【第16節vs盛岡プレビュー】本来のリズム取り戻せるか
- 2016/07/08
- 20:56
前節の藤枝戦で5試合ぶりに黒星を喫して再起を期す一戦。今節から2巡目の対戦に突入し、迎える相手は前回の対戦で苦しめられドローに終わった盛岡だ。奮起して勝ち切る強さを示せるか否か、真の実力が試される。
前節は立ち上がりからミスが多く、パスワークに本来のリズムを出せないまま敗れた。今週のトレーニングはまず、その原因の検証からスタートした。選手たちも意見を述べながらミーティングを行ったという。そこで挙がった問題意識のひとつが「心に隙があったのではないか」というもの。「3連勝していたせいで、どこかに『これでよいだろう』という気持ちが生じ、ミスや動きの鈍さにつながったのではないか」とFW木本敬介が振り返る。DF國吉貴博は「ボールを奪われ過ぎていたし、マークの付き方も甘かった。意識を高めてゲームに入ったが、プレーに表れている以上は認めざるを得ない」と厳しく自己分析した。
三浦泰年監督も前節の内容の悪さには「まさか」と思ったのではないか。試合後の会見の言葉と表情からは悔しさを通り越して落胆さえ感じられた。選手の力は練習において自身の目で確かめている。前節のパフォーマンスはあまりにもそれとかけ離れていたため、やはりメンタル面の影響が大きかったとみている。「(彼我の)順位を考えてしまったのではないか。それがメンタルを強めるならよいが、そうでなければ無意味」と話す。そのうえで、「選手たちが自らの失敗を認めて今週のトレーニングを開始しており、動きが違ってきている」と改めて信頼を口にした。
MF衛藤裕は「(前節の藤枝のように)対戦相手が前からプレスを掛けてきても外せるだけのことをやってきている。過信はいけないが自信はある」と話した。前節の屈辱を晴らすぐらいの躍動感あふれるプレーに期待しよう。
対する盛岡は前節・鳥取戦を2-0で制し、今季2勝目を挙げ最下位を脱出した。富山出身のMF井上丈が今季初先発し、後半23分に先制点となる自身J初得点を決めて貢献した。彼は前回カターレと対戦した5月29日の第11節にも後半34分に同点弾をアシストしており、今回も勝負のキーマンになるかもしれない。
最近7試合で区切ると2勝3分2敗の五分で進めている。3分はカターレ、栃木、大分戦でいずれも1-1だった。
前回の対戦では、ともに目指している攻撃的なパスサッカーでぶつかり合い、ゴール前のシーンが多いエキサイティングな展開だった。カターレがDF平出涼のJ初ゴールで先制し、盛岡は終盤に投入されたハイタワーFW土井良太が井上からのクロスをヘディングで押し込んで追い付いた。今回も攻め合いが予想され、勝つには複数得点が必要だろう。カターレは今週、守備のチェックに普段以上に時間を割いた。盛岡のパスワークに粘り強く対応するとともに、良いかたちでボールを奪って攻撃につなげたい。

7月7日の県総合運動公園陸上競技場での練習風景。
ホワイトボードを囲み戦術を確認する。
前節は立ち上がりからミスが多く、パスワークに本来のリズムを出せないまま敗れた。今週のトレーニングはまず、その原因の検証からスタートした。選手たちも意見を述べながらミーティングを行ったという。そこで挙がった問題意識のひとつが「心に隙があったのではないか」というもの。「3連勝していたせいで、どこかに『これでよいだろう』という気持ちが生じ、ミスや動きの鈍さにつながったのではないか」とFW木本敬介が振り返る。DF國吉貴博は「ボールを奪われ過ぎていたし、マークの付き方も甘かった。意識を高めてゲームに入ったが、プレーに表れている以上は認めざるを得ない」と厳しく自己分析した。
三浦泰年監督も前節の内容の悪さには「まさか」と思ったのではないか。試合後の会見の言葉と表情からは悔しさを通り越して落胆さえ感じられた。選手の力は練習において自身の目で確かめている。前節のパフォーマンスはあまりにもそれとかけ離れていたため、やはりメンタル面の影響が大きかったとみている。「(彼我の)順位を考えてしまったのではないか。それがメンタルを強めるならよいが、そうでなければ無意味」と話す。そのうえで、「選手たちが自らの失敗を認めて今週のトレーニングを開始しており、動きが違ってきている」と改めて信頼を口にした。
MF衛藤裕は「(前節の藤枝のように)対戦相手が前からプレスを掛けてきても外せるだけのことをやってきている。過信はいけないが自信はある」と話した。前節の屈辱を晴らすぐらいの躍動感あふれるプレーに期待しよう。
対する盛岡は前節・鳥取戦を2-0で制し、今季2勝目を挙げ最下位を脱出した。富山出身のMF井上丈が今季初先発し、後半23分に先制点となる自身J初得点を決めて貢献した。彼は前回カターレと対戦した5月29日の第11節にも後半34分に同点弾をアシストしており、今回も勝負のキーマンになるかもしれない。
最近7試合で区切ると2勝3分2敗の五分で進めている。3分はカターレ、栃木、大分戦でいずれも1-1だった。
前回の対戦では、ともに目指している攻撃的なパスサッカーでぶつかり合い、ゴール前のシーンが多いエキサイティングな展開だった。カターレがDF平出涼のJ初ゴールで先制し、盛岡は終盤に投入されたハイタワーFW土井良太が井上からのクロスをヘディングで押し込んで追い付いた。今回も攻め合いが予想され、勝つには複数得点が必要だろう。カターレは今週、守備のチェックに普段以上に時間を割いた。盛岡のパスワークに粘り強く対応するとともに、良いかたちでボールを奪って攻撃につなげたい。

7月7日の県総合運動公園陸上競技場での練習風景。
ホワイトボードを囲み戦術を確認する。
- 関連記事
-
- 第16節 富山×盛岡 富山・三浦泰年監督の会見コメント
- 第16節 富山×盛岡 試合後の選手コメント
- 【第16節vs盛岡プレビュー】本来のリズム取り戻せるか
- 第15節 藤枝×富山 マッチレポート■折り返し地点で苦い黒星
- 第15節 藤枝×富山 藤枝・大石篤人監督の会見コメント