第15節 藤枝×富山 マッチレポート■折り返し地点で苦い黒星
- 2016/07/04
- 09:35
【第15節 藤枝2―1富山 ▽得点者:前半31分・枝本(藤)、同39分・木本(富)、同41分・越智(藤)】
※ダイジェスト映像あり
低調な出来だった。今季これまでの戦いぶりを考えると意外に思えるほど。FW木本敬介の今季初得点も実らず3敗目を喫した。対する藤枝は今季ベストに近いパフォーマンスだったようで、大石篤人監督が「選手が素晴らしかった」と声を弾ませた。今季のJ3に手ごわい相手が多いことを改めて思い知らされたかたち。次節から始まる2巡目の対戦に向け、気を引き締め直さなければならない。
藤枝は[3-4-2-1]のフォーメーションで高い位置からプレッシャーをかけてきた。それが「自分たちのスタイル」(大石監督)と言うだけあり、前線から中盤にかけてしっかりとした連動性があり、カターレは手こずった。プレスを交わそうと試みるがなかなかボールを前に運べず、パスを回す位置が自陣深くまで下がってしまう。ミスからボールを失って攻め込まれるシーンが続いた。MF衛藤裕が相手の裏を狙ったロングボールを交えて状況の打開を試み、好機もつくってはいたがリズムをつかめないまま進んだ。
一方の藤枝は技術力も高く、効果的に縦パスを入れながらクロスでゴールを脅かす。前半31分、守備ブロックの外を通すパスでMF大迫希が右サイド深くに進入して鋭いクロスを供給。勢いよく走り込んだMF枝本雄一郎がダイレクトで合わせて先制点を奪った。
カターレは同39分にCKの流れでDF國吉貴博が右からクロスを上げ、木本が同点ゴールを挙げる。自身のヘディングシュートのこぼれ球を倒れ込みながらねじ込んだ。しかし直後にあっさりと勝ち越し点を許してしまった。ボランチからペナルティーエリア内の枝本に縦パスを通され、シュートのこぼれ球を拾った左ウイングバックの浅田大樹がクロスを入れる。GKの鼻先で枝本が触り、右ポストに当たって中央に戻ってきたボールを詰めていた越智が決めた。
後半から三浦泰年監督はMF窪田良、FW中西倫也を投入。「(相手の運動量が落ちるであろう)後半もそのままのメンバーでやれば主導権を握れるのは分かっていた」が、若い2人の奮起によって流れを一変させようとした。
相手のプレスが弱まりスペースと時間ができ始めると、ボールがスムーズに動いて攻め込むシーンは増えた。同16分、左サイドに移ったMF北井佑季が裏に抜ける。しかし中西へのラストパスが通らない。同41分にも北井が抜け出して今度はシュートを狙ったがGKに止められた。ほかにも好機はあったが、主導権を掌握して反撃態勢をつくれていたとは言い難い。パスのずれ、ビルドアップ途中でのボールロストが目立ち、コンビネーションや個々のプレー選択もちぐはぐな印象だった。暑さによる疲労もあったのだろう。この間に藤枝に2度の決定機を与えた。
DF平出涼は「内容が悪いなりに3連勝していたが、(負けて内容も悪かった今回の)この結果をもう一度受け止めなければいけない」と話す。苦い経験を今後に生かさなければならない。三浦監督は故郷の静岡で「サッカーを見る目のこえた人たちに伝わるサッカーができたらよい、伝わるサッカーができると思っていた」。「次節のカターレを期待して見ていてほしい」との言葉を添え、ホームでの再起を約束した。
※ダイジェスト映像あり
低調な出来だった。今季これまでの戦いぶりを考えると意外に思えるほど。FW木本敬介の今季初得点も実らず3敗目を喫した。対する藤枝は今季ベストに近いパフォーマンスだったようで、大石篤人監督が「選手が素晴らしかった」と声を弾ませた。今季のJ3に手ごわい相手が多いことを改めて思い知らされたかたち。次節から始まる2巡目の対戦に向け、気を引き締め直さなければならない。
藤枝は[3-4-2-1]のフォーメーションで高い位置からプレッシャーをかけてきた。それが「自分たちのスタイル」(大石監督)と言うだけあり、前線から中盤にかけてしっかりとした連動性があり、カターレは手こずった。プレスを交わそうと試みるがなかなかボールを前に運べず、パスを回す位置が自陣深くまで下がってしまう。ミスからボールを失って攻め込まれるシーンが続いた。MF衛藤裕が相手の裏を狙ったロングボールを交えて状況の打開を試み、好機もつくってはいたがリズムをつかめないまま進んだ。
一方の藤枝は技術力も高く、効果的に縦パスを入れながらクロスでゴールを脅かす。前半31分、守備ブロックの外を通すパスでMF大迫希が右サイド深くに進入して鋭いクロスを供給。勢いよく走り込んだMF枝本雄一郎がダイレクトで合わせて先制点を奪った。
カターレは同39分にCKの流れでDF國吉貴博が右からクロスを上げ、木本が同点ゴールを挙げる。自身のヘディングシュートのこぼれ球を倒れ込みながらねじ込んだ。しかし直後にあっさりと勝ち越し点を許してしまった。ボランチからペナルティーエリア内の枝本に縦パスを通され、シュートのこぼれ球を拾った左ウイングバックの浅田大樹がクロスを入れる。GKの鼻先で枝本が触り、右ポストに当たって中央に戻ってきたボールを詰めていた越智が決めた。
後半から三浦泰年監督はMF窪田良、FW中西倫也を投入。「(相手の運動量が落ちるであろう)後半もそのままのメンバーでやれば主導権を握れるのは分かっていた」が、若い2人の奮起によって流れを一変させようとした。
相手のプレスが弱まりスペースと時間ができ始めると、ボールがスムーズに動いて攻め込むシーンは増えた。同16分、左サイドに移ったMF北井佑季が裏に抜ける。しかし中西へのラストパスが通らない。同41分にも北井が抜け出して今度はシュートを狙ったがGKに止められた。ほかにも好機はあったが、主導権を掌握して反撃態勢をつくれていたとは言い難い。パスのずれ、ビルドアップ途中でのボールロストが目立ち、コンビネーションや個々のプレー選択もちぐはぐな印象だった。暑さによる疲労もあったのだろう。この間に藤枝に2度の決定機を与えた。
DF平出涼は「内容が悪いなりに3連勝していたが、(負けて内容も悪かった今回の)この結果をもう一度受け止めなければいけない」と話す。苦い経験を今後に生かさなければならない。三浦監督は故郷の静岡で「サッカーを見る目のこえた人たちに伝わるサッカーができたらよい、伝わるサッカーができると思っていた」。「次節のカターレを期待して見ていてほしい」との言葉を添え、ホームでの再起を約束した。
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