落ち着いて蹴り込み、自身2試合連続ゴールとなる勝ち越し点を挙げた。左サイドで先発した井上は直前に神川明彦監督の指示で右サイドへと移っていたという。指揮官の采配と選手のプレーが見事にかみ合った。
同38分には前掛かりになったカターレの隙を突き3点目を追加。再び安楽が起点となり、MF牛ノ濵拓がドリブルでGKも交わして流し込んだ。盛岡は前回のカターレ戦ほどパスを回せなかったが、少ない好機で精度や勝負強さを発揮。今季初の連勝をアウェイで、カターレ相手に決めた。彼らと遠くまで足を運んだサポーターにとって特別な一夜になったことだろう。
カターレにとって痛い黒星であるのは間違いない。下位チームに対しての取りこぼしという側面よりも、内容の良さを結果につなげられなかったことがもったいない。今節を含め6試合連続して得点を挙げているがうち5試合が1点止まり。複数得点を奪って勝ち切れるようになれば大型連勝も可能。生みの苦しみを乗り越えたい。
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